【第三子を妊娠中・福田萌さん】シンガポールで赤ちゃんを育てたいと妊活を決意し、7年ぶりの妊娠。私が里帰り中の夫のワンオペ育児が一番の心配…。
10歳の長女、7歳の長男のお子さんたちと、夫で「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さんともに、シンガポールで暮らすタレントの福田萌さん。先日、第三子の妊娠を発表し、年末の出産に向けて穏やかな妊婦生活を送っていらっしゃいます。そこで、7年ぶりの妊娠について、またご家族で迎える出産について聞きました。
シンガポールの子育て環境のよさが、第三子を望むきっかけに
――第三子をご妊娠されたということで、今の気持ちや体調をお聞かせください。
福田さん:今妊娠7カ月になって、だいぶつわりも落ち着いて、体調も安定してきました。長男がもうすぐ7歳になるんですが、7年ぶりの妊娠生活ということもあって、何だか初めて妊娠したような新鮮な気持ちで過ごしています。赤ちゃんのお世話で忘れていることも多いな〜と実感したり、あとは、ベビーグッズの進化にいちいちびっくりしているところです。それでも、やはり三人目ということもあって、ある程度心に余裕はありますね。
上の二人の時は食べづわりだったのですが、三人目は吐きづわりでなかなかキツい時期もありました。ただ、仕事はオンラインがメインですし、YouTubeの配信も自分のペースでできるので、体調と相談しながらできました。あと、今回は午前中につわりが重いことが多かったので、基本的に午前はゆっくり休めるようにして、午後に活動するようなスケジュールにしていました。
――第三子の妊娠までのことをお聞きできますでしょうか。
福田さん:シンガポールで暮らしはじめて3年になるのですが、現地で仲良くなった同年代の友人たちが、今まさに赤ちゃんを育てている人が多くて。私は小学生のママなので、少し先輩という立場になるのですが、赤ちゃんを育てている友人たちがとても楽しそうに見えたんです。小さな赤ちゃんを育てているのに、当時の私と比べると気持ちに余裕があるように感じられて。
「シンガポールで赤ちゃんを産んで育てるのは、環境的にもおすすめだよ」と聞くことも。そんな中で、自然と“私も赤ちゃんが欲しいな”と思いはじめて、さらに海外で赤ちゃんの子育てをすることにも興味が湧いてきたんです。それに、三人目にチャレンジするなら、私の年齢的にも、今がいいのかなという思いもありましたね。
三人目を希望してからは、日本人の女医さんがいる日系の婦人科を受診して、自分の体に問題がないのかをひととおりチェックしてもらいました。先生からは、まずはタイミング法で半年間頑張ってみて、それでも授からない場合はステップアップしましょうと。ありがたいことに、半年待たずに妊娠することができたんです。
――妊婦健診は日本とシンガポール両方でされていると思うんですが、何か違いを感じましたか?
福田さん:産婦人科の診察台って、日本では、自動的に足の部分が上がっていくじゃないですか。シンガポールの健診では、ベッドのように平らな診察台に寝転がって、足を置くところがあるだけなんです。健診の方法からしても、ずいぶんと違っていました。
それと、シンガポールでの妊婦健診は、一人ずつの時間をたっぷり取ってくれます。エコーのときも時間をかけて見てくれるし、パパが後から見られるようにとビデオカメラを回させてくれたりも。婦人科や産婦人科の予約も、日本よりも取りやすい気がしました。
7年ぶりの妊娠は、年齢差があるからこそのメリットも大きい
――つわりの時期や妊娠してからは、ご家族のサポートはどうでしたか?
