せっせとママ友を開拓し、ほぼ毎日ランチの予定のあるママ友。この人の心理は?【子育てアドバイザーに聞く】
「ママ友交友に依存するAさんの心境を教えてください」という声が、口コミサイト「ウィメンズパーク」に届きました。「そんなこと知ってどうするの?」という冷ややかな声が大半でしたが、やがて経験談が届きます。子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
ママ友に依存するAさんの言動が理解できない、という投稿主さん
投稿主さんは園児2人の母です。
「ママ友Aさんには4人のお子さんがいます。3番目のお子さんが私の上の子どもと同じ年齢で、園で知り合い仲良くなりました。
Aさんは子ども全員のママ友とがっつり付き合っており、ママ友依存がすごいです。
今年4月、お互いの末っ子が入園するとせっせと連絡先を交換して新規のママ友を開拓。ほぼ毎日、園へ送り→そのままランチ→そのままお迎え、というスケジュールです。
さらに降園後、そのまま親子数組で公園へ行って、小学生低学年の子どもを家でひとりお留守番させることもあります。
なぜAさんはこんなに必死にママ友を増やして、依存するのでしょうか」
という、投稿主さん。すると冷ややかな反応が寄せられます。
人は人。詮索する理由がわからない、という声が続々
「その方の心理はわかりませんし、知りたいとも思いません。人にはそれぞれの生き方があって、他人が理解する必要も、ましてや批判する権利もありませんから」
「投稿主さん、小姑みたい(笑) 私はAさんがママ友に依存しているとは思わないけどな。
ネットなどで友達作りに必死な人を悪く言う風潮があるけれど、実際は顔が広い人は評価が高いし、社交性があるから周囲からも好かれています」
「似たママ友います。最初はかなり衝撃的でした(笑) 長く付き合って気がついたのですが、彼女にとってそれが普通なんですよね」
「依存というより八方美人タイプですね。そういう人は役員などめんどくさいことにも積極的なので、逆にありがたいって感じです」
「子どもが4人もいるのでただ単にストレス発散なのでは」
など、理由を知りたがる投稿主さんに対してやや冷たい反応に。すると投稿主さんから追加のレスが入ります。
Aママの行動に違和感あるが、子ども同士が仲良しで付き合い方に悩む
「みなさん、ありがとうございます。私がAさんの動向というか、何を考えているのか知りたい理由は、園で私と話していても、知り合いを見かけると『◯◯さーん』と、どっかへ行ってしまったり、ランチの約束を体調不良でドタキャンしたのに、他のママ友と一緒に歩いている姿を見かけたり、公園で子どもを遊ばせている時、Aさんは他のママ友とおしゃべりに夢中で私が子どもの面倒をみたり、ということがあったからです。
ランチは断れますが、子ども同士は仲良しで小学校も同じなので、どう付き合うべきかと悩んでいるからです」
すると、体験者からの声が届きます。
「私ってこんなに友人が多いのよって自分に酔っているタイプかも。私も似た体験があるので、投稿主さんの違和感わかりますよ」
「私の知り合いが似たタイプでした。『常に情報を得ていないと置いていかれて仲間外れにされそう』と言っては、あちこち話しかけていました。まさにその姿は、投稿主さんがいう『必死』という感じでした」
「自分の感情優先な人なのでは。他人が不快になるとか迷惑になるとか、想像できない人なのでしょう。
そういう人は他でやらかしている可能性が高いです。早めに気がつけてよかったと思いますよ」
「気分屋な部分は要注意。笑顔の関係を続けるためにも少し距離をとって」と、専門家
独身時代と違い「この人、合わないな」と、感じていても子どもが関わるので無下にはできないのがママ友関係です。そんな時はどう対処すべきなのでしょうか。2人の母であり子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「お子さんが4人いて、子ども全員のママ友とがっつり付き合いほぼ毎日ランチの予定があるというAさん。相談者さんの“辞書”にはないAさんの言動ぶりを目の当たりにして『なぜこんなに必死にママ友増やそうとしているの?』と、素朴な疑問を抱く気持ちは良くわかります。
あくまでも想像の範囲ですが、Aさんは、“ママ友依存”というよりは、単にたくさんのママと関わりをもっておしゃべりしたり、子どもを遊ばせたりするのが好きな“ワイワイママ”か、その逆で、わが子に関わる人なら一人でも多く知り合いになって情報の仕入れ先を確保したいという“心配性ママ”なのかもしれません。
加えて、ランチの約束を体調不良でドタキャンしたのに他のママと一緒に歩いている、公園で子どもを遊ばせているとき自分の子どもをみないなどの状況から察するに、気分屋で、少々自分本位な面もお持ちなのかもしれません。
Aさんとどう付き合うか悩むところだとは思いますが、あまり身構えないのが一番です。
子どもが一緒に遊んでいるようだったら『うちの子と仲良くしてくれてありがとう』などと挨拶するだけで十分。
ランチに誘われても2回に1回はてい良く断る、公園遊びなどで世間話が長引いたら頃合いを見て先に帰る、など、さりげなく接触時間を減らしながら、笑顔で関わるようにするのがよいのではないでしょうか」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは、「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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