「食べるのが遅い」「いつも同じで栄養が心配…」マンネリ化しがちな朝ごはんのお悩みに、管理栄養士が答えます!
「たまひよ」アプリユーザーに「お子さんは朝ごはんを食べていますか?」と、質問。すると約6割が「毎朝食べている」と、回答しました。とはいえ「笑顔で朝食タイム」は少数派。コメントでは「食べるのに時間がかかる」「食べムラがある」「ほぼ同じメニュー」と、悩める声が届きました。管理栄養士&野菜ソムリエの資格をもつ料理研究家のひろさんに伺いました。
お子さんは朝ごはんを食べていますか?
アンケート層の約85%が25歳~39歳の女性で、約70%が働く母です。慌ただしい朝であることが予想され、朝食のお悩みは尽きないようです。
時間に追われる朝なので食いつき優先、栄養価は後回しに
お悩みのトップは
「食べるのが遅い」(ゆー)
「朝、食べる時間が十分にとれない」(ゆん)
「食べないで遊ぶ」(凪)
でした。食いつきを優先するため、どうしても子どもが好んで食べるメニュー優先になり
「ほぼ同じメニュー。栄養が偏っているのではと心配」(あみ)
「食いつきがいいので、つい菓子パンを出してしまいます」(ひーまま)
というお悩みも届きました。
忙しい朝乗り切る、ママたちの朝ごはんのメニュー&アイデアを紹介!
「よく作る、朝ごはんメニューを教えてください」と、質問したところ「パン派」がトップに。“パパっと準備できる” “後片付けが楽”が、忙しい朝には助かるようです。とはいえお米好きも多く、「白飯、お味噌汁、一品(卵料理、納豆、魚料理、ウィンナー)」も鉄板のようです。
忙しい朝、手早くすませるママたちのアイデアを紹介します。
時短で多いのは「調理しない派」
「基本は前日の残りの汁物、納豆、ベビーチーズ、おにぎり(冷凍)です。温める以外は調理しません」(ひとみ)
「平日はオートミール、フルーツ、ヨーグルト、牛乳で固定。子ども1人で完食できるし、毎朝快便で機嫌も良いです」(まる)
「バナナとヨーグルトが定番。どんなに機嫌が悪くても食べてくれるので、ストレスフリー優先」(アルパカ)
「ナンピザやピザトーストですね。のせる具材で栄養がとれます。しかも子どもが大好きなので食いつきがいい!」(まゆ)
朝ごはんのお悩みについて、そして子どもが喜ぶ朝食について、管理栄養士のひろさんに伺いました。
「ほかの食事でバランスとれているなら、朝ごはんは固定でOK」と、専門家
「朝食のマンネリ化を心配する声がありますが、ほかの食事でバランスがとれるのであれば固定でも問題ありません。
おにぎり、パン、シリアルなどローテーションで出すようにすると飽きずに食べられます。
また寝ているうちに汗をたくさんかくため、朝食にはエネルギー補給以外に水分補給の役割があります。
暑い時期は水分を一緒に補給できる牛乳や豆乳をかけていただくシリアルがおすすめ。熱中症対策として、朝食のフルーツは強くおすすめします。
さらに意識してもらいたいのが【炭水化物(ごはん、パンなど)とたんぱく質(肉、魚、卵)をセットで食べること】。
炭水化物とたんぱく質をセットで食べることで体内時計がリセットされ、集中力を高めてくれます。また腹持ちもよくなります。
この組み合わせを基本にし、あとはビタミンやカルシウムなどほかの食材をプラスしていきましょう。
たんぱく源としておすすめの食材は
ハム、魚肉ソーセージやちくわやチーズなどが加熱なしで食べられて便利。手も汚れにくく、準備も簡単なので暑い季節にも食べやすいですよ。
大人と比べて1回で食べられる量も少なく集中力も短いため、少なめにもりつけておかわりできるように準備することもひとつの方法です。
子どもの『食べきれた!』という気持ちも得られるし、ほめてあげるチャンスにもなるのでいいことばかり!
無理なく続けていけることが1番大切なので、家族が笑顔ですごせる方法を選んでほしいですね」
最後に、ひろさんの朝食におすすめのレシピを紹介します。
忙しい朝でもパパっと作れる電子レンジ調理の「野菜蒸しパン」
市販の野菜ジュースにソーセージやチーズのタンパク質をプラス。
お弁当用のシリコンカップで作ると見た目もかわいらしく、子どもウケばっちり! 多めに作って冷凍保存もできます。耐熱のマグカップやお皿でも作れます。
[材料] 作りやすい量
・ホットケーキミックス 150g
・野菜ジュース 100ml
・卵 1個
・チーズ、ソーセージ、コーンなど 適量
[作り方]
1.ボウルに卵をとき、野菜ジュースを加えてよく混ぜる
2.ホットケーキミックスを加えて粉っぱさがなくまるまで混ぜる
3.お弁当用のシリコンカップなどに生地を6割ほど入れて好きな具材をトッピングする
4.ふんわりラップをかけて、600wで1分~1分30秒ほど生地の生っぽさがなくなるまで加熱する
※加熱しすぎると硬くなるので注意しましょう。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても沸騰しない場合がごくまれにあります。この状態の液体がちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散ることがあります。(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。
ひろ
小さなころから食べることが大好きで管理栄養士の資格を取得。妊娠中に野菜ソムリエの資格をとり、サンキュ!STYLEライター、Nadia artistなどプロの料理家として活躍中。インスタグラムでは“今夜何を作ろう?”と、いうママのお悩みに応えるシンプルな材料&手順のレシピや、ホットケーキミックス研究家として、家事の合間にささっと作れる本格スイーツレシピを紹介しています。プライベートでは姉妹の母。現在は克服してるが、長女の食物アレルギー(小麦・卵・乳・大豆など)があった経験をもつ。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年5月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数155人)
※記事の内容は2023年7月の情報で、現在と異なる場合があります。