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おぼえてください! 2月4日は、「風疹の日」

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ワクチン接種
●写真はイメージです
78image/gettyimages

風疹は予防接種で防げる病気です。
小児科医の太田文夫先生は、「今までも風疹について記事を書いてきました。それでも、まだ排除が達成できていない状況です」と言います。毎年2月4日は「風疹の日」です。風疹ゼロ実現のために声をかけ合いませんか。「たまひよONLINE」でも連載がある、小児科医太田文夫先生からの緊急メッセージです。

風疹の流行で、多くの先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれたことを忘れないで!

かつての風疹流行で多くの先天性風疹症候群のお子さんが生まれました。
先天性風疹症候群とは、胎児が風疹ウイルスに感染することで起こる事象の総称で、先天性心疾患、難聴、白内障などが三大症状といわれます。
二度と自分の子どもたちと同じことを繰り返さないように、と立ち上がった患者さんのお母さんたちは2013年8月に『風しんをなくそうの会』を立ち上げました。国も、2020年の東京オリンピックまでには風疹排除達成をという政策も立てました。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行、東京オリンピックの2021年への延期などの影響受けて、成人男子を対象とした風疹第五期定期接種も盛り上がらず、新型コロナ流行中に、定期接種MRワクチンの接種率まで下がってしまいました。今、風疹排除にはほど遠いのが現状です。
2017年に『風疹ゼロ』プロジェクト実行委員会が、「2(ふう)月4(しん)日」を“風疹の日”と定めました。風疹ゼロプロジェクト実行委員会とは、日本産婦人科医会、日本小児科学会など8つの団体で構成された委員会です。
この日は単なる記念日ではありません。日ごろ忘れかけている「風しんを無くそう!」という大事なことを、思い出すための日です。2月4日を迎えたら、風疹排除の必要性を思い出しましょう。
身近にいる1歳児、就学を控えた年長児、そして大人でも、まだ風疹ワクチンの接種が済んでいない人はいませんか?
「風疹ははやっていないから今すぐ接種しなくてもいいのでは?」「忙しいから風疹のワクチン接種は先延ばししよう」などと考えている人はいませんか?
注射は痛いから嫌だと逃げている人はいませんか?前回の流行から4年以上たっています。そろそろ次の流行が来てもおかしくありません。2月4日を、風しんを無くすことを、自分の家族を守るために必要な事だとして活動を起こすきっかけの日にしてください。

文・監修/太田文夫先生

構成/たまひよONLINE編集部 

妊娠中の人が風疹にかかってしまうと、おなかの赤ちゃんに先天性風疹症候群が起こってしまう可能性があります。大切な命を社会みんなで守りましょう。

●記事の内容は2024年1月30日の情報であり、現在と異なる場合があります。

【太田文夫先生連載 風疹関連記事】

世界中で麻疹ワクチンの接種率が低下!このあと何が起きる?(2023年4月30日配信)

「先天性風疹症候群」発生ゼロのために、風疹ワクチンを打とう【小児科医】(2022年2月8日配信)

先天風疹症候群の母「地獄のような妊娠期間のことを伝えたい」・小児科医がワクチン接種を訴え(2020年3月14日配信)

またも風疹が流行 胎児への影響は?ワクチン接種を呼びかける医師の思い(2020年3月6日配信)

風疹第5期定期接種スタート。ママとパパ、自分の母子手帳を持っている?「親のワクチン接種歴」を確認できない事情について(2019年7月14日配信)

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