お世話がこんなに大変だとは!赤ちゃんにつきっきりの生活で、体重は12kgも減【丸山桂里奈・本並健治】
2023年2月に第1子が誕生した、元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さん(40)と、元サッカー日本代表で指導者の本並健治さん(58)夫婦。たまひよONLINE編集部では、丸山さんに生後1カ月ごろの子育ての様子について聞きました。連載「GK夫とFW妻の育児奮闘記」第4回です。
赤ちゃんにつきっきりで睡眠も取れず、体重も12kg落ちて・・・
出産後に体調が悪くなってしまったために、産後2週間ほど入院したのち娘と一緒に退院しました。退院してしばらくは睡眠時間がかなり少なくなりました。娘が寝ている間に休まなきゃと思うものの、ミルクを吐き戻さないかな、ちゃんと寝てるかな、などと心配で心配で寝ている娘を観察しているうちに娘が目を覚ます、ということの繰り返し・・・。退院直後は気づいたら3日くらい髪を洗っていない、5日くらい朝に顔を洗っていないことも。赤ちゃんのお世話ってすごく大変なんだな、って思いました。娘につきっきりだから食事もしっかりとれず、1カ月で12kgほど体重が落ちてしまいました。体力が落ちて、自分が風邪をひいてしまってなかなか治らない状態が続いています。
赤ちゃんはおなかがすいてるとか、おむつを替えてほしいとか、眠いとかを泣いて訴えると思うんですけど、いろいろとやってあげてもなんで泣いているかわからないとき、自分がつらいというよりは、娘がすごくかわいそうだなと感じます。眠いのに眠れないのもかわいそうだし、何がいやなのかわかって解消してあげたいのに、やってあげらないもどかしさも感じます。
育児には慣れないけど、娘の笑顔が最高にかわいい!
それでも生後1カ月を過ぎたくらいから、なんとなく娘のリズムがつかめてきました。朝は6時〜7時くらいに起きるようになり、3〜4時間おきにミルクをほしがります。夜も4〜5時間くらい寝てくれるようになってきたから、私も少しずつ睡眠を取れるようになってきました。今は本並さんも一緒に私の実家で生活しているので、日中は両親や本並さんが娘を見ていてくれ、家族みんなで協力してくれて助かっています。
初めのころは娘を「かわいい」と思う余裕もないくらいだったし、今も育児にはまだまだ慣れません。でも、1カ月過ぎたころから娘が笑うようになってくれて、それについては無条件に「かわいい!」と心が反応しています。おむつを替えてあげると「すっきりした〜」ようなうれしそうな声を出すのも、とってもかわいいです。最近は足の蹴る力や手で握る力がすごく強くなってきた娘。娘に顔を近づけると手で私の頬をパシパシしてくるのも力強くて痛いくらい。そんなところにも成長を感じます。
産後ケアで、育児疲れをちょっとだけリフレッシュ
退院してから私がほとんど寝ていないのを心配して、本並さんが「産後ケアに行って体を休めてきたら?」とすすめてくれました。私が出産した産院には産後ケアがあったので、それを利用することに。助産師さんに育児のことを相談したり、赤ちゃんを預けてママ1人でゆっくりしたり、散歩に出かけたりできるんです。
娘の1カ月健診の時期に合わせて2泊3日の産後ケアに行きました。私の産後健診も、娘の1カ月健診もしてもらいました。娘の健診ではミルクの量について相談しました。おむつを替えて母乳、ミルクの順に授乳しても泣くので、まだおなかがすいているのかと母乳をあげていたんですけど、先生いわく「ちょっと授乳の量が多いのかもね」と。赤ちゃんはおなかがすいているときだけじゃなくて、飲み過ぎて気持ち悪いときにも泣くみたいです。その見極めが難しいですね。でも、健診では娘の成長は順調とわかり安心しました。生後1カ月で、出生時から1000gくらい体重が増えていれば順調のようなのですが、娘は1200g増えていました。
娘は生まれたときは本並さんにそっくりだったけど、まあるくムチムチになってきた今は私に似ている気がします。赤ちゃんは顔が変わっていくと聞くので、これからが楽しみです!
