山田ローラのワンオペ in パリ。ルーブル美術館で学んだワンオペの5つの心得
7才の双子、3才の女の子、2022年9月には4人目を出産した4児のママであり、たまひよONLINEの連載が人気の山田ローラさん。現在は、九州のチームでプレーするラグビー元日本代表の山田章仁選手とともに福岡県での新たな生活を満喫中の山田ファミリー。
今回はラグビーワールドカップでフランス滞在中の旅の目的の1つでもあったルーブル美術館へ行った時のことを教えてくれました。
パリ滞在での最大のミッション、ルーブル美術館
ラグビーワールドカップに伴い、家族6人でフランスに1カ月間ほど滞在しました。子どもを連れて全ての日本戦に行くのは大変なので、夫が仕事で不在の間はパリでお留守番することも。ただ、ずっと家に引きこもっているのは勿体無いので、私1人でもグイグイ出かけてみることにしました。そしてついに大人1人で子ども4人を連れてルーブル美術館に行く日がやってきました。なぜこの状況に陥ったかというと、①双子がフランスに行く前からモナリザがみたいと言っていた。②私もルーブル美術館は好きでまた行きたい。③夫は何回も行っている上に人混みを歩くのがとても苦手。ということで、それなら、夫が試合中にサクッと行ってしまおうと決意した次第です。
まずは、子ども達のモチベーションと興味を持ち上げるところからスタート。ハワイの学校でモナリザの存在を知った双子ですが、ルーブル美術館はそれ以外にも見どころは沢山あります。YouTubeでモナリザのドキュメンタリーを見たときに、ルーブル自体の歴史や(元々お城だったこと)、エジプトの展示があること(娘は古代エジプトにどハマり中)、など沢山の情報をあらかじ め教えていました。2歳の二女も一緒に見たり見なかったり。
準備は万全!でも、旅にアクシデントはつきもので
子どもの気持ちの準備ができたら次は当日の準備に取り掛かります。
ルーブルはかなり前からチケットを購入しないと売りきれてしまいます。そしてチケットがあったとしてもセキュリティーの列で数時間待つこともしばしば。なので私は、ルーブル公式サイトからではなく、セキュリティーをバイパスできてモナリザまで直行できるツアーチケットの購入をすることにしました。通常のチケットより少し割高だけど、子どもと長い列で待つことを考えたら全然いい! そして、ルーブルまでのタクシーの手配も完了。泊まっている場所はメトロに近く便利ですが、パリのメトロはとても大変で、三女のためのベビーカーを持っていくので階段が多すぎるメトロは断念。ルーブルに到着する前に疲れてしまったら意味がない!
そしていよいよ当日。
私の全神経が子どもに行き渡るように荷物は最小限に、オムツ、ベビー用のおやつ、抱っこ紐、ペットボトルの水のみ。ツアーの集合場所には余裕を持って20分前に到着...したにも関わらず、ツアー会社のシステム不具合で私の予約が見つからず、なんだかんだでギリギリになってしまいました。
ここでワンオペ心得その① 絶対に焦らない
やばい!チケットない?!どうゆうこと???とイライラしてしまう気持ちをグッとおさえて、子どもの前では常に平常心を装い、子どもには大丈夫だと伝える。
なんとかチケットもゲットでき、いざルーブル美術館の中へ。ベビーカーをいい感じに押していてもすぐに階段。ベビーカーを私が抱え、双子には次女の手を引いてもらい、やっと階段が終わったかと思いきや、またすぐに階段。そしてもっと階段。永遠に終わらない階段地獄が待っていました。笑
ワンオペ心得その② ママの体力作りは必須
そして準備運動も大切。変な体勢でベビーカーを持ったり、荷物が多すぎたりすると腰の負担がとてつもない!
連続階段も終わり、すでに人でごった返しているルーブル美術館内。ツアーガイドが人混みをかき分けながらモナリザまで直行し、無事になんとか子ども達と憧れのモナリザ実物をこの目でみることができました。そして、子ども達の写真を撮ろうと人混みの中頑張っていたらツアーで一緒になった優しいお姉さんが私含め写真を撮ってくれました。
ワンオペ心得その③ 大変でも笑顔で対応
子ども達で精一杯になってしまうと周りが見えなくなり、私自身の表情も険しくなってしまいます。内心ではマラソンを走ってるくらいの大変さでも周りに話しかけられたら余裕が溢れまくりの笑顔で返すようにしています。そうすると周りの手助けが増えたり、声を掛けてくれたり、なんなら優しく見守ってくれる方が増えるのですごく気が楽になります。
モナリザの鑑賞が終わったら他の場所を見に行きたいのですが、なんせ人が多すぎるルーブル美術館。このままだと子どもが迷子になる可能性大なので、極力人が少なそうな階へと移動しようかとおもった私がとった行動は...いきなりカフェ!
ワンオペ心得その④ 休憩は早めに
子ども達が疲れる前に、おなかが空く前に先回りで行動をします。前もって時間割をある程度決めていたとしても、人混みだったり、子どもの体調などで予定通りにはなかなかいかないもの。臨機応変に対応し、今回は予定よりかなり早めのカフェ休憩。そこで、子ども達を交えた作戦会議をし、今後の鑑賞ルートを決めました。ルーブル館内の地図にはところどころ、フィーチャーされている作品が印刷されています。子ども達にゲーム感覚で楽しんでもらうために宝探し風にそれぞれの作品を探しに行くことにしました。作品に辿り着いたら写真を撮るミッションの後に私が簡単に説明をします。遊びながら何かを学べる最高な時間となりまし た。
ラストワンオペ心得その⑤ 諦めが肝心
ルーブル美術館はとても広く、子どもがいなくても1日で全てまわるのは大変です。小さい子がいると尚更諦めが肝心です。1番見たい作品をあらかじめ決めておき、最初に見ておきます。残った時間で見れた作品はラッキーボーナスとでも考えると、期待ハズレやガッカリ感がかなり減少されます。幸い今回は宝探し作戦で子ども達も飽きることなく予想外の6時間も滞在できたのですが、場所によっては末っ子のグズりや二女のお昼寝とタイミングが被り数時間で帰ってしまう場所もあります。
そういう時もガッカリせずに、とりあえず一瞬でも来れた私達偉い!と自分を褒めるようにしてい ます。だってワンオペは大変ですからね!家を出れただけでも拍手喝采です!
文・写真/山田ローラ 構成/たまひよONLINE編集部
●記事の内容は2023年9月の情報で、現在と異なる場合があります。