ワンオペ時にやりたくない赤ちゃんのお世話&家事について一斉調査!第1位は!?
「たまひよ」アプリユーザーにワンオペのときにやりたくない赤ちゃんのお世話や家事についてのアンケート調査。2人の子どものパパであり、育休を経験したMBSアナウンサー 金山泉さんにご自身の育休経験と復帰後の家事・育児について聞いてみました。
ワンオペの時にやりたくないお世話・家事と、その本音とは
「たまひよ」アプリユーザーへのアンケート結果によると、ワンオペのときにやりたくない赤ちゃんのお世話1位は「お風呂」、家事1位は「料理(後片付け含む)」でした。どちらもひとりでこなすには大変ですよね。
みんなのコメントを見てみると、
■黄昏泣の中、食事の支度
「うちの子は黄昏泣きがひどいので、夕食作りと夕食を食べている時はギャン泣きがBGMになっています。いつも焦りながら料理や食事をしています。涙」(ELLIE)
■入浴
「お風呂の前後は、毎度裸で家中歩き回っています」(ぽん)
■食材の買い物
「子ども連れでの買い物。スーパーの駐車場で車からベビーカーに乗せ替えていたら、年配の女性に『可哀想にねー。付き合わされて』と言われました。」(あき)
■産後すぐの家事
「産後すぐに赤ちゃんをおんぶしながら、家事をしていたこと。(アメリカで産後2日目には退院)。痛み止めや麻痺スプレーを使っていましたが、立ったり、座ったり、寝たりの動きがしんどかった〜」(ゆっこ)
■妊娠中の辛い時の食器あらい
「毎日掃除機かけて息子のことも全てやり、かつ妊娠していて1人目妊娠時よりもかなりツラく、安静にはできない状態のなか食器洗いはツラかったです」(ぷんにー1歳ママ)
■体調の悪い時の家事
「めまいや乳腺炎で身体を動かすのがやっとでも、夫が仕事を休めず子どもを見ながら家事をしたり、子どもを連れて病院に行ったりしたこと」(るな)
■妊娠中の子どもとの入浴
「現在妊娠中期ですが、上の子のお風呂がとても大変です。入浴中や出たあとの着替えでしゃがむことが多く、おなかも大きくなってきつい!」(ゆらゆら)
■1人目はワンオペ
「1人目のときはワンオペで家事、育児を全てこなし仕事もしていました。2人目は16歳差だったので、夫も協力的だったし、上の子の助けもありました。夫から1人目のときは何もせず悪かったと言われて、私、頑張ったなと思いました(笑)」(ちぃ)
2人の子どもとの入浴で、お風呂は疲れを癒す場所という、概念は捨てました…
MBSアナウンサー金山泉さんに育休中に経験したワンオペエピソードとともに、育休復帰後に変化した家事・育児についてのお話を伺いました。
「第2子の長男が生まれた去年、1ヶ月だけですが育休を取得しました。
私は、4歳の長女もいるのですが、長男が生まれるまでは仕事を言い訳にほとんど育児・家事をしていませんでした。妻はほぼ毎日ワンオペで、私がやっていたのは風呂掃除と、休みの日に長女と出かけることぐらい。
ママたちの体験談を読んで思い出しましたが、『今日もお風呂しっかり洗ったよ』と妻に得意気に言ったら、『お風呂洗っただけで家事した気にならないでね』と怒られたこともあります(笑)。
育休を取ると決めたときは、『育児・家事の合間に、ちょこっと仕事でもしながらこの期間を過ごそうかな』と思っていたのですが、育休初日にその考えの甘さを実感。育児・家事を経験したことによって、妻の大変さを知りました。
育休中の基本的な私の役割は、上の子の世話と家事全般です。
朝起きて、朝食の準備をして食べ終わったら、上の子を幼稚園に送って行き、帰ってきたら洗濯と部屋の掃除、そうするうちにもうお昼の時間。食べ終わって片付けてちょっと一息ついたら、上の子の迎えの時間…。幼稚園の帰りにスーパーで買い物をして、家に着いたら夕食の準備…。夕食以降もやらなければいけないことだらけ…。
『育児・家事ってこんなにやることが多いんだ…。自分の時間など全く持てないな…』そう感じた育休初日でした。
育休中に2人の子どもを1人でお風呂に入れることもありましたが、ゆっくりお風呂に入ることなど不可能ですね。お風呂から上がっても、子どもの着替えやドライヤーなどやるべきことが多くとても大変。お風呂は疲れを癒す場所という、概念は捨てました。
