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「あ、泣き声が聞こえない…」出産予定日1カ月前の早産、無痛分娩、新生児仮死…ドタバタ出産体験談

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出産体験談 早産 無痛分娩 新生児仮死

「出産は何が起こるかわからない」とよく耳にしますが、現在10カ月の子どもを育てている私も予期せぬタイミングでの出産や、トラブルに見舞われたママのひとり。出産予定日1カ月前に破水して誕生したわが子の出産体験談をお届けします。

無痛分娩を選択「出産は痛みを経験してからこそ」?

私はもともと無痛分娩に興味があり、妊娠発覚後は無痛分娩に対応している大きな病院を選び、妊婦健診もその病院に通っていました。無痛分娩に関する記事や体験談をたくさん読んで情報収集しましたが、決め手となったのは、“産後の回復が比較的早い”という病院の先生の言葉でした。夫も出産の痛みが少しでも軽減されるならと賛成してくれました。

しかし、無痛分娩を決めて周囲に報告すると良い反応ばかりではありませんでした。もちろん「無痛分娩いいね!」と言ってくれる人もたくさんいましたが、実母に話した時は「出産は痛みを経験してからこそなんじゃない?」と言われて、納得してもらうのに時間がかかりました。

実際に子どもを3人産んだ友人からは「痛みがあったから頑張れた」ということも聞いたので、「確かにそういう面もありそうだし、みんなが言うように産みの苦しみを経験することも大事なのかも……」とも思ったのですが、そこは“子どもを産むのは自分だから”と割り切って考えることにしました。

「待って!」予定日1カ月前に突然の破水

つわり、頭痛、不眠などのマイナートラブルに見舞われながらもなんとか妊娠9カ月になったある朝の6:00頃。トイレに行った時、お股から尿のようなものが止まらなくなってしまいました。「まさかこれが破水?」とあわてて病院に連絡すると「今から病院に来てください」とのこと。急いで夫を起こし病院につれて行ってもらいました。

着の身着のまま病院に行き、助産師さんに診察してもらったところ「破水ですね。このまま入院してください」と言われ、頭が真っ白に。予定日より1カ月も早いということもあり、「え、待って、心の準備がまだできてないんだけど……」「本当にもう生まれちゃうの?」と全く実感が沸きませんでした。

無痛分娩だけど陣痛は痛い!

午前中は、痛みがなかったので食事を取ったり、家族とLINEをしたりのんびり過ごしていましたが、午後から徐々にズキズキと生理痛のようなおなかの痛みが増してきました。

最初は耐えられるほどの痛みでしたが、陣痛の間隔がだんだんと短くなり、そのうちにベッドの上で「痛いよぉ…」と唸りながらもがいていないと耐えられないほどの痛みに変わりました。「この痛みに耐えられる気がしない……!」というタイミングでナースコールを押して、16:00頃にやっと「無痛分娩の処置をしましょう」と看護師さんから声がかかりました。

「無痛分娩でも陣痛は味わう」と聞いてはいましたが、陣痛がこんなに痛いものだとは……あたりまえですが無痛分娩でも“無痛”ではないと身を以て実感しました。

子宮口8センチで家族とLINE

17:00頃分娩台に行き、麻酔を打つことに。痛みで体がジタバタしてしまうため、陣痛がおさまった瞬間を見計らって麻酔を打ちました。陣痛の痛みが優っていたので麻酔の針が入っても全然痛くありませんでした。

このとき子宮口は8センチ。麻酔を打ってから15分ぐらい経つとあれほど痛かった陣痛がほとんどなくなりました。ネット等で無痛分娩の体験談を読んでいると「無痛分娩なのに痛かった!」という話をよく見かけたので「麻酔が効かなかったらどうしよう…」と思っていましたが、私の場合は問題ありませんでした。

実際の家族とのLINE

痛みがなく体力的にも精神的にも落ち着いていたので、出産する直前までスマホで家族とLINEをしていました。コロナ禍で立会いも面会もできなかったので、家族と連絡を取り合えることで気持ちも励まされましたし、無痛分娩でなければLINEをする余裕もなかったと思います。

「あ、泣き声が聞こえない…」まさかの“新生児仮死”

20:00頃、子宮口全開で出産の準備が整えられ、助産師さんの掛け声と共に何度もいきみました。麻酔のおかげでいきんでいる時も強い痛みはありませんでした。

「これが最後!」とひとふんばりしたとき、ついに赤ちゃんが生まれました。しかし、周囲が一気にものものしい雰囲気に包まれ、私はワンテンポ遅れて「あ、泣き声が聞こえない…」と気がつきました。赤ちゃんは呼吸をしていない状態で生まれてきていました。私はすぐに状況が飲み込めないまま、ぐったりとした赤ちゃんを目で追っていたの覚えています。

長い間おなかの中で大切に大切に育んで、いろんなマイナートラブルも乗り越えて、赤ちゃんにいっぱい声がけをしたのに……。頭の中で9カ月間の思い出が駆け巡りました。

そんなことを考えながら5分ほど経った時、赤ちゃんが堰を切ったように大きく泣き叫ぶ声が聞こえ「あぁ、生きてる……よかった……」と心の底からホッとしました。

息を吹き返した娘

“新生児仮死”というショッキングな出来事がありましたが、NICUの先生のおかげでなんとか一命を取り止めることができました。おなかから出てくる直前で胎盤が剥離してしまい、酸素が取り込めなくなってしまったことが原因だったようですが、現在10ヶ月のわが子は大きく元気に育っています!

産後の痛みも無痛じゃない!

わが子の無事が分かってホッとしている間に、会陰を縫われていた私。麻酔はしばらくの間効いていますが、徐々に麻酔が切れていき自分の体のダメージを思い知ります……。

出産から一晩明けるまで、お股、おなか、お尻の痛み…いろいろなところがじわじわと痛くなり、次の日には座ることも起き上がることもできなくなってしまいました。産む時に痛みはなくても、産後のダメージは通常分娩と同じ。無痛分娩は出産の痛みと産後の痛みのギャップに、びっくりしてしまう人も多いかもしれません。

予定日1カ月前の早産、無痛分娩、新生児仮死……いろいろなことがいっぺんに起こった1日でした。今回はたまたまですがNICUのある大きな病院を選んでいて本当によかったです。

無痛分娩は、身体的にも精神的にも余裕を持って過ごせたので、体力もなくメンタルが弱い私にとっては選択してよかったと思います。また、コロナ禍出産の現在、立ち合い出産もお見舞いもできない病院が多いので“陣痛中も家族と連絡取れる”というところは大きなメリットだと感じました。

出産には人それぞれ色々なストーリーがあると思います。妊娠も出産も理想どおりにいかないこともたくさんあると思いますが、少しでも多くのママと赤ちゃんが無事に安全に出産を終えられることを祈っています。(文・清川優美)

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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