妻は「ゲスパー」で夫は「察してちゃん」⁉︎ 言葉を額面どおりに受け取るのは難しい『ふうふう子育て #18』
パートナーの何気ない発言を悪いほうにとったり、裏にある意図を勘ぐったり……いわゆるゲスパーになって怒ってしまった青鹿さん。けれども、パートナーが察してちゃんになっていた可能性もなきにしもあらずなので、もう直接聞いてみることに!
単刀直入に聞くしか……!
何もかも察し合うなんて無理!
もしかして私は夫の何気ない発言を悪いほうに解釈したり、裏にある意図を勘ぐったりして……つまりゲスパー(下衆の勘繰り+エスパー)して怒っているのではと思い、夫に直接聞いてみました。
その結果、ゲスゲス電波を受信していたことがあっさりと露呈……!
しかも、夫が愚痴や感想(主に子育ての弱音)を吐くと、「それは子育てをしたくないってこと⁉︎」「私のほうが大変!」と怒り出すので、いつしか愚痴や弱音が言いづらくなっていたことも判明。気軽に愚痴も吐けない環境で仕事と家事と子育てをするなんてハードすぎる!(私はいつも弱音を吐きながら、それでも頑張る気持ちの表明としているので……それが封じられたと考えると)
が、しかし続けて夫が「でも、掃除の件はごめん。ユウが片付ければいいと思って言った……」と言いました。夫いわく、愚痴や弱音や感想と同じように「察して動いてほしい」と思って言っていたとのこと。
え? そうだったの? ならやっぱり私のゲスパーは半分あってたの?
私は、夫が放つ言葉は全て自分への要望や夫自身が育児や家事をしたくない言い訳だととらえて怒っていました。夫は、愚痴や弱音が吐きづらいことに悩んでいたと同時に、私に対して自分でも無自覚に「このぐらい察してやれよ」という意味を込めた言葉も発していました。
夫の発言のどれが愚痴や弱音で、どれが察してちゃんなのか私には区別が付かないし、夫も自分自身がどちらの意味合いで言葉を発したのかわかっていない様子。
そこで、察し合うのは無理だと思った私たちは、「今から”言葉通りに受け取る”にしよう」と決めました。相手に何かをしてほしいときはきちんと口に出して言う。相手が口に出さないことを勝手に読み取らない。言葉の裏も正しくなんて読めないから読まない。こんなルールでやっていくことにしました。
漫画家 青鹿ユウさんのプロフィール
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。
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http://aoshikayu.com/
※この記事は、過去に「マイナビ子育て」に掲載されたものです。