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「まとめ買い」「ポイ活」での食費の節約、実は逆効果かも?! FPがズバリ教える節約成功の3つのキーワード

更新

領収書の山に食べ物と買い物かご。  消費財と食料品費の予算
Bet_Noire/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「日頃から、食費の節約をしていますか?」と、質問。すると約8割が「している」と、回答しました。節約方法でトップは「安いときにまとめ買い」でしたが、お金のプロに言わせると「裏目にでる」こともあるそう。ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さんに聞きました。

日頃から、食費の節約をしていますか?

節約している 78.5%
節約していない 20.5%
その他 1.0%

食事は毎日のことであり、家計でもキーとなる出費だけに、約8割のママが「食費の節約を心がけている」と、回答しました。

あなたがしている節約方法は何ですか?(複数回答可)

1位 安いときにまとめ買い
2位 買い物へ行く回数を減らす
3位 ポイントカードをたくさん活用 
4位 惣菜を買わない&外食をしない
5位 家計簿をつける
6位 作り置きをする
7位 特売日を狙ってスーパーのはしご
8位 買い物リスト以外のものは買わない
9位 その他

「安いときにまとめ買い」「買い物へ行く回数を減らす」「ポイントカードをたくさん活用」がトップ3に選ばれ、コメントではそれぞれの節約で奮闘する母の姿が見えてきました。

「その節約方法は裏目に出ることもあります」とは、ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さん。
前田さんにそれぞれの節約方法について見解を聞きました。

【安いときにまとめ買い】の節約は△。注意が必要です(FP前田さん)

「夕方、割引シールが貼られている時間帯にスーパーへ行く」(れなっち)

「安いものをまとめて購入して、メニューを決めます。スーパーのチラシを見比べて値段の比較をし、高いものは買いません。PayPayの還元があるところに買い物へ行くこともあります」(ゆうたん)

〇FP前田さんの見解〇

「安い時にまとめ買い」すること自体は賢い消費者行動ですが、「上限を決めないまとめ買い」には、節約どころか浪費につながることもあるので要注意です。

以下の落とし穴に気をつけましょう。

①安さに飛びつき、色々底値で大量買いした結果、月内予算がオーバー
②「持っていたことを忘れ」ダブって買う
③使い切れずに使用期限・賞味期限が切れている


実際、私のお客様で特売日にカート山盛りで買い物をして「〇〇〇円も得した!」と、言いながら食費が毎月予算オーバーの方がいました。

そこで、アンケートの中から「節約効果の高いまとめ買い」を実践している方々を選んでみました。私自身も心掛けている内容でした。ぜひ参考にしてください。

〇効果あり!まとめ買いの節約方法〇

「メニューを決めてからではなく、安いものを買ってから使い切れるようにメニューを考えます。さらに普段の買い物で一度に使用する金額がだいたい決まっていること、可能なときは値下げされる時間を狙って買い物へ行きます」(ちびちゃん)

「お肉などは特売日にまとめ買い。買い物のはしごは時間と経費がかかるので、1箇所でまとめ買いするようにしています」(きなこんぐ)

食費を毎月3万円にして、それを週5回分に分ける。1週間の買い物を6000円以内に収めて、余ったお金は貯金へまわします」(ゆーみん)

【買い物へ行く回数を減らす】の節約は大正解◎です(FP前田さん)

「食材を余らせることはしたくないので、チラシを見て必要なもののみ買います。頻繁に買い物に行きます」(あい)

〇FP前田さんの見解〇

一般的に“頻繁に買い物に行く”は、支出を増やす行動につながります。

“あい”さんのように「私は必要なものしか買わない」と強い意志のある方は大丈夫ですが、実はスーパーや店側が一枚上手だったりするのです(笑)

「ザイアンス効果」という心理効果を使ったマーケティングです。単純接触効果とも呼ばれています。

「興味がなくても頻繁に接触すると親近感を持つ」効果で、お店側が売りたい商材を何回も目にすることで、本来の意思とは別に「欲しい」「買わなきゃ」と、財布の紐が緩むこともありますので、十分に気を付けましょう。

