フリーアナ吉田明世 4才の娘に訪れた、突然の“ダンゴムシブーム”と、虫が苦手な私との攻防戦
現在、4才の女の子と1才の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。
以前は虫が苦手だったという娘さん。4才になって、突然目覚めた「ダンゴムシ愛」。そのとき、虫が苦手な吉田明世さんは…。
吉田明世さんの育児エッセイ第32回は「4才の娘に訪れた、突然の“ダンゴムシブーム”と、虫が苦手な私・・・」です。
虫が苦手だった娘が4才になって、ついにダンゴムシデビュー‼
ついに娘がダンゴムシデビューをしまして、最近なにかとダンゴムシ色の強いわが家。
娘は生まれたときから虫が苦手なタイプで、お友だちみんながやれチョウチョだの、やれテントウムシなどに興味を示して集まっていても、1人だけ3メートルぐらい離れたところで自分の身を守りながら観察するタイプでした。それが、お友だちの影響力はすごいもので、ダンゴムシとテントウムシ"だけ"触れるようになった日には、「私もダンゴムシと、テントウムシ触れるようになったのーー!」と大興奮で報告してくれました。
(そのほかの虫はまだ恐怖心があるようで、コバエが飛んできただけでも逃げ回ります)
取りつかれたように、ダンゴムシを探して収集。そして飼育も!
それからというもの、何かに取りつかれたかのように、こっちにいるかな?あっちにいるかな?とあらゆる場所を探し当てては、大量のダンゴムシを手のひらにのせて私のほうに駆け寄り披露してくれます。おまけに「ダンゴムシ育成キット」なるものを購入しては、パパと一緒に組み立て、ダンゴムシを飼育する日々。すさまじいダンゴムシ愛を発揮する毎日です。
苦手を大好きに変えちゃう子どもの順応力って、本当にすごい!
一方、大人になればなるほど虫が苦手になった私
一方、私はというと、昔は虫なんてヘッチャラで、おしりに針のないハチを指にとめては「エミちゃん」と謎の命名をするほどだったのに、なぜでしょうか。大人になればなるほど、虫が苦手に。
娘がダンゴムシを見せてくれても、決して触ろうとしない私を見て何かを察したのか、「ママ、ダンゴムシ触れないの?ダンゴムシってこーんなにかわいいのにー!」と急にドヤ顔に。
娘よ、私の場合は触れないのではなく、あえて触らないのだよ・・・ (言い訳)。
とある日、公園で大量にダンゴムシを探している娘に、そろそろ帰るよ〜と伝えると、今までなら、「やだ〜!もっと公園で遊びたい〜!」というやり取りだったのが、「ママ、もう帰るって言うんだったら、ママが触れないダンゴムシいっぱいつけちゃうよ!」という返事に変わったときには、娘の成長とともに、人間の怖さを感じたのでありました(その後、しっかり、人が嫌がることはしちゃいけないよ、と伝えましたよ)。
ダンゴムシに興味がわき、すてきな絵本を見つけました
それにしても、ダンゴムシって、本当にすごい。こんなにたくさんの子どもたちを、魅了するなんて。どこにでもいるからすぐに見つけられて、そして、触らせてくれる、というのも人気ポイントの大きな要因なのでしょう(当人たちは触ってほしくないでしょうが)。
そんなわけで、いまだに好んで触りはしないものの、ダンゴムシそのものについて興味がわいてきた私。先日、おすすめの絵本に出会いました。
『ぼく、だんごむし』
文/得田之久 絵/たかはしきよし (福音館書店)
ダンゴムシは石やコンクリートを食べる、とか、1日おきに後ろ半分と前半分を脱皮して、脱皮した殻も自分で食べる、とか、ダンゴムシの驚くべき生態が書かれていて、こんなに身近なダンゴムシでも、まだまだ知らないことはたくさんあるのだな、と教えてくれる一冊です。
そして、1才の息子は、まだ力加減がわからず、娘が手のひらにのせてあげたダンゴムシをパックリと分断・・・。ダンゴムシをはじめ、虫との触れ合いはしばらく自粛中でございます。
娘さんのダンゴムシ愛を語ってくれた吉田明世さん。まだ虫との触れ合い自粛中という息子さんについても「早くきょうだいでダンゴムシ探しができるようになるといいね」と話してくれました。吉田明世さんのきょうだい育児の日々はまだまだ続きます。次回もお楽しみに!
吉田明世(よしだあきよ)
PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE MORNING」(月~金6時~9時)「THE TRAD」(月・火15時~16時55分)レギュラー。ほかにTV、イベント、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。