【俳優・敦士】妻が妊娠中に家族全員、コロナ陽性！？頭の中が真っ白に…

2022年6月、46才で第2子が誕生した俳優、敦士さん。かつて人気番組「めちゃ×2イケてるッ！」での体当たりのパフォーマンスが話題となった熱血パパです。この連載では、妻でモデルの結花子さんの妊娠・出産と、2人目育児のアレコレを夫目線・パパ目線で語ってもらいます！
「俳優：敦士　46才で2児の父になりました」第8回

コロナ禍でも2人目を授かるために夫婦で頑張っていこうと決意

いつも連載を読んでいただき、ありがとうございます、2児の父になった敦士です。

前回の連載で、妻が無事に元気な女の子を出産！ 2回目とはいえ、出産は想定外の連続ではありましたが（第7回談）、うれしくて楽しくて、さらに笑顔倍増の生活が始まりました。

ですが、それまでの妊娠生活ではかなり心配なこともあったんです。妻はつわりがとても重く、体重が9㎏も落ちるほどでした。ただ、それとは別の出来事が…。それは新型コロナウイルス感染症の流行です。

もともと、コロナがはやり出す前から2人目は考えていたのですが、妻に海外での仕事が入っていたので、日本に戻ってから、赤ちゃんのことを考えることにしていました。

ところが世界中でコロナが大流行。予定していた妻の海外出張も中止に。となると僕たち夫婦の想いは２人目のことに向きます。しかし、コロナは怖い。でも、この状態が数年間、続いたら…などと考えると、どんどん2人目は先の話になってしまう。僕はもう４０代も半ば…頭の中はぐちゃぐちゃでした。結局、コロナ終息を待っていたら何年かかるかわからないからと、2人目妊活を頑張ることに決めたんです。

妊娠がわかったときは、純粋にめちゃくちゃうれしかったです。こんな時期だけど、自分たちで頑張ろうと決めたことでしたから。ただ妊娠中は、マスク・消毒・三密を避けるなどをはじめ、健診の立ち会いNGなど産院での感染対策もあり、コロナとの闘い続きで、マイナスなことをいろいろ考えてしまいます。今もそうですが、世の中がそんな状況でした。

そして、妊娠がわかってから数カ月後、いちばん恐れていたことが起こります。

家族全員、コロナ陽性！あんなに気をつけていたのに、なぜ…？

なんと家族全員が“コロナ陽性 ”になってしまったんです。え、なんでなんで！？だって、あんなに気をつけてたじゃん！まじかよ…どうしよう！結果を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になりました。重症率も高く、後遺症も聞くコロナですから、怖くて怖くて、全身に鳥肌が立ちました。

妻はワクチンを接種していましたし、無症状だったのですが、重症化しなかったとしても、コロナウイルスが体内に入って大丈夫なのか？妊婦さんは花粉症の薬すら飲めないって聞いているけど、妻に症状が出たら治療はどうなるの？子どもは無事に生まれてくれるのか？もちろん、まだワクチン接種を受けていなかった息子のことも心配です。マイナスな考えしか出てこない、まさに最悪な状況に追い込まれました。

そして、感染が発覚したその日、保健所から「妊婦さんのコロナ感染ですが、今は無症状でも急に重症化する恐れがあります。コロナ病棟のある産婦人科を手配しますので、今すぐに入院準備をしてください」と連絡がありました。

妻が入院！？どうなっちゃうの？流れにまかせるしか手段はない状況の中でも、アワアワしていたのをはっきり覚えています。

でも結局、「受け入れ先の産院が見つかりませんでした」と言われ、妻は入院できませんでした。えっ？突然、重症化する可能性があるんでしょ？もしそうなったら、どうすんの？すぐに受け入れ先は見つかるの？テレビでコロナ病床の数はひっ迫してるって言ってるし…と、何がなんだか、もうパニック中のパニック状態。あのときは本当に泣きそうでした。

