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不良学生に密室を与えるとこうなる【御手洗直子のコマダム日記】

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一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。

「つっこみが止まらないコマダム日記」#123
今回は漫研の部室にまつわるお話です。

学校にオタ部屋を確保する

高校生の時、学校での行動で唯一自慢できることと言えば漫研の部室を作ったことなので自慢する。

私が入学した高校にはもともと漫研があり、部室もあったのだが、ほこりまみれで不要物が積まれたほぼ倉庫のような部屋であった。が、『自由にできる部屋』という物の価値を高く評価していた私は速攻顧問の先生に『掃除して自由に使ってもいいですか?』 と聞き、同じ一年の部員と二人で掃除をしたのであった。(先輩もいたのだがあまり交流が無かった)

けっこう大変だった。不要であろう資料やごみを処分し、雑多に積まれていた過去の作品や備品を整理しなおし、壊れた椅子を交換しに行き、ほこりまみれの部室を掃き掃除して窓や床、机、椅子などを水拭きした。1日では終わらなかったので放課後や休み時間に少しずつ片付けていった。

さてそうして手に入れた部室である。10畳ほどの部屋に大きな机と椅子が6脚ほど。校舎の隅にあるので人通りも少なく鍵もかかる部室である。そう、私はこの部屋を根城にして学校で原稿を描いていたのである。

めんどくさい授業をサボり75円のパックミルクティーを飲みお菓子を食べながら部室で原稿をしたり昼寝をしたりしていた。文化部不良の極みである。漫研の部長は全知全能の神なのでこういうことをしてしまうのだ。これが少女漫画ならかわいいヒロインが『あっ!またサボッてる!出席やばいんでしょ!も~、はい、これ数学のノート!』とおせっかいを焼きに来て『チッ…うるせーな…』と言いながらもそのノートを受け取ったりするのだが、残念ながら現実ではそんなヒロインは存在せず部室で飛び交っていたのは同人誌であった。薄い冊子でも雲泥の差がある。

漫研のみんなで描いた『いつ・どこで』ゲーム(いつ・どこで・誰と・誰が・何をした。のくじをそれぞれ引き、引いたくじに従ってそれをイラスト化するというゲーム。例:645年、海底で、ヒイロと、妖狐蔵馬が、殺し合い。等)の落書きを壁一面に貼り、入口のドアのガラス窓に模造紙を貼り部室内を見られないようにした。ここまでしてるのに先生に全く叱られなかったのだが大丈夫なのか。中でタバコとか吸ってたらどうするんだ。実際我々が刷っていたのはコピー誌だが。フフ。(うまいことを言った顔)

たった数か月で壁は数百枚を超えるらくがきで埋め尽くされ、普通に同人誌もファンロードもコミックbox Jr.も置いてある完全なるオタ部屋へ昇華した。だが大丈夫だ。ここは施錠可能、完全なる密室なのだ。

と思っていたのだがさらに数か月後、そこが日ボラ(日本語ボランティア部)と共同部室であったことを知るのであった。(もちろん鍵も共有だった)

エッ…?????マジで…????アッ…すみません…見苦しい物をお見せしてしまい…アッ…あの…近日中に片付けますので…。と部員全員で動揺したが日ボラから何か言われることもなく、というか日ボラと共同部屋であるという事実だけを知らされるも日ボラの部員とお会いしたことも無く、3年間日ボラの存在を確認することもないまま卒業したのであった。日ボラ…フェアリーの類だったのだろうか…。

というわけで私の出身校で漫研の部室をエンジョイしている生徒がいたら自慢させていただきたい。君が今ダラダラしているその部室。その部室を倉庫からオタ部屋にしたのは私だ。(日ボラの人がいたらごめん)(おわり)


御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
 御手洗直子twitter:@mitarainaoko

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