私は産後ケアを利用したものの、いざ寝る時間ができると逆になんだか眠れなくって・・・結局1人の夜はずっとテレビを見て終わっちゃいました。でも、大好きなバラエティ番組をゆっくり見て笑ってパワーをもらえたし、1人で桜を見に散歩に出かけられたりしたので、いいリフレッシュになりました。気持ち的にも少し余裕ができた気がします。
「昭和の育児と、令和の育児は違う!」と実母とギスギスしたことも
両親にとって娘は初孫ということもあり、すごくかわいがってお世話に協力してくれます。母は孫の世話をするのが生きがいのようです。
だけど最初のころは母と「昭和の育児と、令和の育児は違う!」ってけんかしたこともありました。母は2人子どもを育てた経験と自信があってお世話をしようとしてくれるけど、母の時代のやり方と私が産院などで習ったお世話のやり方とは違うことがたくさん。首がすわっていない赤ちゃんの抱っこのしかたとか、げっぷのさせ方とか、私から見ると母のやり方はちょっと危ないな、と思ってしまって・・・。でも、母ともいろいろ話し合い、母が「赤ちゃんのお世話をしたい」と言ってくれるなら、思いきって母に預けてみるのも大事かな、と思うように。
母は私が友だちと会うときにも娘を預かってくれるし、私たち夫婦に「赤ちゃんを見ておくから2人で出かけておいで」と言ってくれるおかげで、本並さんと2人きりで過ごす時間も持てました。2〜3時間、娘を預かってもらって自分の時間ができることはすごくありがたいです。
SNSでは「子どもを置いて出かけるなんて」と意見されることもあります。でも、娘の成長を考えると、私1人で育てるよりいろんな大人に育てられたほうがいいんじゃないかと思うんです。家庭に違う世代の人がいること、おばあちゃんとおじいちゃんと接する機会がたくさんあることは、娘にとってきっといいことだと思っています。育児って決まった答えがあるわけじゃなく、それぞれのママやパパと赤ちゃんにとって合っていると感じることなら、きっと全部正解なんじゃないかな。今は三世代同居で、ママだけじゃなく家族みんなで子育てしたいと思っています。
【今月の本並さん】娘にたくさん話しかけています
1カ月半を過ぎたころから、娘が声を出して笑うようになってきました。朝、仕事に行く前に娘が起きていたら、たくさん話しかけています。娘は機嫌がいいといろんな声を出してくれるので、一緒におしゃべりしてるようなやりとりがとっても楽しいです。
夜中の授乳などのお世話は妻が担当してくれていて、僕は妻と娘とは別の部屋で寝ています。それは、仕事に出る僕の体調を気づかってくれている妻の考えです。その分、僕が家にいるときには僕が抱っこ担当に。げっぷをさせるのも、寝かしつけも得意で、妻からは「あやしのプロ」と言われています。最高にかわいい娘との大切な時間を楽しんでいます。
語り・写真提供/丸山桂里奈さん、本並健治さん 聞き手/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
話を聞いた日は丸山さんのお母さんの誕生日。でも「私、母が何歳なのか知らないんです(笑)」と丸山さん。「聞いても絶対に教えてもらえないから、誕生日ケーキに“○歳おめでとう!”と書けないんです(笑)」と、お母さんとの楽しいエピソードを教えてくれました。両親と本並さんと一緒に、家族みんなで子育てを協力し合っている様子が、楽しい話から伝わってきました。
●記事の内容は2023年4月の情報であり、現在と異なる場合があります。
丸山桂里奈さん(まるやまかりな)
PROFILE
1983年3月26日生まれ、東京都出身。第4回女子W杯、アテネ五輪、北京五輪、第6回女子W杯(優勝)、ロンドン五輪(準優勝)で日本代表として活躍。 2005年Lリーグ(現なでしこリーグ)新人王、2011年国民栄誉賞を受賞。現在はバラエティ番組、スポーツ番組などで活躍。2022年10月に第1子妊娠を発表。
本並健治さん(ほんなみけんじ)
PROFILE
1964年6月23日生まれ、大阪府出身。1986年松下電器産業サッカー部に入団。ガンバ大阪、ヴェルディ川崎で活躍し、日本代表に選出される。2002年に現役を引退後、2012年にはなでしこプレミアリーグ「スペランツアFC大阪高槻」の監督に就任し、指導者として活躍。2016年退任し、現在はサッカー解説者、サッカー指導者、タレント活動など幅広く活躍。