フリーアナ吉田明世、円安の中臨んだ遅めの夏休み、子どもからはまさかの反応が

現在、5才の女の子と2才の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。
育児エッセイ第43回は、時期をずらした夏休みの旅行について。数年ぶりの海外旅行でいろいろと思うところがあったようです。

準備万端だったはずが、機内でまさかの事態に

コロナが5類に移行して初めての夏休み。
マスクが外せる喜びを感じる一方、熱中症の危険から外に出るのも躊躇するほどの記録的な暑さのせいで、今年は特に太陽の下で元気いっぱい遊ぶ！というのを控えた夏だったように思います。だからこそ、一年に一度の長期休暇では、思い切り夏らしいことをしたい！ということで、わが家は散々悩んだ挙句、思い切って海外へ行くことにしました。

選んだ旅行先は、ハワイ。円安のこのタイミングで海外なんて、というところもありましたが、子どもたちも就学前、ハイシーズンをずらして夏休みを取れるのは、小学校に上がる前の今がチャンスなのかもしれない！ということでの思い切った決断でした。

数年ぶりの海外旅行。カフェでコーヒーを頼むと1000円を超えるという噂を聞きつけ、マイタンブラーとインスタントコーヒーを持って行ったり、外食はなるべく控えようとパックごはんを持って行ったりと、節約魂に火をつけつつ、準備万端でいざ出発。
iPadに事前に映像をダウンロードし、子ども用のヘッドフォンも購入。快適に過ごせることをイメージしていた機内でしたが、いざ乗ってみると想像以上にしんどく、(三列シートに通路を挟んで1席とったのですが、前後で2席ずつ取ることをお勧めします)久々の長時間フライトで、機内があんなに冷え込むということすら完全に忘れていました。(映画館に行く感覚で、セーター1枚あればいいかな、と思っていたのだけれど、結果的に機内販売のブランケットを3枚購入することに…、コーヒー節約の意味よ。)

旅行後の娘の反応は「ハワイ」じゃなかった！？

それでも、いざ着いてしまえば、ハワイのカラッとした気候、爽やかな風に身も心もリフレッシュ！街ゆく人たちも皆、子どもたちに気さくに話しかけてくれて、ハワイに癒されました。(息子はお店の人とすれ違うたびに「ペンキュー！(サンキュー)」と笑顔を振りまいていました)

パァーッとお買い物、ということはできませんでしたが、ハワイの空気を感じながら、初めこそ海への恐怖心を抱いていた子どもたちも海が大好きになり、毎日のように海水浴をして過ごすなど、有意義な時間を過ごすことができたと思います。

そして、日本に帰国。
「去年行った沖縄と、今回行ったハワイ、どっちもそれぞれ素敵な場所だったけど、また来年行きたいなぁと思ったのはどっちだった？」と聞いてみると、娘からは「沖縄」との回答が。（経済的にも肉体的にも負担が大きかったので、せめて帰国したばかりのこの瞬間はハワイという答えを待ってしまった情けない母は私です。）
何故かと聞いてみたところ、「…ママとパパ、英語大変そうだったから」というまさかの理由でした。笑　特に英語が話せない私を見て、そんな風に気を遣わせてしまうとは…！お恥ずかしい限りです。

ただ、このやりとりでふと感じたことがあるのです。
いつもお休みのたびに、普段とは違う経験を！とか、なるべく初めての体験を！と親は子どもたちのためにあれこれ試行錯誤しますが、実は子どもたちにとっては、夏休みの行き先がどこであっても、例えそれが何度も行ってるお馴染みの場所であっても、どこだって楽しめるんだなぁということに気付かされました。(意外とこだわりすぎているのは大人の方なのもしれませんね)

今回は、子どもたちに付き合ってもらった形になってしまったかもしれないけれど、母ちゃんとしてはエナジーチャージできたので、また一年、頑張れそうです！

そんなわけで今年も一年、たまひよONLINEでのコラムを読んでくださり本当にありがとうございました！
来年も、ゆるりとコラムを楽しんでいただけたら幸いです。
皆さま、良いお年を〜！！


文・写真／吉田明世　構成／たまひよONLINE編集部

●記事の内容は2023年11月の情報で、現在と異なる場合があります。

吉田明世さん（よしだあきよ）

PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE　MORNING」（月～金6時～9時）「THE　TRAD」（月・火15時～16時55分）レギュラー。ほかにTV、イベント、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。2022年、初の絵本「はやくちよこれいと」（インプレス）を出版。