遊びの中で伸ばしてあげたい! 3歳・4歳に大切な3つのチカラ
年少さんになると、周りのさまざまなものに興味を持ち始めるようになります。「あれはなあに?」「どうして?」とたくさんの疑問をママやパパにぶつけるようになることも。
ぜひ遊びの中で子どもの力を伸ばしてあげませんか。
年少さんはおうちでどんな遊びをしている?
さまざまなものに興味を持ち、やってみたいと思う遊びがこれまでと少しずつ変わってきます。実際に年少さんたちはおうちでどのような遊びをしているのでしょうか。
●ひたすらレゴ。乗り物を作る。また、基地を作ってトミカと合わせて遊びます。あとは工作。空き箱を切って、セロハンテープで貼って、何かをひたすら作っています。基本的に相手はしませんが、ひとりでやってます。たまに頼まれたら手伝ったり、相手をしたり。
●一緒に遊んであげられる時は、小麦粉粘土、お絵描き、折り紙(ハサミやのりを使ったりもします)をしています。
●最近はパズルをやりだして結構集中しています。
考えて何かを作ったり、ほかにも絵本をママやパパと一緒に読んだり、という子どもが多いようです。絵本も繰り返し読むことで、言葉を覚えてくれるようになります。ママやパパは少し根気が必要になるかもしれませんが、子どもにねだられたら、お気に入りの絵本をぜひ読んであげてくださいね。
年少さんを伸ばしてあげたい3つのこと
さまざまなことに興味を持ち始める年少さんは、いろんなチカラを伸ばす絶好のチャンスです。遊んでいる中で、ぜひ伸ばしてあげたい3つのチカラについてご紹介します。
1. 読むチカラ
年少さんは、ひらがなの役割について気づき始めるころです。身近なものや、遊びの中でひらがなに自然と触れる機会を作ってあげるとよさそうです。
まさに、絵本を読んでほしい、と言われたときは、ひらがなに触れるよいチャンス! 絵本に興味がないという場合は、まずお気に入りの絵本探しに一緒にでかけてみるといいかもしれませんね。
2. 書くチカラ
手指をコントロールする力が育ってくるのも年少さんのころ。ひらがなを書いてみることに挑戦するのに最適な時期です。
とは言え、いきなりひらがなの文字を書けるように! とがんばらなくても大丈夫。3、4歳のころは、手指をコントロールする機会を増やしてあげましょう。落書きをしたり、迷路を鉛筆でなぞりながら解いてみたりしてみては?
3. 考えるチカラ
試行錯誤ができる年少さんは考えるチカラも伸びるときです。手や指を動かして「こうしたらどうなるんだろう?」と試行錯誤を繰り返すことで、豊かな発想力や思考力を育てます。
レゴや紙で「何かを作る」という体験は、ただ遊んでいるだけのように見えて、考えるチカラを養っている大切な時間なのです。
最初はママやパパが興味の対象を示してあげることも大事
年少さんのころは、まだ知らないことがたくさんある時期。どんなものが楽しくて、どんなものに興味が湧くのか、ということをまだ知らずにいます。可能性は未知数!
だからこそ、まずママやパパが「こんなものがあるよ」と教えてあげること大切です。
お気に入りの絵本を見つけることであったり、ひらがなの文字で「ことばを読む」「ことばを作る」ことができると教えてあげましょう。目でひらがなを見て、声で音を知って。「どの文字が好き?」と子どもに聞いて、そのひらがなと組み合わせてことばを作ってあげる、というのもよいでしょう。
書くチカラは最初は落書きだってOK。鉛筆の持ち方を教えることからスタートし、丸や三角、四角はどうすれば書けるのか、ということを子ども自身が手と指を動かすことで覚えます。色鉛筆やクレヨンなどを使って、紙の上をカラフルにすることで色の概念にも気がつくことができます。
作ることについても、まずは材料を提示することから始めてみましょう。折り紙や粘土、空き箱でだって形を変えて「別の何か」を作ることが可能だということを教えてあげてください。
あまり手伝いすぎず、「〇〇が作りたいのなら、どうすればいいのかな?」と一緒に考えることで、子ども自身が目的に向かって試行錯誤できるきっかけを与えることになります。
何かひとつ教えてあげれば、それが呼び水となり、他の何かに興味を持つきっかけにもなるはずです。
ママやパパも、教えることにあまり身構えなくて大丈夫。おうちにあるもの、ごく身近なもので子どもが知るきっかけを作ってあげることはできます。子どもとコミュニケーションを取る中で、少しずつチカラをつける機会を増やしていくようにしてあげてくださいね。
取材・文/ふくだりょうこ
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です