「ママ友からのオチのないLINEにいらいらする」私が素直じゃないの?【子育てアドバイザーに聞く】
口コミサイト「ウィメンズパーク」に「ママ友からのオチのないLINEにいらいらする」という声が届きました。意見は真っ二つに分かれて、LINE利用の価値観にまで話が広がります。そして子育てアドバイザーの長島さんに聞きました。
日記みたいな一方通行の報告LINEにイラッ。私って心が狭い?
アラフォーの投稿主さんは、長い付き合いのママ友からのLINEに戸惑っています。
「今日、届いたのは『子どもとお出かけして、◯◯してきたよー、◯◯も買ったよー』と、ランチしている写真付きのLINE。
『だから何?』と、思ってしまう私は素直じゃないのでしょうか。
『美味しそう! 楽しめてよかったね』と、返信すれば良いのでしょうが、仕事で疲れている事もありイラっとしてしまいました。
普段はとても良い方なのですが、時々こういった日常生活のLINEがきます。先日は『眼医者へ行ってきた〜』でした。ちなみに子どもはもう高校生です。
誰にも言えなくて、吐き出したくて書き込んでしまいました」
という、愚痴のような投稿主さんのスレッドですが、意見は真っ二つに分かれます。
まずは投稿主さんと同じく“イラッとする派”の声を紹介します。
手厳しい意見と容認派で、かなりの温度差。その原因は……
「ひたすらスタンプのみで返していたらLINEが来なくなりました。
まぁ、長く付き合いたいという相手じゃなかったので」
「『既読』って書いて送る。わかる人にはわかるよね」
「『いつもお出かけ報告、楽しそうだよね。SNSであげてみたら?』 と、インスタなどをすすめる」
「私の友人はランチの料理写真のみでコメントなし。それこそ『だから何?』です。
相手は『どこへ行ったの?』『何を食べたの?』って聞いて欲しいのでしょうが、スタンプのみ返信しています」
と、かなり手厳しい意見が寄せられました。次は“容認派”の声です。
「私はむしろ近況報告は嬉しいほうで、何が嫌なのかわからないです。投稿主さんが損することはないですし」
「手厳しい意見が多くて驚いています。私は読んでいるだけで楽しいし、相手のお子さんのことを小さい頃から知っているのなら成長が見られて嬉しいです」
「相手は会っておしゃべりしている気分なのでしょう。月1程度なら『いい情報ありがとう。今度行ってみよう』って返信する気になるけど、頻繁なら困るかな。あと関係性にもよる。
投稿主さんがイライラするって事は、関係性が終わりに近づいているのでは」
「みなさん、ありがとうございます。頻度は『何かあるたびに』です。
行事、節句、旅行、イベントそして前述したように『眼科へ行ったよ』など(笑)
私は不幸でもないし、相手が羨ましいとも思わないので、ただ単に性格がひねくれているのだと思います。
でも愚痴を言えてすっきりしました」
すると、こんな声も届きます。
「投稿主さんにとってLINEは『用事があるときに使う物』という位置付けなんだと思います。
だからオチがないLINEに対して『で、要件は?』と、なるのでは。でも相手は雑談でも使うタイプなんです。
既読を遅くする、返信を遅くする、スタンプのみで返信するなど反応を薄めにして『雑談のLINEは興味ない感』をアピールしてはどうですか?」
「こういう場合は、良い意味での“自分本位”がストレスを溜めないコツ」と、専門家
ウィメンズパークで時々登場したLINEのお悩み問題。常識・非常識というよりも、それぞれの価値観が噛み合わないのが原因です。今回のような「自分にとってどうでも良い内容のLINE」も、時々なら楽しめますが、頻繁となるとイラっとすることはあるある話。
そんな時はどう対処すべきなのでしょうか。2人の母で子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「長い付き合いのあるママ友からくる日常生活が話題の“どうでもいい”と思ってしまうLINE。仕事で疲れているときに目にすると、確かにイラッとしますよね。
仕事を頑張りながら、育児や家事もあるのですから、まずはママ友からのLINEの返信よりも、自分をいたわることを最優先に。堂々と既読スルーでOKだと思いますし『返信せずに申し訳ない』と、自分を責める必要もないと思います。
でも時間に余裕があるときに同様のLINEがきたら、『返信しようかな』と思うかもしれません。
『へーそうなんだ。楽しめてよかったね』などと返信したことをきっかけに、LINEで“世間話トーク”を楽しむことができ、逆に気分転換になることもあるでしょう。
LINEとの向き合い方、利用の仕方、受け取ったメッセージに対する反応の仕方は、その人によってさまざまです。
期日までになんらかの意思表示をする必要がある連絡以外は、そのときどきの忙しさや自分の精神状態を優先し、あるときは既読スルー、あるときは即レスあるときはスタンプのみで返信など、いい意味で“自分本位”で関わっていくことが、無駄なストレスがたまらないいちばんの方法なのではないでしょうか」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは、「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。