水道光熱費に離乳食の食材費...出産後の出費増は諦めるしかないの!? 家計見直しのコツを節約アドバイザーが教えます!
今年に入って様々なものが値上がりし、大きく各家庭にダメージを与えているのが光熱費。みんなはそんな値上げに対策をしているのでしょうか。
「たまひよ」WEB・アプリユーザーへのアンケートで寄せられたママたちのリアルな声と、効果的な対策について節約アドバイザーの和田由貴さんのアドバイスを紹介します。
「子どもに関することは節約が難しい!」の声が多数
まずはママの声から紹介します。
■ 入浴は子ども優先で、両親は残り湯
「子どもは必ずお風呂に入れなければいけないし、以前より家にいることが増えたので、つきっぱなしの電気とエアコン等による水道光熱費の値上がりが痛いです。お風呂は子どもの残り湯をパパとママが浴びている状態です」(はるまんま)
■ 子どもが増えて光熱費アップ。この時期の節約は無理なんじゃ
「子どもが増えると不思議なくらい、しっかりと光熱費が上がります。子どもが小さいうちは節約は難しい思っています(泣)」(こころ)
■ 普段は買わない食材も使うから離乳食代もバカにならない
「1日中家にいるから光熱費もかなり高いです。それに離乳食代がとてもかかります。自分たちなら買わない食材も、試すために買ったり、その食材が高かったり。育休中で収入がほぼ無いので厳しいです!」(ひまわり)
■ 電気・水道代が出産前の倍!
「電気代、水道代が出産前の倍になっていて、その上、離乳食を開始したことで、普段買わない食材も買うので、出費がすごいです。何をどう節約したら良いのか教えて欲しいです!」(まー)
■ 家の温度を保つためのエアコン稼働で電気代が…
「冬に出産だったため、家の温度を保つためにエアコンを常に稼働していました。電気代がすごくかかってしまい、困っています。少しでも節約する方法があれば知りたいです」(しゅう)
快適にできる節約法は必ずある!
現在の情勢から、多少の値上がりは仕方ないと思っていても、入ってくるお金は変わらないので、ため息をつきたくなりますね。仕方ないとあきらめるか、何かできる工夫はあるのか、節約アドバイザーの和田由貴さんに聞いてみました。
「様々なものの値段や水道光熱費が上がっています。でも、子育て家庭でなくとも、食べずに済ますことはできないし、水や電気を使わずに生活することはできません。水道光熱費が上がったからといって、そのものの上がった金額をないものにはできないわけですね。
それならば、他のものの支出を見直すことで、家計防衛策を考えてみましょう。
家計の見直しで、もっとも持続性があって効果的なのが、固定費の見直しです。固定費とは、毎月などと定期的に、決まって出ていく支出のことです。住宅費、通信費、保険料などですね。
これらの見直しは、数社を比較検討したりと面倒くさいと思っている人が多いです。でも、その面倒だという思いを一度捨てて、やってみてほしいと思います。
スマホの契約会社を変えて、1ヶ月に数千円減るケースも多いですから。
値上がりしたもの以外のものを安くするということに注目するといいと思います。
たとえば今、フードロス問題が大きく取り上げられています。フードロスというと、コンビニの大量廃棄など事業者の問題だと思っている人が多いのですが、実は廃棄の半分ほどは家庭で出されているのだそうです。
特に無駄になりやすいのが野菜で、腐らせたり、ひからびさせたりすることが多いんですね。野菜がフードロスになりやすい要因として、スーパーの入り口近くに必ず野菜があることにも理由があるのです。
献立を考えるとき、普通はメインの肉や魚から考えるじゃないですか。でも、入ってすぐに野菜コーナーがあると、『あ、もやしが安い。ブロッコリーが特売だ』などと、つい目についたものを買い物かごに入れてしまいがちです。
だから、必要なものを先に買うなど、買い物の順番やクセのようなものを見直してみてください。
値上がった分を安く買おうとするより、無駄なものを買いすぎず、きちんと使い切ることが節約につながります。
家庭の電気代の比率でもっとも占めているのが、冷蔵庫です。それに照明、テレビ、エアコンと続くのですが、夏になるとエアコンの比率がグッと上がります。だからエアコンの使い方を変えてみるのもいいですね。エアコンの節電で一番効果的なのはやはり設定温度です。
環境省の推奨温度は28℃ですが、28℃だと『わ〜涼しい、快適!』とはならないですよね。
でも、そこで設定温度を下げるのではなく、環境を変えて快適になる工夫はあるものです。直射日光が当たる部屋は当たらないように工夫をするとか、外から帰ったときにがーっと冷やすと電力を一気に消費するので、部屋中の熱を逃してからエアコンをつけるなどもできますね。扇風機やサーキュレーターとの併用も節電につながります。
今年も猛暑という予報もあるので、ガマンして不快な生活をするのではなく、快適にできる節約をぜひ実践してみてください。
ガマンばかりでは続かないのも事実。できることから実践してみます!
(取材/文・橋本真理子)
和田由貴さん
PROFILE
節約アドバイザー、消費生活アドバイザー、食生活アドバイザー。幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活躍。また、環境カウンセラーや省エネルギー普及指導員でもあり、2007年には環境大臣より「容器包装廃棄物排出抑制推進員(3R推進マイスター)」に委嘱されるなど、環境問題にも精通する。私生活では2人の子をもつ母。日常生活に密着したアドバイスが得意。
※文中のコメントは「たまひよ」WEB・アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
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