「自分で考える力」を育み伸ばすため、家庭でできる3つの遊び。
年少さんになると、脳がどんどん発達し、頭の中でさまざまなことを考える「思考力」の土台が築かれていきます。思考力とは、自分で考える力のこと。将来の学びにもつながる力で、幼稚園などでは幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の中に「思考力の芽生え」というものを入れています。家庭でも、遊びを通して“自分で考える力”を伸ばしてみませんか。
年少さんは、頭で思い浮かべる力が伸び、遊びが変わる時期
年少さんになると「遊びが変わってきた!」と思うことはありませんか。3歳の子をもつママからは、次のような声も。
●息子は、最近、お店屋さんごっこに夢中!「○〇ください」「どうぞ」などのやりとりが楽しいようです。以前は、電車のおもちゃが好きでしたが、今はブームが去ったみたいです。
●コロナ禍で、おうちで過ごす時間が増えたら、娘がごっこ遊びをよくするように。今はお料理を手伝う、お料理ごっこにハマっています。
体験談にもあるように「ごっこ遊び」に夢中になるのは年少さんの特徴です。これは「頭に思い浮かべる力(表象能力)」が伸びている証しです。また遊びや生活の中で、実際に手を動かしておもちゃをグループ分けしたり、お菓子を数えながら並べたりすることもあると思いますが、こうした手を使う遊びが、年少さんの考える力を伸ばしていきます。
年少さんの考える力を伸ばす3つのおすすめ遊びとは!?
年少さんの考える力は、手を使った遊びをしながら、楽しく伸ばしていくことが基本。考える力を伸ばすおすすめの3つの遊びを紹介します。
【おすすめ1】ごっこ遊び
ごっこ遊びは、大人のまねをしてみんなにおやつを分けるなど、手を使う場面がいっぱい!またケーキ屋さんごっこ、お医者さんごっこ、幼稚園ごっこ、バスごっこなどシチュエーションを変えることで、より考える力が身につきます。
【おすすめ2】組み立て遊び
ブロックなどの組み立て遊びも考える力を伸ばすにはおすすめ!とくに作例を見ながらマネして作り、壊す体験を繰り返すと、頭の中で「見えない部分」をイメージする力が養われます。
【おすすめ3】線路や道が作れるパズル
たとえば凹凸をつなげて道や線路を作り、車や電車などを走らせるパズルは、全体と細部を見比べながら、先を見通してコースを作ることが必要です。「どうしたら道がつながるかな?」と試行錯誤しながらチャレンジすることで、考える力を豊かにはぐくみます。
年少さんの時期から考える力を伸ばすというと難しく考えるママやパパもいるかも知れませんが、年少さんは楽しい遊びだと、自然と自分で考えて、試行錯誤しながら正解を導いたりします。紹介した「“ごっこ遊び”や“組み立て遊び”を家庭ではあまりさせていないな…」と思ったママやパパは、ぜひ遊びバリエに加えてみてはいかがでしょうか。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です