節約効果の高い「買い物へ行く回数を減らす」を実践している、コメントを選ばせていただきました。

〇効果あり!買い物へ行く回数を減らす節約方法〇

「冷蔵庫が空っぽになるまで買い物へ行かない」(もけけ)

「なるべくまとめ買いをして小分けにして冷凍保存。家にある食材をうまく活用して、買い物行く回数を減らしています」(かすみ)

「肉や魚は特売日を狙い、それぞれの底値を覚えておく。食材のまま冷凍するので作り置きはせず、使い切るまで買い物へ行きません」(ゆゆ)

【ポイントカードをたくさん活用】の節約は△。冷静に分析を(FP前田さん)

「ポイントで貯まるスーパーでお買い物。なおかつ、お肉は冷凍するので半額シールがあったら必ず買います」(maa)

「ネットスーパーでポイントを貯めつつ、野菜類は安価な近くのスーパーなど使い分けています」(マツコママ)

〇FP前田さんの見解〇

ポイ活という言葉がある通り、ポイントを貯めて家計に還元するのは賢いと言えます。

ただし、ポイントを集めるカードは1枚にまとめましょう。

みなさんはポイントの還元率を知っていますか? 一般的な還元率は0.5%~1%なので、1000円で5~10円です。
ポイントカードを使い分けると分散してなかなか貯まりません。貯まったポイントは利息がつくわけでもなく寝かせたまま。だったら1枚に手っ取り早く貯めて、キャッシュバックを受け取る方がお得と言えるのです。

そして「ポイントそのものを目的にしない」のも節約につなげるコツ。

例えば”この商品(300円)を買えば30ポイント進呈“のようなポイントによる値引き訴求は、お得にはなりますが、「300円を支出しないと、もらえない」ポイントです。300円が予定外の支出なら、節約にはつながらないのです。

食費節約のキーワードは「予算」「使い切る」「買い物回数は減らす」です(FP前田さん)

さらに前田さんがアンケートの中で「賢い食費節約」として選んだのは以下の方々でした。

予算ありきで献立を立てる工夫は効果あり!

「今までは食べたい物(作る物)を決めてから、必要な材料を買っていたが、特売や安い材料を買って、何が作れるかを考えるようにしています」(ぽこ)

食材それぞれの金額の上限を決めて、その中で献立を考えるようにしています。ブロッコリーは138円以上は買わない、など」(huey)

「安さは絶対正義ではない」と、わかっていることが節約の持久力につながる!

「いつも節約ばかりでは疲れてしまうので、贅沢する時とのメリハリを大切にしています!」(アン)

節約もいいけれど、栄養バランスはちゃんと考えて、なおかつ品質の悪いものは買わない。あくまでも健康第一の食費節約をする」(まめ)

〇FP前田さんの見解〇

節約生活では「安さは正義」という考え方に偏りがちです。
家族から「またこれ~?!」と苦情が出る前に、「いつも頑張っているからたまにはご褒美」と息抜きをすることも大事です。
ただ、ついつい節約生活に戻れなくなる……というヒズミが起きないように注意しましょう(笑)

食費節約のキーワードは「予算」「使い切る」「買い物回数は減らす」です。

日々の暮らしを楽しめる家計の予算や進捗管理を、家族の協力を得ながらできるといいですね。

前田菜穂子

PROFILE)
みつめFP事務所代表で、1級FP技能士(国家資格)、CFP®(日本FP協会)、育勉®インストラクター、日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー(平成29年10月~令和7年9月)FPmamaFriendsおこづかい教室認定講師。猛烈に働いた13年間の会社員生活での挫折や長く続いた不妊治療経験など、人生の壁にぶつかったことをきっかけに、金融業界未経験ながら5年間猛勉強してFPの資格を取得。“今より幸せで円満な家庭づくりのお手伝い”をモットーとし、娘として、妻として、母として、そして専門家として広い視野をもち、親子や夫婦でも話題にしづらい「お金のハナシ」に向き合うきっかけを提供しています。プライベートでは一児の母。

FPmamaFriends「おこづかい」から始めるこどもの自立教育

みつめFP事務所「みつめfp.com」

Amebaブログ「オンライン親子おこづかい教室|家計診断FPなおママ」

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年2月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数470人)
※記事の内容は2024年4月の情報で、現在と異なる場合があります。

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