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フリーアナ吉田明世、娘と紙おむつの5年と4カ月、長い?短い?

更新

現在、5才の女の子と2才の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。
育児エッセイ第42回は、娘さんのおむつ事情について。吉田さんの想いと深い反省を教えてくれました。

娘、ついに卒業しました!

先日、ついに娘が卒業したことがあります。
それは、紙おむつ。
おむつを履いた期間、5年と4ヶ月。
皆さんはこの年数、長いと思いますか?短いと思いますか?
子育ての概念は時代によって大きく変わるものですが、何歳までおむつを履かせるか(何歳でおむつを卒業させられるか、の方が正しいかもしれない)という問題も、今と昔では大きく価値観が変わってきたことの一つと言えるかもしれません。
5月生まれの娘は、小学生に間違われるほど身体が大きく、性格もお姉さんに憧れているからか、比較的しっかり者タイプで負けず嫌い。日中のおむつに関しては、保育園のお友だちに刺激されたこともあり、割と早いタイミングで卒業し、粗相をしたこともほとんどありませんでした。

一方で、私がここ数年頭を悩ませていたのが、夜間のおむつをいつ卒業するのか、ということでした。
このコラムでは何度もお伝えしていますが、私は平日、早朝ラジオの仕事により、朝4時半には家を出るため、子どもたちの起床後、保育園まで送り届けるのは夫です。夜中まで仕事をしている夫にとって、2人の食事の準備、着替え、そして登園をたった1人でやり切るというのは、本当に大変なことです。(もちろん世の中にはたった1人で頑張っているお父さんお母さんもたくさんいらっしゃると思いますが) それに加えて、もし、娘が朝お漏らしをしてしまったら、着替えやシーツの洗濯・取り替えがプラスされてしまうと思うと、夜のおむつを外すというその一歩を踏み出すことができない毎日でした。

一念発起して始めた夜のトイレトレ、でもそれはプレッシャーでしかなく

特殊な生活環境ではありますし、子どもの意思を尊重していれば、きっといつか「もう夜もおむつ履かない」と自ら言ってくる日が来るだろうと思っていたのですが、友だちがパンツで寝ている姿を見る機会もないからか、おむつを履いて寝ることになんの抵抗感もなく、毎朝起きるとしっかりおむつを湿らせる娘。年中さんになり、5歳の誕生日を迎えたあたりから、だんだんと私の方が気になり始めてしまったのです。他のお友だちのお母さんに話を聞くと、もうパンツで寝ている子ばかりで、「いつかどうにかなるだろう」と言う気持ちが、いつの日か焦りに変わっていました。

私が朝いないせいで、5歳を過ぎても娘のおむつが外れないのではないか?そんな責任を感じ、一念発起して始めた夜のトイレトレーニング。
数日間お漏らしすることは覚悟した上で、シーツが濡れにくくなると言うズボンを履かせてみたり、マットには漏れないというシーツを購入したりと試行錯誤するものの、おむつ卒業どころか、お漏らしをしたことすら気づかず寝続ける娘。(しかも、なぜかマットの溝に寝るので、シーツだけでなくマットもびしょびしょに)
最初はそのうち、と思って取り組んでいたはずなのに、毎晩夜中にシーツを洗う毎日に、「夜尿症などの可能性も考えて、一度病院で診てもらうべきなのではないか…?」と考えるようになりました。

きっと、その不安は、娘に伝わっていたのだと思います。お漏らしをした後、「今日もお漏らししちゃった…。」とこぼしながらみるみる表情が曇っていき、娘にとってもストレスとなっていることを感じました。

そんな中、同学年の子を持つ小学校からの親友に久々に会ったときのこと。おむつのことを相談してみると、意外な返事が返ってきたのです。
「どうして、そんなに急いでおむつを取る必要があるの?おむつを取るタイミングは、その子それぞれだから、ウチは全然気にしていないし、小学校に入ってからでもいいと思っているよ!」
本当に、その通りでした。周りと比べ、おむつを取ることを勝手にゴールにして、娘の意思とタイミングを全く考えられていなかったことに気づかされました。

そこからは、娘に無理におむつを卒業させようとしてしまったことを謝罪し、これからどうしたいか、娘の気持ちを聞きながら、2人で話し合いました。
すると驚くことに、娘の意思を尊重して、おむつで寝たり、パンツに挑戦したり、ということを続けていると、何日もお漏らしをしない日が続き、いつの間にかおむつを卒業していたのです。
改めて、私が変に意気込んで、娘に過度なプレッシャーとストレスを与えてしまっていたことが、よりおむつ卒業から遠のく大きな要因だったのだと実感し、本当に反省しました。
立ち上がるのが早い子もいればゆっくりな子もいる。言葉の発達が早い子もいれば言葉にしないだけでじっくり頭の中で考えている子もいる。おむつを取るタイミングも、一緒なんですね。

子どもの成長は本当に人それぞれ。今回のおむつ卒業までの出来事は、私にとって大きな学びとなったのでした。



文・写真/吉田明世 構成/たまひよONLINE編集部

●記事の内容は2023年10月の情報で、現在と異なる場合があります。

吉田明世さん(よしだあきよ)

PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE MORNING」(月~金6時~9時)「THE TRAD」(月・火15時~16時55分)レギュラー。ほかにTV、イベント、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。2022年、初の絵本「はやくちよこれいと」(インプレス)を出版。

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