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ベビーカーの赤ちゃんは、大人より3℃も暑い! 着せる服の色にも注意?! 赤ちゃんの熱中症を防ぐ7つのポイント【小児科医】

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ベビーカーでかわいい日本の赤ちゃん
●写真はイメージです
west/gettyimages

総務省消防庁によると、全国の熱中症による救急搬送数は、2022年7月18~24日の1週間で4039人。その中には乳幼児も34人含まれています。今年の夏は、35℃以上の猛暑日が多く、熱中症になるリスクも高いです。とくにベビーカーに乗っている赤ちゃんは、地面からの照り返しを受けて、暑くなりやすいので注意が必要です。子どもの事故に詳しい、小児科医 山中龍宏先生に、注意したいベビーカー熱中症について話を聞きました。

都心で気温が32.3℃のとき、ベビーカーがハイシートタイプでも、気温は35℃に

環境省の「熱中症 環境保健マニュアル2022」によると、通常気温は150cmの高さで測ります。たとえば東京都心で気温が32.3℃のとき、幼児の身長ぐらいの50cmの高さでは気温は35℃を超えます。高さ50cmといえばハイシートのベビーカーの座面とほぼ同じ高さです。ハイシートでないベビーカーの座面はさらに地面に近いので、そこで感じる温度はさらに上がります。

「ベビーカーに乗っている赤ちゃんは地面からの照り返しを受けて、ママやパパよりも3℃ぐらい気温が高いと考えてください。35℃の猛暑日だと、ベビーカーに乗っている赤ちゃんが感じているのは38℃ぐらいの気温になります」(山中先生)。

また、環境省が2018年3月に発表した「まちなかの暑さ対策ガイドライン 改訂版」によると、真夏で気温30℃でも、熱せられたアスファルトの路面や建物の壁面からの赤外放射によって、体感温度は40℃近くになることがあります。風通しが悪い場所だと、体感温度はさらに上昇します。ベビーカー熱中症を防ぐには、お散歩やお出かけのコース選びも重要です。

顔が赤い、首やわきのしたを触って熱いときは、すぐに涼しい屋内へ

子どもは、大人よりも熱中症になりやすく、熱中症になると重症化しやすいです。その理由の一つは、子どもの体の水分量です。体の水分量は、大人は約60%ですが、子どもは70~80%もあります。汗をたくさんかいたり、おしっこで水分が失われると、すぐに脱水になります。ベビーカー熱中症を防ぐには、次の7つのことを心がけましょう。

【ベビーカー熱中症を防ぐ7つのポイント】
1 なるべく日陰を歩く
2 赤ちゃんの様子を5分おきに見る
3 こまめに水分補給をする
4 熱を吸収しやすい黒などの暗い色の服や帽子は着用させない。
白っぽいものを着用させる(ベビーカーシートも同様)
5 冷却グッズを使う
6 日よけのほろを下げる
7 炎天下の中で、ベビーカーを止めて立ち話などはしない


「赤ちゃんの様子を見るときは、顔が赤くないか、機嫌が悪くないか、熱がないか確認してください。熱っぽくて、外で体温計がないときは太い血管が通っている首やわきのしたを触って熱くないか確かめましょう。熱いときは、発熱していると思ってください。これらの様子に一つでも該当したら、すぐに涼しい屋内に入ってクールダウンしましょう。無理をして外を歩き続けると、熱中症になる危険性があります。赤ちゃんが寝ているときも、首やわきのしたを触って、熱がないか確かめてください。静かに寝ていると思っていたら、実は熱中症でぐったりしていることもあります。
また冷却グッズは、ベビーカーのシートに敷く冷却シートや冷却まくらを首の後ろに敷いたりするといいでしょう。子ども用の冷却タオルや冷却マフラーなども販売されていますが、乳幼児は、首まわりにそうしたものを巻くと首が絞まる危険性があるのでやめましょう」(山中先生)

NITEが報告。落とした携帯用扇風機を使って破裂事故や、充電中に発火する事故も

ベビーカーでお出かけするとき、携帯用扇風機を使っているママやパパもいると思います。しかしNITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)では、バッテリーが破損して起きる携帯用扇風機の危険性を呼びかけています。
リチウムイオンバッテリーを搭載した携帯用扇風機は、地面に落とすなど強い衝撃でバッテリー内部が破損すると、破裂や発火につながるおそれがあります。落下などで強い衝撃を与えてしまった場合は、使用を中止しましょう。

また2021年7月のPSマガジン(製品安全情報メールマガジン)の中では「vol.385 7月27日号 携帯用扇風機の事故」と題して、携帯用扇風機を充電中、本体と周辺を焼損する火災が発生したという事故事例を報告しています。

そうした事故を受けてNITEでは「インターネットで購入した携帯用扇風機での事故が発生しています。事故発生後に事業者に問い合わせようとしても連絡先が不明であったり、日本国外の連絡先しか表示されていなかったりする場合があります。その場合、事故が多発したとしてもリコール等の措置がなされないことがあります。製品を選ぶ際には、事業者の連絡先が確かなことを一つの基準としてください」と注意を呼びかけています。

また山中先生は、子どもの指が携帯用扇風機に入らないかも確認してほしいと言います。

「たとえば直径14㎜の丸い穴だと、1歳の子はほぼ全員、人さし指の根元まですっぽり入ってしまいます。
また目の前で扇風機の羽がくるくる回っていれば、子どもは気になって指を入れてしまうでしょう。触って落とすこともあります。そのためベビーカーのほろに携帯用扇風機を取りつけるなどして、赤ちゃんが触らないように注意してください」(山中先生)

ベビーカーの赤ちゃんに携帯用扇風機を使うこと自体は、熱中症対策には有効ですが、安全性を第一に考えましょう。

お話・監修/山中龍宏先生

協力/NITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構) 取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

山中先生は「熱中症の重症化を防ぐには発熱に早く気づくことが大切」と言います。体温計がないときは、首やわきのしたを触って熱くないか確認しましょう。日ごろから赤ちゃんの首やわきの下を触って熱がないときの感じを覚えておくと、発熱にすぐに気づけます。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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