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子どもから「習い事をやめたい」と言われたら? 親がするべき年齢別の対応とは

更新

屋内プールで子供の水泳レッスンを与える水の女性コーチ
monkeybusinessimages/gettyimages

子どもの習い事、子どもがやめたがった時にどう対応していますか? イヤイヤ続けてもいい結果にならないでしょうし、かといって、イヤだからとすぐにやめるのでは「やめぐせ」がつきそう。
そこで、口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの声を紹介するとともに、家庭教育協会「子育ち親育ち」代表の田宮由美さんにアドバイスをもらいました。

無理強いは良くないという意見が多い傾向

――まずは、ママたちの声を聞いてみましょう。

■10ヶ月習っているスイミングをやめたいと言い出した息子
「5歳の年中の息子が、10ヶ月習っているスイミングスクールにもう行きたくないと言いだしました。すぐにでもやめさせたほうがいいのか、少し様子を見てからのほうがいいのか、悩んでいます。
これまでは楽しそうに通っていたのですが、進級して難しくなったのが原因だと思います。『明後日スイミングだね』と私が言うと、『スイミング、イヤだ』と泣いてしまいました。
習い事をやめる決断はどうすればいいのでしょうか」

■我が家は一度やめて、小学校で再度始めました
「3歳からスイミングスクールへ行き始めましたが、ちょっとしたきっかけでプールに落ちて、それから行きたくないと言うようになり、少し様子を見てからやめました。
その後、違うスクールの短期レッスンに通ったところ、『やりたい』と言い出し、小4の現在も通っています。何がきっかけで復活するかわからないので、本人の様子次第だと思います」

■あまり小さいうちから始めても意味がないのでは
「あまり小さいうちは難しいので、やめたいというのなら一度やめて、少し成長してから仕切り直してはどうでしょうか。
まだ、母子分離ができていない状態で預けても得るものは少ないと思います。お子さんの成長に合わせた習わせ方が一番です」

■イヤがるならやめてよし。基本は子どもが習いたいと言ってから
「子どもがイヤがるようなら、うちでは習わせません。
我が家はピアノとサッカーを習わせてます。実は年中の時、バイオリン教室の体験にも行ったのですが、子どもからイヤだと断固拒否されたので習わせませんでした。
スイミングスクールなどは、小学生なってからでも十分上達できる習い事だと思います」

幼児と小学生以上では対応は変わる

子どもが習い事をやめたいと言い出すことは、多くの親御さんが経験していることのようですね。
家庭教育が専門で、多くの相談にのってきた田宮由美さんに、どう対応したらいいか、聞きました。

「子どもが習い事を『やめたい』と言い出した時、親御さんは悩まれることでしょう。
せっかく教材やユニフォームなど用具を揃え、習い始めたにも関わらずにやめるのは、親としては残念な気持ちになると思います。

だからと言って、無理にイヤイヤ続けさせても、技術も向上せず、時間と費用の無駄になるどころか、子どもの心にネガティブな影響を与えることも考えられます。
では、直ぐにやめさせれば良いのかと言うと、『嫌なら、やめればいい』という安易なやめぐせがつくことも懸念されます。それでは、習い事によって向上が期待される努力や頑張る力も身に着かないでしょう。

では、親はどのように対応すればよいのでしょうか。

幼児の場合は、まず、休むことを提案してみると良いでしょう。
スポーツ系の習い事の場合、体力的について行けず、イヤになる場合があります。少し時間が経ち、体が成長し、体力がついてきたら、また続けたくなることもあります。
子どもの気持ちは、ちょっとしたことで、変わったりするものです。
文化系の習い事の場合も、期間をあけて考えることや親の励ましの言葉で、続ける意欲が湧いてくることもあるでしょう。

小学生以上の場合は、まずやめたくなった理由を尋ねましょう。
その理由に対し、解決案を話し合いながら対応していってください。
例えば指導者や周囲の友だちと、なにかトラブルがあり、イヤになった場合は、可能であれば、クラスや曜日の変更を申し出るのもよいでしょう。

もちろん小学生でも、期間をあけて考え直したり、継続する促しや励ましの言葉をかけたりするのも必要です。
それでも、どうしても『やめたい』と言うのでしたら、やめてもいいと思います。

ただしこの時、直ぐにやめるのではなく、目標を設定して、達成すればやめるようにすると良いでしょう。
例えば、スイミングなら、クロールが合格するまで、ピアノなら、新しい曲が弾けるようになったらなど、親子で目標を決めてから、やめるようにすれば、目標まで努力することや頑張る力も養われるでしょう。

また同じ小学生でも、高学年になると、対応が少し異なってきます。
学習面が忙しくなり、子ども自身、スポーツ系や芸術系の習い事の継続が時間的、体力的に難しく感じ、『やめたい』と意思表示してくる場合も多いです。

その場合は、習い事をやめた後の時間の使い方を明確にすることを決めておかれるとよいでしょう。例えば、「習い事をやめた時間は、苦手な学習時間に費やす」など、親子で話し合うとよいですね。

中学受験を視野にいれているご家庭では、学習塾1本に絞られることが多いと思います。
そのときは、今の習い事を一時中断して、中学に行って再度始めるのもよいでしょう。

習い事は始めるときより、やめるときの方が大切です。
ネガティブな気持ちではなく、後に再開したり、将来趣味として楽しめるように、前向きに、
次にステップのために今の習い事をやめるように、親はサポートしてあげましょう」

年齢に応じた対応はわかりやすいですね。また目標を設定することも、親も子どもも達成感や納得感が得られて、プラスの感情が生まれそうです。ぜひ、参考にしてください!
(取材・文/メディア・ビュー 橋本真理子)

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2021年10月の情報で、現在と異なる場合があります。

田宮由美さん

PROFILE
家庭教育協会「子育ち親育ち」代表。保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の資格を取得後、幼児教室、幼稚園、小学校で勤務。小児病棟への慰問や、子どもの悩みの相談員など、多方面から多くの親や子どもに関わる。現在は、執筆を中心に講演、個別指導等で活動。国内有数の子育てサイトをはじめ、新聞、雑誌、企業への執筆、監修記事は、多くの共感を得ている。テレビ・ラジオにも出演。著書に『比べない子育て』(一万年堂出版)、『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA)などがある。

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