福田さん:子どもたちには、妊娠したことは初期の頃から伝えていたので、私の体をすごく気遣ってくれましたね。「ママ、今寝ていたいからごめんね」と伝えると、ゆっくり寝かせてくれたりして。子どもたちが理解してくれたからこそ、つわりの時期も乗り越えられたかなと思います。
実は、今まで末っ子だった長男がどんな反応をするかなと気がかりではあったんですが、長男が誰よりも一番、赤ちゃんの誕生を楽しみにしてくれているようです。「ママおやすみ、赤ちゃんおやすみ」と、二人セットでよく話しかけてくれるんです。
長女は、どこのおうちの赤ちゃんも関係なく、とにかく赤ちゃんが大好き。率先して赤ちゃんのお世話したい時期みたいなので、育児ではかなり頼りになりそうです。これも、年齢差のある子育てのよさかもしれないですね。
夫も、私が妊娠してからは、子どもたちの送り迎えなどは率先して担当してくれました。シンガポールに来てからは外食が多かったんですが、つわり中は外食がなかなかできず、家での食事が増えたので、後片付けなども夫が積極的にしてくれましたね。私が妊娠したことで、家族の意識も変わったと感じています。
――出産時期は年末頃ということですが、どちらで出産されるのでしょうか。
福田さん:日本で出産する予定です。シンガポールでの出産も体験してみたかったんですが、ちょうど出産が年末年始にあたることもあって。夫もすでに、年末年始は日本での仕事が決まっていたので、家族で一緒に出産を迎えるために、日本で産むことに決めました。
実は、家族は年末年始に合わせて帰国しますが、私は先に帰国する予定です。というのも、航空会社によって多少異なるんですが、妊婦さんが飛行機に搭乗できる週数が決まっていて、だいたい35週までなんです。さらに私の場合、長女を35週の時に早産した経験があるので、大事をとって30週ぐらいで帰国することになりました。
私が日本に帰国してから1カ月半ほどは、夫が一人で子どもたちと一緒にシンガポールで生活することになるので、それが今一番不安に思っていることで(笑)。三人での暮らしははじめてなので、どうなるかなと気がかりではあるのですが、夫は「大丈夫」と。でもよく、ママが急に入院して、残った家族が協力して乗り切ると、家族の絆がより深まるなんて話も聞きますよね。我が家もいい方向に向かってくれたらいいなと思います。
ただ、日本よりもシンガポールの方が、ワンオペでも子育てしやすいんじゃないかと思います。学校のスクールバスは行きも帰りも家の前まで来てくれるので、送り迎えの負担もそこまでないんです。学校のお昼も給食かお弁当を選べるので、そこはすべて給食に切り替える予定。さらに、今住んでいるマンションがサービスアパートメントなので、朝食と週三回の掃除、リネンの交換などが入るので、ちょっとした家事もしてもらえます。こういうシステムを活用しながら、何とか三人で乗り切ってくれると思います。
――7年ぶりの妊娠・出産ということで、どのように感じていますか?
福田さん:一人目のときは、仕事をしながら妊娠生活を送っていたので、すごく気が張っていたし、はじめての出産に対しての不安というのもあったりで、精神的にゆとりがなかったんです。さらに二人目の妊娠のときは、三歳差だったこともあり、動き回る長女の育児や通いはじめた幼稚園のこともあって、正直、妊娠していたこと自体も記憶にないぐらい余裕がなかったですね(笑)。
今回は、上の二人が学校に行ってくれている時間も長いし、お手伝いができたり自分でお風呂に入れたりと、だいぶ手が離れています。上の子たちのときとは違って、自分自身の体にもっと集中できるかなと思います。そういった意味でも、年齢が離れていることはプラスにもなるんだなと感じますね。
ただ、不安もやっぱりあります。長女を妊娠したのが27歳で、同年代の友人たちよりも少し早かったんです。当時妊娠したことで、仕事がストップしてしまったり、自分の時間もうまく取れなかったりで、悩んだりもしました。そしてようやく、子どもたちも小学校に上がって自分だけの時間が持てるようになってきたなと思えてきたタイミングで、また赤ちゃんの育児が一からはじまります。また、あの時と同じような気持ちに陥ってしまうのか、「でも、私は私よね」という考え方に進化するのか、それは不安でもあり楽しみでもありますね。
写真提供/福田萌公式インスタグラム、取材・文/内田あり、たまひよONLINE編集部
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年11月の情報で、現在と異なる場合があります。
<プロフィール>
福田萌さん
タレント、YouTuber。1985年、岩手県生まれ。2012年、お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さんと結婚。2013年に長女、2016年に長男を出産し、現在は第三子を妊娠。2020年より、家族でシンガポールへ移住。現在はタレント活動のほか、YouTuberとしても活躍している。近著に『「中田敦彦の妻」になってわかった、自分らしい生き方』(講談社)が発売中。