「好いとーよ」とは言いません!あなたの知らない【都道府県の誤解】
●【8月29日は秋田県の記念日】廃藩置県によって「秋田県」が生まれた日
1871年8月29日、廃藩置県によって誕生した「秋田県」。秋田県では1965年にこれを記念して8月29日を「県の記念日」としました。
秋田県の歴史を振り返るとともに、現状を十分に認識し、さらに豊かで住みよい郷土・秋田をつくるために力をあわせていこうという自治意識と郷土愛を育む願いが込められた日です。
「静岡県は飲食店で緑茶が出る」「大阪府民は一家に一台たこ焼き器」は真実らしい
秋田県に限らず、出身地や、結婚・転勤に伴って住むことになった都道府県を愛する気持ちは多くの人が持っているはず。最近は郷土の特色・特徴がクローズアップされて、ネット記事やテレビ番組で広まることもありますよね。
でも、なかには誤解されたイメージ、特徴が広まってしまうことも!
口コミサイト『ウィメンズパーク』のママたちにも誤解を解きたい地元ネタがあるようです。
日本列島を北から南に向かって誤解を解いていきましょう。
あえて都道府県を明らかにしていないママもいますが、そこはヒントから推測を!(笑)
「夕張メロンもカニも、気安くなんか食べられないですよ~。夕張メロンより大好きだった北空知の青肉メロンもいつもの間にか高額商品に……」
「『ルールルー』とキタキツネを呼びません...何度言われたことか...」
メロン、カニ、キタキツネ……これは日本最北端のあの県ですね。
「北海道には梅雨がないと言いますが、あるんです!蝦夷梅雨なんて言葉があるぐらい。
また、全国の花粉飛散予報には北海道が入っていませんが、北海道も花粉はあります!」
そうです。北海道でした。
今年ニュースになりましたが“北海道はクーラーいらない”というのも今や誤解なようです。
「涼しげな映像に騙されがちですが、ラベンダーが咲き誇る夢のような世界は35度くらいになることあります。クーラーの普及率が低いので逃げ場がないです。夏はクーラーのある関東の方がマシかも」
続いては東北地方いってみましょう!
「林檎でおなじみの青森県ですが、うちの地元では林檎とれません」
「岩手です。わんこそばはそんなに食べません。朝ドラで話題になった『じぇじぇじぇ』もあまり言いません。私は聞いた事ありませんでした」
“地元の人は名物を食べない”は関東地方でもあるようです。
「茨城県が地元ですが納豆苦手です。友人の中にも嫌い。食卓に出るけど食べないっていう子けっこういます」
本州の真ん中あたり、中部地方も誤解が多い土地のようです。
「雪の多い所ですがスキーはうまくありません。初級者コースしか滑れません。そもそもスキー場が近すぎて、かえって行きません。雪かきは得意ですが、寒いのは苦手です」
海に囲まれた県だからこそ、“泳ぎに行かない”というのもありそうですね。
「県境の市なので富士山が遠すぎて見えません。サッカーも有名ですが個人的には興味なし。あ、でも、緑茶はよく飲みます。飲食店で緑茶が出るのは全国的ではない事を知った時の衝撃と言ったら…」
誤解を解くはずが、衝撃を与えてしまったコメントでした。
さすがお茶所!
「『そうずら』『そこは、右でよかったずら』『やっぱり、明日は雨が降るずら』と、何でもかんでも『ずら』をつけてしゃべるわけではありません。何年か前にドラマになりましたが、あんなに『ずら』オンパレードではありません」
こちらは山梨県からでした。
方言にまつわる誤解はほかの県でもあるようです。
「愛知県=名古屋弁とは限らないです。静岡県寄りの『東三河』と名古屋等の『尾張や西三河』とでは、方言が違うんです!
ほい、愛知だでって、みんなが『でれ(でら)』とか『うみゃー』とかゆっとると思ったらたらいかんに。こっちはじゃんだらりんだに。お互い向こうと一緒にしんでって思っとるだらーけど…」
「えびふりゃーとは言いません。あと、赤味噌は確かに好きですけど、いつも味噌カツと言うわけではなくソースでもカツ食べます」
大きい都市ほど誤解が生まれやすいのかもしれません。
関西地方、特に大阪も誤解が多い土地のようで。
「電話ですってバナナ渡されて『そうそうそう、この黄色い受話器耳にあててもしもし…ってなんでやねーん!!』なんてノリツッコミしません!」
「大阪人は合コンで年収なんて聞きません。本が書けるくらい合コン行ったけど(笑)、そんなこと聞く人いませんでした。」
「街を歩いててアメちゃんなんてもらったことないです。でも、たこ焼き器は私の周りはみんな持ってます(笑)」
どうやら、“各家庭にたこ焼き器”だけは本当だったようです。
大阪のお隣、兵庫県もさまざまな誤解が。
「高級なブランド牛が有名ですが、わが家の食卓は豚肉か鶏肉メインです。おしゃれな街並みや人々ばかりではなく、我が家のあるあたりは住宅しかありません。また、六甲山や有馬温泉も市内です。出身を聞かれると、県名を言わずに市の名前を言うというのは本当です(笑)」
都道府県名である「兵庫」よりも「神戸」のほうが有名という…。
そして兵庫県といえば、関西人から愛される球団のホームです。
「某球団の球場のある地域に住んでいますが、野球ファンな訳ではありません。球団が好きで住んでいる人もいますが、野球に興味がない人のほうが多いです。そこそこの高級住宅地がありますが、下町もあります。一部の野球ファンのイメージでガラが悪いとか思われるのが悲しいです」
高級住宅街と下町的な雰囲気の地域が同じ市内にあるのが兵庫県の不思議のひとつかも!
さらに西に移って中国・四国地方も特色あふれる県が。
「うどん県民ですが、朝昼晩うどんなんてありえません!うどん嫌いな人もけっこういますよ~。」
「カキの有名な県ですが地元民は生では食べません。旬が冬なので鍋に入れるか、フライが多いです。殻付きはレンチンして食べます。カキ入りのお好み焼きは観光客向けのメニューなので地元民は食べません」
地元の人こそ名産品のおいしい食べ方を知っていると言いますがカキは生で食べないとは……。
それではラストになります。九州地方!
「特に男性に伝えたいのですが、今どき『好いとーよ』なんて告白しませーん。明太子も毎日食べません。」
「『どげんかせんといかん!』とは言いません。冷や汁も、マンゴーも食べません。マンゴーについては『え?マンゴー作ってたの?』というのがこちら出身の人間の正直な感想。あ、チキン南蛮を地元以外の県で食べたらチキン南蛮じゃない!と思うのは本当です」
いろんな誤解があるのがわかりました。
これだけ情報が行き交う時代になっても、地元の人にしかわからないことがこんなにあるものなんですね。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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