産婦人科のコロナ病床は多くはないとしても、それが埋まってしまうくらいには、妊婦さんのコロナ感染者が増えていたということです。保健所から「療養期間中は、じっと安静にしてください」と言われ、妻は基本的にずっとベッドで過ごしていました。

息子も陽性でしたが幸い熱もなく、無症状。体力もある5才児ですし、とにかく毎日、幼稚園にも行けず暇を持て余している状態です。僕もワクチン接種のおかげか、熱は1日で平熱に戻り、元気でした。なので、一緒に段ボールで工作したり、LEGOブロックで遊んだり、図鑑を読んだり、絵を描いたり、ゲームしたり、自宅待機期間中はたくさん遊びましたね。コロナへ感染し、毎日不安との闘いでしたが、息子とこれほど何日も一緒に過ごせたのは、ある意味、貴重で思い出に残る時間でした。

結局、熱などの症状が出たのは僕一人で、なんとか妻と息子は無症状で療養期間を終えることができました。こればっかりはどれだけ気をつけていても、仕事をしていたり、幼稚園や学校など、集団生活をしていたら防ぎようがありません。今も心配を抱えながら妊娠生活を送られている方はたくさんいらっしゃると思います。コロナウイルス、そしてインフルエンザウイルスなどに、どうか感染しませんように。

妻は感染してしまったので、おなかの中にいる赤ちゃんに影響はないのか、出産まで常に心配だったんです。でも、妊婦健診でも何も指摘されることもなく、順調に育ってくれ、元気な産声を上げてくれました。本当にホッとしました。神様、ご先祖様、ありがとうございました！

ウイルスの恐怖。生まれて間もない娘が、なんとＲＳウイルスに感染！

第2子である娘が生まれてからも、コロナ禍である状況は変わらず、心配は続きます。コロナウイルスはもちろん、RSウイルスなど、空気中に潜む敵はたくさんいますしね。

あるとき、生まれて間もない娘が咳をしていました。おっぱいを飲んだときにむせるのとはなんだか違う咳をしていたんです。変な感じがしたので、病院へ駆け込みました。結果は“RSウイルス感染”！またもや、恐れていたことが…。おそらく、幼稚園に通う息子からもらったのではないかと、病院の先生から言われ「すぐに入院！」となりましたが、これまたコロナ禍の影響で、入院先が見つからなかったんです。

調べてみたら、生後1カ月までの赤ちゃんがRSウイルスに感染した場合、“無呼吸発作”がみられるようで、突然死の原因にもなるということでした。本来ならすぐに入院するべき感染症のよう。でも入院できなかったので、自宅で薬を飲ませながらの看病。夜もちゃんと呼吸をしているか、確認しながら過ごしました。

本当に、次から次へと心配事がやってきます。どこでもらってきたのかは、予測しかできないですし、はっきりとはわかりませんが、家族が外に出ている以上はいろいろなウイルスにさらされていることは事実です。なので、防ぐためには、マスクをする、小まめに手洗いとうがい、手の消毒を徹底するしかありません。

息子もまだ5才ですし、娘はさらに免疫力が弱いので、風邪がはやり始める寒い時期は、うるさいと思われても、親が気をつけてあげないとダメだと肝にめいじました！

まずは看病できる親が健康じゃないとですね。世の中のお母さん、お父さん、本当に健康第一です！


文／敦士さん　構成／たまごクラブ編集部

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

敦士（あつし）

PROFILE
1976年生まれ。岐阜県出身。モデルとして活動していたが2010年にフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ！」新メンバーに選出。その後、俳優・モデルとして活動中。東海テレビ「スイッチ！」金曜ロケ企画（昭和すいっち）、仙台放送「あらあらかしこ」、tvk 「LOVEかわさき」などレギュラー番組多数。2012年にモデルの結花子と結婚。YOU TUBEチャンネル「敦士のクローゼット」もマイペースに更新中！