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子どもからの直球質問!「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」どうこたえる?【ママ泌尿器科医】

更新

耳にささやく子供女の子を聞いて深刻な母を愛する
fizkes/gettyimages

ママであり泌尿器科医でもある岡田百合香先生の連載第33回。今回のテーマは、「どうやって赤ちゃんは生まれるのか」という子どもからの質問に親はどうこたえるのかについて。いつも性教育について発信している岡田先生も息子さんの問いにドキッとしたとか。「お母さんのためのおちんちん講座」ママ泌尿器科医#33です。

ついに来た!「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」

妹ができてから、「自分がどうやって生まれたのか」以前にも増して興味を持つようになった息子。
頻繁に「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」「ぼくが生まれた時の話をして」と言うため、
「ママのおなかにある赤ちゃんのお部屋で大きくなって、おまたの道を通って出てきたよ。(経腟分娩だったので)」
という話を当時の具体的な様子とともに伝えると、ケラケラ笑って喜びます。
先日も同じ質問をされたので、定番の返しをしたところ、
「そうじゃなくて、赤ちゃんはどうやっておなかに入るのか知りたいんだけど」
と聞かれたのです。

思わず、「うわー!ついに来た!」と動揺してしまいました。

これは「性交」についても教えなければいけないのか!?
と、普段は性教育について発信する側にいるにもかかわらず、プチパニック。
今はよい絵本がたくさん出ており、わが家にも複数置いてあるので、「性交」について伝えること自体はそれほど難しくないのですが。
「じゃあママとパパもしたの?」という質問が怖すぎる…。
「できれば聞かないでくれ」と思ってしまうのは私だけではないでしょう。

性教育の本には、「パパとママも(SEX)したの?」と聞かれたときの対応として、
①「うん、したよ」とサラリと答える。
②「それはプライベートなことだから、言わない(言いたくない)よ」と答えない。
の2つの選択肢があげられていることが多いです。

個人の価値観や抵抗感で自由に決めればよく、言いたくないときは②でも問題ありません。ただ、「そんなこと聞いちゃだめ!」と怒ったり、不機嫌になるといった対応はよろしくありません。
子どもは保護者をからかったり、困らせようと思って聞いているわけではありませんので、「うんうん、気になるよね。でも、プライベートゾーンに関する話は、秘密にしたいこともあるから内緒ね」と穏やかに。

子どもの知りたいポイントはさまざま、答えは一つではない

また、「していないよ」というカップルだっているでしょう。
生殖医療の発展もあり、受精や妊娠にSEXは必要不可欠な存在ではなくなりました。
体外受精や人工授精など、性行為なしで授かった子どもたちは珍しくありませんし、これからも増えていくでしょう。かくいう私も不妊治療経験者です。

そして、すべての親子に血縁関係があるとも限りません。
「こどもがいる=パパとママがSEXした」わけではないのです。

ただ、まだ幼い子どもに聞かれたときに、どこまで正直に詳しく伝えるかは悩ましいところ。

今回私は、
「女の人のおなかと、男の人のたまたまには赤ちゃんのモトが入っているんだよ。
そのモトが合体すると赤ちゃんになっていくんだけど、最初は目に見えないくらい小さいんだ。赤ちゃんのモトはママのおまたにある通り道からおなかの中にある赤ちゃんのお部屋に入って、そこでどんどん大きくなるんだよ。」
といった説明をしました。

「そうなんだ!」と彼が知りたかった疑問は解決した様子でホッと一安心。

「どうやって赤ちゃんは生まれるのか」
という定番の質問ですが、実は子どもの聞きたいポイントは様々。

おなかの中に入るまでの話(妊娠)なのか、おなかから外の世界への話(分娩)なのか。また、妊娠の仕組みも、卵子と精子の受精の話なのか、性交の話なのか、どのポイントを知りたいのかで話す内容は大きく変わってきます。

もちろん、子どもは最初から知りたいポイントを明示してはくれませんので、対話しながら反応を見つつ、子どもの知りたい気持ちに答えていくのがよいですね。


今回のことで、「知っている」と「できる」は別物だなあと痛感しました。
いずれやってくる「性交」について話す時に向けて、シュミレーションしておこうと思います。

文・監修/岡田百合香先生 

構成/たまひよONLINE編集部

今は性のことを子どもに伝える手助けをしてくれる絵本がたくさんあります。いつかくるその時のために、親もしっかりと準備しておく必要がありそうですね。次回も子どもの性や、性器、排せつ、性教育など、ママ・パパが気になるお話をお届けします!お楽しみに。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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