オムツ替えや、ミルク作りも最初は慣れず苦労の連続です。息子のオムツの背中のほうからウンチが漏れていたときは、パニックになりました。ミルク作りも適温にするのに苦労し、最初かなり熱く作ってしまい、おなかを空かせた息子がギャンギャン泣いている中、ずっと哺乳瓶を水で冷やし続け、息子をかなり長い間待たせてしまったこともありました。
体験談にもありますが、ママたちは妊娠中や出産後、さまざまな体の不調や痛みとも戦っています。私の妻もそうでした。その状態の中でこれだけの育児・家事をすることは本当に大変なことだと思います。
ただ、中には、仕事で忙しくほとんど育児・家事ができないというパートナーもいるかと思います。私も1年前まではそうでした。仕事が終わって帰宅したら、もうクタクタで動けないということもあるかと思います。でもその中でもできることは、きっとあるはずです。
例えば、『寝る前に今から1分間だけリビングのおもちゃを片付けよう』とか…。どんなに小さなことでもいいのでやってみるといいのではないでしょうか。
そして、休みの日は家族でどこかに出かけるのももちろん楽しいですが、時々、ママにリフレッシュできる1人の時間をプレゼントして欲しいと思います。ワンオペでの育児・家事は、本当に1人の時間がないからです。
私は1週間でもいいので、育児休業を取得することをおすすめします。きっと多くのものを得ることができるはずです」(金山泉さん)
育休復帰後、ワンオペになりがちな妻のために心がけていることとは?
●育休復帰後も、自分のできることをする
育休をきっかけに、仕事に復帰した後も「自分にできることはやろう」と思うように。以前は風呂掃除くらいしかしていなかった家事も、洗い物や洗濯など、できることはやるようになりました。取りこんだ洗濯物をたたむのは自分の役割に追加し、仕事でどんなに帰宅が遅くなっても、それだけは必ず私がやるようにしています。
●妻が1人になれる時間を作る
仕事に復帰後、特に大事にしているのは「妻が1人になれる時間を作る」ということです。育休中に一番感じたのは「自分の時間、1人の時間がない」ということ。ですから僕が休みの日は子どもを連れてどこかに出かけ、妻が1人時間を作れるようにしています。
●自分の趣味はしばらくお休み
これまで月に1、2度、休日に友人と趣味のゴルフに行くこともありましたが、ゴルフはしばらくやめることに。妻が育児・家事をやっているのに、自分だけ好きなことをやっていていいのかと思うようになったからです。ゴルフへ行く代わりに「ゴルフに行ったつもり貯金」として、毎月1万円ずつ貯金し、時間とお金を家族のために使っています。
●妻に感謝の気持ちを伝える
仕事をしてお給料を稼ぐのは本当に大変なことですが、育休を取得してからは、「毎日休みなく、育児・家事をすることは、会社で働く以上に大変だな」と感じました。ですから、妻への感謝の気持ち・リスペクトの気持ちは絶対に忘れないにしようと。帰宅後は、妻に「今日も1日ありがとう」と伝えるようにしています。
パートナーの仕事が忙しいことは理解していても、ワンオペは大変で孤独な気持ちになりがちです。早めに帰宅して一緒に家事・育児をすること、そしてママの自由時間の確保は大事ですね。
(取材・文/メディア・ビュー 酒井範子)
金山泉さん
PROFILE)
MBSアナウンサー。スポーツアナウンサーとして2009年毎日放送に入社。長女(4歳)と長男(7ヶ月)の2児のパパ。長男誕生時に育休を1ヶ月取得。「MBSベースボールパーク」(https://www.mbs.jp/tigers/onair.shtml)を中心に、スポーツ中継の実況やベンチリポーターを担当している。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数313人)
※記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。