梅雨時期に役立つ!お洗濯のコツQ&A【専門家】
「生乾き臭をどうすればいい?」「洗濯機に入れる順番はあるの?」などの普段聞きたくてもなかなか聞けない、洗濯のちょっとした疑問やコツをお洗濯マイスターの大貫さんに聞いてみました!
Q1洗濯物を早く乾かすコツを教えてください
A.【風を味方につけた効率のよい干し方をしましょう】
風を味方にした干し方をするだけで、洗濯物の乾燥時間は大幅に短縮できます。具体的には、角ハンガーを使った、外側が長く内側が短い“アーチ干し”がおすすめ。面積の広いものやぶ厚いものを、風の当たりやすいいちばん外側に持ってて、短いものを内側に集めると、中に大きな空間ができて、風が通りやすくなります。また、バスタオルを干すときは、端をずらす“ずらし干し”を。真っ二つに折ってかけるよりも乾きやすいです。
Q.部屋干しでNGなことはある?
A. 【部屋のカーテンレールに 干すのはやめておきましょう】
部屋干しするときに、カーテンレールにハンガーをかけるのは、おすすめしません。せっかく洗った洗濯物にカーテンの汚れがついてしまいますし、場所柄、風が通らず、乾きにくいです。同じハンガーをかけるのでも、かもいなら、風の通り道ができるのでおすすめです。
Q. 部屋干しのにおいを抑えるには?
A. 【乾かす時間を早めるのがポイント!】
抗菌効果のある洗剤を使うのがおすすめです。また、干すときは、とにかく短時間で乾かすことを意識して。一般的には5時間以内に乾かすのがいいといわれています。Q1で紹介した“アーチ干し”や“ずらし干し”をしましょう。その上で扇風機を下から当てると、さらに乾きが早くなります。
Q. タオルをふわふわに仕上げる方法、教えてください
A. 【ふりさばいて干すとパイルが立ち上がります】
干す前にタオルをばさっと振りさばくことで、パイルが立ち上がって、ふんわりしやすくなります。また、振りさばくことで、余計な水分が飛んで、乾きやすい効果も。タオルを干すときは必ずやりましょう。
Q .裏返しで洗ったほうがいいものはある?
A.【靴下など内側のにおいが気になるものは裏返しで】
汗や皮脂、角質など、においの原因となる汚れは、内側に付着します。そのため、靴下などは裏返しで洗うほうが、洗剤液の水流や、ほかの衣類とのこすれによる力が直接当たり、汚れやにおいを落としやすくなります。ただし、子どもの靴下のように、どろや黒ずみなどの目立つ汚れが表側に多い場合は、表にして洗いましょう。
Q .洗濯機に入れる順番と汚れ落ちは関係ある?
A. .【縦型の場合、関係あり。タオルなどは初めに入れて】
縦型洗濯機は下部分、つまりは最初に入
れるもののほうが汚れが落ちやすくなります。そのため、タオルなど汚れが多いものは、先に入れて。ただ、洗濯機の中の量を7~8割にとどめると、全体がかくはんされ、どの場所でも汚れ落ちは均一に。縦型でもドラム式でも容量には余裕を持って、洗濯機を回すようにしましょう!
監修/大貫和泉さん(ライオン お洗濯マイスター) 撮影/有坂政晴(STUH)取材・文/江原めぐみ、ひよこクラブ編集部
「部屋干しでNGはこと」やっていませんでしたか?いつものお洗濯にちょっとした工夫で、梅雨時期を乗り越えられそうですね。今年の梅雨から、「アーチ干し」をはじめましょう。
大貫和泉さん(ライオン お洗濯マイスター)
Profile
ライオンの社員として洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。2 児の母親としての経験と研究活動を融合。毎日の洗濯に役立つ情報を伝えている。