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コロナの変異株&かかると怖いRSウイルスが流行中!最新情報を小児科医が解説

子供と大人が手を洗っている
※写真はイメージです
Choreograph/gettyimages

新型コロナウイルスの変異株の流行拡大に伴い、東京、大阪などの一部の都府県で3回目の緊急事態宣言が発出されました。これまで子ども(以下/0歳から15歳未満)は、比較的、新型コロナウイルスにはかかりにくく、万一感染しても軽症といわれていましたが、変異株も同じと考えていいのでしょうか。2021年4月27日現在でわかっていることを、富山大学附属病院小児科 種市尋宙先生に聞きました。種市先生は、富山市の教育委員会と連携して、子どもたちの心を守りながら新型コロナ対策を行う取り組みをしています。

変異株は確かに、大人でも子どもでも感染しやすい!しかし、子どもたちは元気なことが多いです

新型コロナウイルスの変異株の流行拡大が心配されています。
2021年4月厚生労働省が発表した年齢別発生動向によると、以下のような結果に。
【10歳未満】変異株8%、従来株3%
【10代】変異株11%、従来株7%
(変異株は4月19日時点、従来株は4月13日時点の患者数)

変異株は感染力が強く、子どもにも感染しやすいといわれていて、厚生労働省が発表したデータを見ても10歳未満は変異株の割合が5%高くなっています。しかし種市先生は、初期におけるデータの数値だけを見て判断するのは危険だと言います。

「今、日本で騒がれている変異株はイギリスで最初に確認されて、大流行したN501Yです。年齢問わず感染し、確かに子どもでも感染しやすいのですが、子どものほうが特別に大人より感染しやすいというものではありません。子どもの重症化についても、今のところ明確な証拠はありません。

現在のところ、日本は従来株を含めて、子どもの死亡例はゼロ。重症化も極めて少ない状況です。
新型コロナウイルスは、子どもに感染した場合、ほとんどが無症状もしくは軽症です。
この先、変異株による感染が増えて、子どもの感染者数も以前よりは増えるかも知れませんが、ママやパパには感染者数の増減だけで必要以上に動揺しないでほしいと思います」(種市先生)

ニュースなどで報じられるコロナの情報は大人向け。小児の情報とは異なります

種市先生が勤務する病院は富山県富山市にあります。富山市は、新型コロナウイルスの流行に伴い、昨年から医療機関と教育委員会が連携し、情報交換をしながら保育園、幼稚園、小・中学校などでの活動、行事の開催の方法などを考えてきました。
きっかけとなったのは、2020年3月に全国で行われた休校措置や、その後の過剰ともいる園や小・中学校でのコロナ対策です。「このままでは、子どもたちの心が危ない!」という現場との意見が一致して、取り組みが始まりました。

卒業式も、コロナの感染拡大を受けて中止や規模を縮小した小・中学校が多い中、富山市の小・中学校は種市先生などからの感染対策のアドバイスに従い、無事に行っています。ある中学校では卒業生が、マスクをはずして適切な換気と距離をとり、合唱も披露しました。

「新型コロナウイルスが流行して1年以上がたちます。最初は未知のウイルスでしたが、今では少しずつわかっていることが増えてきました。適切な感染対策を行えば、園や小・中学校での行事開催は不可能ではありません。

また新型コロナウイルスは、子どもにとっては、決して怖い病気ではないこともわかっています。しかし、それが残念ながら広く伝わっていません。
新型コロナウイルスの情報をテレビ番組などで見ているママやパパは多いと思いますが、そこでコメントをしている感染症の専門家は、多くが大人の専門家であり、発信される情報は大人向けが多いです。子どもへの配慮が不足していることも多々あります。大人と子どものコロナの情報は、まったく違うことをママやパパにはわかってほしいです。もし子どもの新型コロナウイルスについて不安があるときは、かかりつけの小児科医に相談することをおすすめします」(種市先生)

フランスでは、噴射式のアルコール消毒液が目に入り、結膜炎を起こす子どもが急増

新型コロナウイルス対策として、公共施設やお店の入り口などにはアルコール消毒の噴射機が設置されていますが、種市先生によるとフランスでアルコール消毒液が子どもの目に入ってひどい結膜炎などを起こす事故が増えている報告があったと言います。
ロスチャイルド財団病院のGilles C. Martin氏らの調査によると、2020年5月~8月に目の事故の報告件数が63件あり、月を追うごとに事故の件数が増えていることがわかりました。入院した症例数は16例にのぼります。

「お店などに設置しているアルコール消毒の噴射機はちょうど子どもの目の高さぐらいです。
前述のテレビ番組の情報と同様に、新型コロナウイルス対策は、大人目線で語られ、考えられていることばかりです。噴射機の位置も、その1つの象徴だと思っています。さまざまなことをもっと子ども目線で考えてあげてほしいです。子どものそばで使うときは、十分注意してあげてください」(種市先生)

RSウイルスが流行中! 乳幼児にとっては新型コロナより怖い病気

2021年4月、国立感染症研究所のHPでは「注目すべき感染症」としてRSウイルス感染症を上げています。2021年になってからRSウイルス感染症は増加傾向にあり、4月5日~11日の都道府県別に感染者数を見ると、大阪(405人)、福岡(555人)などで大きな流行が見られます。

RSウイルス感染症は、本来冬に流行る感染症ですが、最近は夏に流行していました。しかし春に流行るのは、まれと種市先生は言います。

RSウイルス感染症は、風邪のウイルスの一種で、新生児でも感染することがあります。主な症状は発熱、せき、鼻水などで細気管支炎や肺炎を併発すると重症化します。とくに3カ月未満の子や低出生体重児、呼吸器・循環器系に持病がある乳幼児は重症化しやすいので注意が必要です。

「RSウイルス感染症のほかに、地域によってはノロウイルス胃腸炎の流行も見られます。新型コロナウイルスも含めた3つの感染症の中で、乳幼児が健康のために注意したほうがいい順番は
1.RSウイルス感染症
2.ノロウイルス胃腸炎
3.新型コロナウイルス感染症 
です。子どもの場合、新型コロナウイルスは感染しても症状は軽微ですが、RSウイルス感染症は呼吸困難を起こして入院する子も少なからずいます。
RSウイルス感染症は、特効薬もなく、基本的な感染対策で予防するしかありません。手洗いができる子は、外から帰ったり、食事の前は手洗いをしましょう。手洗いは、さまざまな感染症対策として効果的です」(種市先生)

保育園や幼稚園に入園して新生活がスタートしたばかりのママやパパは、新型コロナウイルスの流行もあり、とくに不安な気持ちでいっぱいだと思います。しかし種市先生は「園は新型コロナウイルスが流行するずっと前から、インフルエンザやRSウイルス感染症、胃腸炎など、さまざまな感染症予防に取り組んできたいわばプロです。わからないことは園の先生やかかりつけの小児科医に聞いてみましょう。信頼できる人を1人でも増やすことが、コロナ禍には大切です」と言います。

お話・監修/種市尋宙先生

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