停電危機!不安のあまり購入したのは石油ストーブ【御手洗直子のコマダム日記】
今回は「ストーブ」について。一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#102
停電と石油ストーブ
私の住んでいる地域では2011年の大震災の時に丸3日停電したのだが、先日2022年3月23日にも停電するかも。という報道がなされた。結局停電しなかったのだが、今後電力不足が解消されないのであればその間はちゃんと対策してないと困るよなあと思ったのであった。
うちはオール電化ではなくどちらかと言えばガスを使う製品が多い家なのだが、ガスファンヒーターしかり、ガス乾燥機しかり、ガスだけど電気が無いと使えない製品ばかりなのでどっちにしろ停電してしまうとほぼ暖房器具が使えないという家なのであった。で…でんきってすごい…。
震災時にいた実家のガスコンロは電池で着火する仕様だったため、調理で困ることはあまり無かったのだが、3月でさえ暖房が使えないというのはかなり大変であった。これが1、2月だったらどうなっていたのであろうか…。
ということで停電危機の報道がなされた先週末、3月も下旬であったが石油ストーブを買った。これでいつ電気が止まっても安心である。夫に『来年でよかったんじゃないの…?』と言われたが、しっているか、来年の冬電気が止まって、じゃあ寒いから石油ストーブを買おうかという時には石油ストーブは売り切れているのだ。2011年にガスコンロ用の単一電池が買えなかった私が言うのだ。間違いない。
石油ストーブを使うのも数十年ぶりである。現在は幼児のいる家でガスファンヒーターを見守りつつの点火消火すらもめんどくさくなり、床暖房をつけっぱなしという生活をしていたのだが、危険ほぼゼロという床暖房に比べ石油ストーブはほぼ熱源丸出しなのでドキドキする。『天板の上で煮炊きもできます』というキャッチコピーで売り出せるくらいアッツアツになるのである。そう思うと石油ストーブよりさらに全身アッツアツであったダルマストーブを教室の真ん中に配置していた昭和時代はすごい。期待を裏切らず愚かな男子が消しゴムを焼いてたりしていた。あぶないにもほどがある。私はそこまでアグレッシブではなかったのだが、ストーブの隣に配置された時に机の横に下げていたお弁当箱が袋の中で溶けていたりした。おそろしい。どんだけ燻された状況で授業を受けていたというのであろうか。
というわけで購入した石油ストーブだが試し炊きだけして押し入れに入れられたのであった。使う日が来ないに越したことはない。しまっているうちに壊れませんように。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko