赤ちゃんの夜泣きで悩むママ・パパに 月齢別ラクラク対応術(0~6カ月ごろ)【専門家】
「夜、何度も赤ちゃんに起こされて朝までぐっすり眠れない」「赤ちゃんの成長とともに夜泣きで悩む回数が増えた…」と頭を抱えるママ・パパは少なくありません。
そこで、ひよこクラブではママ・パパの負担を軽くするラクラク対応術について、赤ちゃんの睡眠の研究を続けている清水悦子先生に聞きました。
今回は0~6カ月ごろの対応術を紹介します。
(0~1カ月ごろ)昼夜を問わず赤ちゃんが寝たり起きたり。親は寝不足に悩みやすい
この時期は昼夜の区別がまだなく、1日の約6割を寝て過ごすため、赤ちゃんは寝たり起きたりを繰り返します。夜間の授乳やお世話で、親は寝不足に悩みやすい時期ですが、今は「赤ちゃんのペースに合わせる」と、割りきりましょう。ママの体調が回復できるよう、まわりがしっかりサポートしましょう。
(0~1カ月ごろ)親がラクになるためにできること
【1】体内時計の調節は新生児期から意識を
寝たり起きたりを繰り返す時期ですが、朝はカーテンを開ける、夜は室内を暗くするなど昼夜のメリハリは今から意識をしておきましょう。体内時計の調節をこの時期から行っておくと、あとのお世話がラクになることも。
【2】夜間の授乳やお世話のときは手元用ライトを使おう
授乳やおむつ替えが頻繁にあるからと豆電球をつけたまま寝ると、目覚めた赤ちゃんが豆電球から目が離せなくなり、次の寝かしつけが大変に。夜中のお世話時には、赤ちゃんの目に直接光が入らないよう工夫しながら、手元用のライトなどを活用するのがおすすめ。
(2~4カ月ごろ) 昼夜の区別がつきにくい環境だと、親子で昼夜逆転生活になる恐れあり!
赤ちゃんが生活リズムを身につけるための練習期間です。「朝昼は明るくにぎやかに」「夜は暗く静かに」と昼夜の区別がつきやすい生活を意識して。生活リズムが身につくことで、徐々に日中に起きている時間が増え、夜に目覚める回数が減る子もいます。
(2~4カ月ごろ)親がラクになるためにできること
【1】日中のお散歩などで赤ちゃんの体内時計を整えて
日中にお散歩や遊びなどで刺激を与えてあげないと、夜スムーズに寝つけない子もいます。午前中にお散歩に行くと、生活にメリハリがつきやすいメリットも。遊びは、おもちゃであやしたり、声かけをしたりでOKです。
【2】親も8時間以上布団で過ごそう
親も「赤ちゃんのいる生活リズム」に慣れていきたい時期です。可能な範囲でママ・パパも夜8時間以上は布団で過ごせるスケジュールを組むのがおすすめ。何度か目覚めても、横になっているだけで体の疲れはとれます。
(5~6カ月ごろ)夜間の授乳が減る一方で、夜泣きに悩まされる親が増える!?
昼寝の回数やリズムが決まってきて、夜中の授乳回数も徐々に減る一方で、夜泣きに悩まされる親も多くいます。心理的な発達から、赤ちゃんが「おっぱいや抱っこで安心したい」と親を呼ぶようになるため、強く泣くことも。親の負担の少ない方法でなだめてあげましょう。
(5~6カ月ごろ)親がラクになるためにできること
【1】就寝までのルーティンを一定にしよう
このころの赤ちゃんは、決まったパターンが大好きです。体内時計を整えるためにも、おふろ→授乳→就寝の流れを毎晩同じ時間に、同じように行うと寝つきもスムーズになり、親子ともにラクになります。
【2】入眠後に泣いても2~3分は様子を見て
3~4カ月ごろに夜間授乳の間隔が長くなった子もいるでしょう。そうでない場合も、少しずつ夜間授乳の間隔を3時間以上あける意識をしてみましょう。夜間に泣いてもすぐに授乳せずに2~3分様子を見ると、再び寝入ることもあります。
イラスト/にくきゅうぷにお 取材・文/ひよこクラブ編集部
大人と比べて赤ちゃんは浅い眠りの時間帯が長いため、どうしても夜は目が覚めやすいもの。再び寝かしつけるときは、おなかをトントンしたり、なでたりなどママ・パパの負担の少ない入眠方法を試してみてください。
『ひよこクラブ』7・8月特大合併号では、夜、何度も目覚める赤ちゃんの月齢別対応術を読者体験談もまじえてよりくわしく紹介しています。
参考/『ひよこクラブ』2021年7・8月特大合併号「夜、何度も目覚める赤ちゃん 月齢別ラクラク対応術」