コロナ離婚にならないために! 我が家の夫婦円満の秘訣とは
コロナ禍でおうち時間が増えてよかったと思う反面、夫婦間でギクシャクするなんてことも。そんな家庭事情について、口コミサイト「ウイメンズパーク」のママたちの声を紹介するとともに、3児の父であり、子育て真っ最中のMBSアナウンサーでニュース解説委員の西 靖さんに夫婦円満の秘訣を聞きました。
多種多様な夫婦のカタチ
――まずはママたちの声を紹介しましょう。
■お互いに感謝の気持ちを伝えること
「とにかく、お互いがお互いを褒めて感謝の気持ちを伝えまくってます。子どもたちにも『パパが一生懸命働いてくれるから、〇〇できるね』『パパがすごく優しいから、〇〇だね』など。普段仕事が忙しく、顔を合わす機会が私より少ないからこそ、夫を立てまくっています。夫は夫で、同じよう私を立ててくれます」
■夫婦で話す時間を確保していること
「仕事などの時間がずれて、すれ違いの生活を送っていたとしても、きちんと話す時間を取ることかなと思います。相手と話さない時間があればあるだけ、どんどん不満を膨らませて、積みあがっちゃうと手がつけられなくなるので」
■日ごろの感謝をこめて足裏マッサージ
「苛立った時も足裏マッサージなら、遠慮せずぐりぐりして『いたたたた~~!』と。相手を苦しめられますし(笑)、感謝ももらえてよし!夫は褒められるのが好きだから感謝と褒め攻め。他には日頃からくっついています。寒い時もくっつく。子どもも含めて皆でくっつく!」
■お互いエスパーでないことを認識し、ちゃんと言葉で伝え合う
「何も伝えないくせに自分の期待通りの結果にならないと拗ねる、みたいなことは絶対にしない。してほしいこと、やりたいことがあったら全部、伝わるまで言葉を尽くす。わからないことがあったら、尋ねる。お互いに相手がエスパーではないことを認識する。ありがとう、ごめんね、の出し惜しみをしない。夫は私にとって夫であり、父であり、兄であり、弟であり、恋人であり親友です」
■話をすること、同じことをすること
「アラフォー夫婦。うちはお互いに好きなテレビ番組の系統が同じなので、子どもが寝たあとは、毎日夫婦で録画した番組を見ています。クイズ系ならどっちが早く答えられるかをやったり、ドラマ見て犯人はあの人じゃないかと推察したり、この間は、カラオケ番組を見てこの世代だよねーっと、夫婦で一緒に歌ってました(笑)」
■お互いのプライベートの時間を尊重すること
「うちの場合は、各々のプライベート領域と夫婦共有の領域のメリハリをつけることです。夫には夫だけのスペースと時間を大切にしてもらい、同じように私にも私だけのスペースと時間を尊重させてもらっています。普段から相から尊重され、自由にさせてもらっていると、たまにもつ夫婦の時間がお互いすごく大切にできるようです」
■適度な距離と、情報共有
「夫が、母の介護理由で単身赴任なので、私は、平日ワンオペで子育てと私の母の介護をしています。一緒に居る時間は短いし、それぞれが自分の世界を持って好きにやっています。けれど、2人で一緒に行動する事も多いです。子どもの習い事の送迎は2人で行っています。見学中は、2人の大事な情報共有の場です。平日は物理的に離れていますが、LINEでよく話しています」
ただいま模索中!暫定版西家の夫婦円満の秘訣とは
MBSのアナウンサー歴27年、現在、5歳、3歳、0歳の男児3人の父親として仕事に育児に奮闘中の西靖さんに、夫婦円満の秘訣を聞きました。
「こんにちは。大阪のMBS(毎日放送)アナウンサーの西靖といいます。情報、報道系の現場を渡り歩いたアナウンサー歴も、はや27年。43歳で遅い結婚のあと、遅れを取り戻すかのように、50歳になった今年の夏には第3子が誕生。5歳、3歳、0歳の男児3人の父親になりました。
みなさんのエピソードを読んであらためて、夫婦の数だけ夫婦のカタチがあるんだなぁと実感しています。共有することが大事というお考えのかたもいれば、適度な距離が大切というかたもいらして。
新婚時代に『私たちに距離なんていらない』と考えていても、そのうち『1人にしてくれよ』と思ったりもするでしょうから(笑)、性格やモノの考え方だけではなくて、子どもの成長や親の介護なども含め、夫婦が今どんなステージにあるのかでも、円満の秘訣は変わってくるのかなと感じました。
正直、我が家の夫婦円満の秘訣は、まだ見つかっていません。しょっちゅうモメてるんで(笑)。イラっとした時に、6秒数えたら落ち着くというメソッドも耳にしましたが、6秒の間に無限増幅するイライラだってあるし、常に相手のことを考えましょうって、それができないからモメてるんですから…(汗)
あえてそんな我が家の『暫定版 夫婦円満の秘訣』を申し上げるとするならば、“モメたまま寝ない”ということでしょうか。
だって、6秒数えて消えないイライラ、モヤモヤなんですから、夢見が悪いに決まっています。子どもが寝てから、どこで行き違ったのか2人で振り返る。振り返ると、どちらかの認識が間違えているなどということはほとんどなくて、『もっと喜んでくれると思ったのに』『あの言い方にはムッとした』などなど、ほとんどは言い方、伝え方の問題です。それを確認したら、あとは『ごめんね』とちゃんと謝ってハグして(う、恥ずかしい)、どうでもいい会話を10分ほどして歯を磨いて寝る。これがモメた夜のルーティンです。今のところは。
『秘訣』というと、これさえやっていれば絶対にモメない切り札という響きがありますが、どうもそんなのはないんじゃないかと悟りつつあります。秘訣探しは永遠に続くと認識するのが秘訣、でしょうか。ひねくれてて恐縮です。
先ほど、しょっちゅうモメていると言いましたが、私のなにがいけないって、言い負かそうとしてしまうことですね。自覚はあるんです。
法学部出身でニュアンスよりも理論構成、14歳も年上で、仕事はアナウンサー。逆の立場だったら口論の相手としてはめちゃくちゃイヤな相手です。
でも、理屈で勝って相手を黙らせても、後味の悪さしか残りませんし、妻が負けを認めてサッパリした表情になる、などということも決してありません。
とにかく日々、『勝とうとするな。勝ちは負けなり、だ』と、自分に言い聞かせています。目的は、正邪曲直をあきらかにすることではなく、妻にゴキゲンに過ごしてもらうこと。妻のゴキゲンは家庭の平和の礎です」
確かに夫婦円満の秘訣は夫婦の数だけありますね。ケンカをしたり、イラッとしたりすると、なかなか素直になることができなくなりますが、「ありがとう」「ごめんなさい」は大事なのかもしれません。(文・酒井範子)
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
西靖さん(にし やすし)
PROFILE
MBSアナウンサー。5歳、3歳、0歳の3児のパパ。『ちちんぷいぷい』、報道番組『VOICE』、『ミント!』といった人気番組の司会やキャスターを務める。現在、『よんチャンTV』ニュース解説委員として出演中。2021年6月から9月まで、4か月間の育児休業期間に入る。著書に『西靖の60日間世界一周旅の軌跡』(ぴあ)、『地球を一周! せかいのこども』(朝日新聞出版)など多数。ミシマ社のサイトで子育てエッセイ『アナウンサー西靖の育休日記』
を連載中。