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衛生面は?歯は大丈夫? 気になる赤ちゃんの物かじりQ&A【専門家】

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物かじりは、赤ちゃんには大切な発達の一過程。いつかは卒業するとわかっていても、衛生面や歯への影響が心配だったり、不安に思っているママ・パパも多いよう。赤ちゃんの「物かじり」について気になることを、小児科医の黒澤照喜先生に聞きました。

物かじりは「吸う」から「食べる」への成長の一つ

赤ちゃんは5カ月ごろになると、舌とあごの動きが連動するようになります。また、手でものをわしづかみにして、持つこともできるようになります。すると、身のまわりのものをなんでも口に持っていき、なめたり、かじったりするようになります。赤ちゃん時代は、体の中で口が最も敏感な感覚器官。物を口に入れることで、それがどんなものか、確認をしています。そして、こうして口で物を確認することで、赤ちゃんの五感は育まれていきます。また、口がおっぱい以外のものを受け入れて、動かせるようになるためにも、物かじりは必要なことです。

物かじりの気になることQ&A

物かじりは大人にとっては謎の行為。だからこそ、いろいろなギモンや心配も。それらを黒澤先生にずばり答えてもらいました。

【質問】物かじりはいつまで続く?

【黒澤先生から】
1才くらいになると手指の機能が発達。そして、1才6カ月になると視力は0.4~0.6まで発達します。すると、物を口に入れなくても、目や手で確認することができるように。こうして、物をかじることは減っていきます。

【質問】物かじりで注意することは?

【黒澤先生から】
かじらせる物は、安全な材質で、赤ちゃんが誤飲する可能性がないものを。直径39㎜の穴を通るものは誤飲の危険があるので絶対NG。また、医薬品、化粧品、電池、刃物、たばこ、指輪などの装飾品、ペンなど棒状のものは、赤ちゃんの手の届かない場所へ。コンセントにつながった電源コードも感電などの危険が。赤ちゃんは、昨日届かなかったところでも、今日は届くようになっていることも。注意しましょう。

【質問】歯形がつくほどかじるのは 欲求不満だから?

【黒澤先生から】
かむ・かじる行為は、大部分の赤ちゃんの成長過程に見られる一過性のもの。欲求不満とは関係ありません。むしろ楽しんでいる場合が多いです。中にはストレスでかむ場合もありますが、それは3才以降になってからです。

【質問】あまり物かじりをしない。発達に問題はない?

【黒澤先生から】
物かじりの有無、頻度には個人差がかなりあり、中にはほとんどしない子も。たとえば、ほかのことで満足しているから物かじりしない場合も。しないからといって、発達に影響はありません。

【質問】物をかじるのは、歯が生える前でかゆいから?

【黒澤先生から】
歯の生え始めで、口の中に違和感があってかじる子もいますが、それだけではありません。物かじりは発達の一過程。口でなめたり、かじったりすることで物を確認しています。また、「吸う」動きから「食べる」動きへの成長過程によく見られる行為です。

【質問】おもちゃの除菌はしたほうがいい?

【黒澤先生から】
家庭内で使うおもちゃはとくに消毒しなくてもOK。よだれに含まれる菌が原因で病気になることはほとんどありません。歯固めなど、とくによく口に入れるもので洗えるものは、1日1回、食器用洗剤で洗って清潔にして。

物かじりの迷いがちシーン、大人はこう対応をしよう

物かじりは基本的には好きなだけさせてOKですが、これはやめさせたほうがいいの?と迷う場面も。そんなとき、大人がどう対応したらいいかを3つのシーン別に紹介します。

【シーン1】子育て支援センターやお友だちのおもちゃをかじっちゃう

【こう対応しよう!】
かじることが遊びでもあるので、無理にやめさせないで。衛生管理のされている支援センターなら、病気などの感染も気にしすぎなくて大丈夫です。気になる場合は、お手ふきや除菌シートなどでふいてあげても。また、お友だちのおもちゃを借りた場合は、マナーとしてきちんとふいて返しましょう。

【シーン2】絵本やチラシ、シールを食べてしまう

【こう対応しよう!】
絵本をかじるのは問題ありませんが、紙やシールを食べてしまうと、のどに詰まって窒息する危険性も。万が一、口に入ったらすぐに取り出して。また、とくにシールは詰まりやすいので、赤ちゃんには渡さないようにしましょう。手に取ることがないところに置くのが基本です。

【シーン3】ベビーベッドや椅子など、 かたいものをかじる。歯が心配…

【こう対応しよう!】
ひどいむし歯など、歯に異常がない限り、何かをかむことで歯が折れたり抜けたりすることはありません。基本的にはかじってもOKです。ただ、かじられたくないときや気になるときは、しかったりせず、歯固めを与えるか、話しかけて気分を変えてあげましょう。

監修/黒澤照喜先生 イラスト/にくきゅうぷにお 取材・文/ひよこクラブ編集部

赤ちゃんの物かじりで、親がとくに気をつけたいことは、誤飲の心配のあるもの、危険なものは赤ちゃんの手の届かない場所に置くことです。安全面には十分に注意して、赤ちゃんの物かじりを見守ってあげましょう。

参考/『ひよこクラブ』2021年11月号「指しゃぶり・物かじり どこまでOK?」


※掲載している情報は2021年11月現在のものです。

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