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添い乳じゃないと寝ない…でもやめたい!と悩むママへ。今日からできる実践方法【米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント】

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夜の若い母親の授乳赤ちゃんを笑顔
※写真はイメージです
LightFieldStudios/gettyimages

夜のねんね時や夜中の授乳時などは楽なので、ついやってしまう“添い乳”。愛波さんも、長男・次男と共に、添い乳の癖がついてしまい、1時間おきの夜泣き→添い乳を繰り返していたそうです。
ただ、添い乳や添い寝は、場合によっては窒息の危険があるので、リスクを正しく知り、安全な環境を整えることが大切。今回は安全な添い乳を行うための具体的なポイントを愛波さんに教えてもらいました。

日本人初の米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、米国NYから情報を発信! 
「愛波文さんのぐっすりねんねROOM#31

添い乳は安全な環境を整えて行うことが、大前提

なかなかやめられない添い乳や添い寝。
乳幼児睡眠コンサルタントの考え方からだと、“赤ちゃんは自分の力で眠る”ことをめざすべきなのに、私は次男の時、睡魔に負けてズルズルと6~7カ月ぐらいまで、添い乳を続けていました。

今考えると、添い乳や添い寝を続けていて、何も事故がなかったのはラッキーだったのかもしれません。
なぜなら、2021年の夏に「“添い乳”で赤ちゃん窒息死相次ぐ ・授乳に注意」という、滋賀県の調査に基づいた報道(※)があったからです。
※記事の内容詳細リンク
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210702/k10013112201000.html


このような情報が発表されると「添い乳はしてはいけない」と思われるかもしれません。けれど、添い乳をしながら寝かすことはどんな場合でもNGということではありません。さまざまな理由で「添い乳しか方法がない!」というときもあると思います。

大切なことは、添い乳が絶対に悪いわけではなく、リスクを知った上で、安全な睡眠環境を整えることです。

ちなみに、私は添い乳をしているママたちに、以下のような場合は、添い乳をやめるために、睡眠環境や方法を改善することをおすすめしています。

①添い乳がつらい
②ママが疲弊している
③ママが十分な睡眠がとれていない
④6カ月以降でも、夜間に頻回に起きている
⑤1歳になっても、夜通し寝ていない
⑥赤ちゃんが日中眠そうにしている

安全&いい睡眠がとれる環境を整える

安全な睡眠環境でないと、親子ともに安心して眠れません。まずは、窒息防止のためなどに、ねんね環境を見直し、チェックするポイントを確認しましょう。

見直しポイント1 ねんねグッズ、室温などをチェック

□敷布団はやわらかすぎないものを
□シーツは敷布団にしっかり包む
□敷布団の上や寝床のまわりにぬいぐるみなどの物は置かない
□ひもやコードなどは寝床の近くに置かない(ブラインドのひももNG)
□寝床の上に、棚の上などから物が落ちないようにする
□かけ布団や枕の使用は控え、おくるみやスワドルを利用する
□寝室は20~22度に調整し、暑すぎないように整える

できるだけ、同じ環境を赤ちゃんが朝起きるまで保つことも大切です。

見直しポイント2 一貫性を持ったねんねルーティンを行う

毎日夜のねんね前に、同じタイミングで同じことを行うルーティン。これを繰り返すことで、赤ちゃんは「もう少しで寝る」ということを徐々に理解していきます。とても効果があるので、ぜひ試してみてください。

【授乳を入れた合計約30~40分のルーティン】

・おふろ(2~3分)
・スキンケア(約30秒)
・肌と肌の触れ合いスキンシップタイム(約30秒)
・授乳(15分~30分)
・歯磨き(1分)
・絵本の読み聞かせ(約2分)
・大好きだよと伝える/子守り歌を歌う(約30秒)
・スリーパーを着せる(約10秒)
・寝床に寝かせる(約3秒)
※ママやパパは部屋を出てもOK!

見直しポイント3 月齢に合った活動時間(起きていられる時間)内に、目が開いている状態で寝床に置く

「そんなことできない!」と思われるかもしれませんが、まずは試してみてください。
※月齢に合った活動時間は、下記のリンクからcheckして

リンク↓

睡眠の土台 米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント/愛波文さん

出典/ママと赤ちゃんのぐっすり本 画像提供/愛波 文さん

しっかり昼寝をしている場合、活動時間内だと、添い乳なしでも意外とすんなり寝てくれることもあります。
新生児から寝返りをする時期までは、モロー反射で起きないため、しっかりとおくるみで包むといいでしょう。
(※新生児から寝返り後まで長く使えるおくるみスリーパーはこちら!)

夜起きても、すぐ添い乳などせず、見守る

グズグズしたり、声を出したりしたときに、すぐに反応することが、逆効果になることも…。

最低3分程度は何もせずに様子を見て

赤ちゃんが「うー、あー」などと声をあげるたびに、すぐに添い乳したり、抱っこしたりしていませんか? 実は、このすぐ反応することにより、反対に赤ちゃんを起こしてしまっている場合も。

赤ちゃんは、本来セルフねんね(赤ちゃんが1人で眠れること)ができるので、セルフねんねができるよう、最低でも3分ぐらいは何もせずに見守りましょう。ただ、赤ちゃんによっては、この「うー、あー」の状態が、30分程度続くこともあります。

「おっぱい・ミルク=ねんね」のクセをなくしていく、“プルオフメソッド”を行う

“プルオフメソッド”とは、夜のねんね前の授乳のとき、赤ちゃんの吸う力が弱くなり、リラックスしていて眠そうになったら、ママやパパが指で赤ちゃんの口から乳首を外す方法です。

まずは夜のねんね前の授乳時から試してみてください。

プルオフメソッドの方法

赤ちゃんの目が開いている状態で授乳する

赤ちゃんが目を閉じ、吸う力が弱くなってくる

指で優しく、赤ちゃんの口から乳首を外す

赤ちゃんがびっくりしてのけぞったり、おっぱいやミルクを欲しがったら…

赤ちゃんの顎を軽く押さえる

赤ちゃんが泣いたりグズグズしたりしたら…

おっぱいやミルクを飲ませる

ゆっくり10秒数える。再び、赤ちゃんの吸う力が弱くなったら…

赤ちゃんの口から乳首を外す

寝床の上に置く

ねんねする


上記の流れを、毎日繰り返してみましょう。日中の授乳もこの方法を試してOKですが、最初は、夜のねんね時のタイミングから行ってみてくださいね。

わが家では、プルオフメソッドを6カ月のときに試したところ、息子はおなかいっぱいになったタイミングで、自らおっぱいから口を外して眠るようになりました!

毎日できることを少しずつでも試していくことで、徐々に添い乳や添い寝から卒業できます。添い寝や添い乳をどうしてもしないといけない時は、まず、安全であることを十分確認することが必要。
赤ちゃんは一人一人みんな違います。どうしてもうまくいかないときは、ひとりで抱え込まず、相談することも大事です。


文・監修/愛波 文さん 構成/ひよこクラブ編集部


※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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