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夫婦で意見が割れたらどうしてる?「お互い譲歩して着地点を見つける」が約66%。それでも決着がつかないときは?それぞれの夫婦のカタチ

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若いアジアのカップルの美しさのイメージ
itakayuki/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「夫婦で意見が衝突した場合」についてアンケート。解決方法のダントツは「話し合い」。けれども、育った環境も価値観も違う他人同士が夫婦になれば、意見が平行線になることもあります。100組の夫婦がいれば100通りの夫婦のスタイルがあるなか、みんなの解決策を聞きました。

Q:パートナーと家事育児の分担、家計、教育方針などで意見が衝突することはありますか?

1位 ときどきある 46.2%
2位 ない 23.4%
3位 よくある 15.2%
4位 年1~2回程度 14.6%
5位 その他 0.6%

「よくある」は15.2%と少なめながら、「ときどきある」は46.2%。一方で「ない」「年1~2回程度」はあわせて38%となりました。
次のアンケート結果でも、20~30代の夫婦はコミュニケーションを重視していることがわかります。

Q:大きな決断で、パートナーとの意見が割れた時はどうしていますか?

1位 お互い譲歩して着地点を見つける 65.9%
2位 基本は夫・パートナーの意見に従う 14.7%
3位 今のところ揉めたことはない 10.8%
4位 基本は妻・パートナーの意見に従う 6%
5位 相手に譲歩して、次回はこちらの意見を通す 1.3%
6位 その他 1.3%

大きな決断とは高額な買い物、子どもの教育方針、新居の場所、転職などなどのことです。意見が異なった場合の解決策で、ダントツなのは「徹底的に話し合い」でした。

「お互い譲歩して着地点を見つける」ため“冷静に”話し合い65.9%

「ポイントは感情的にならないこと。お互いの意見のメリット、デメリットをあげて、お互いの妥協点を探りながらメリットの高い方を採用しています」(かんふう)

「どうしてそうしたいのかを根拠を持って具体的に話します。さらに相手の意見を一度聞いて後日、相手の意見を取り入れつつ、もう一度話し合う。この方法で、今のところ揉めたことはありません」(ゆづママ)

「意見が割れた時は、お互いの想いをしっかりと聞いてから、どうしていくべきかを考えています。論点がズレないことが重要です」(もちころ)

「言い合いだと感情的になるので、同じ屋根の下でもLINEで意見交換(笑)。後で読み返せて便利です」(めんだこ)

話し合いで解決したエピソードも届きました。

「第1子の出産前、育児用品の準備で夫とよく揉めました。育児経験者に相談しながら最低限揃えて、出産後は必要に応じて買い足したい私と、ネットの情報ばかり見て非現実的な意見をする夫。『とりあえず買っておけばよい』という夫に、私が反論して毎回衝突。でも話し合いをするなかで夫は一生懸命調べているのに否定された気分になっていると知りました。途中から『夫なりにおなかの子のことを考えている』と思いなおし、争いは減りました。ちなみに夫の意見が非現実であることは産後、本人が身をもって知ることになりました(笑)」(まめ)

話し合いが一方的にならないよう、ひと工夫する妻たち

「夫は自分の意見をひたすら押し付けてくるタイプで、なかなか話し合いになりません。なので、思っていることは紙に書いて伝えるようにしています。文章だと冷静になるようで、私の意見も聞き入れてくれます」(しょこら)

「夫は理系なので、具体的な数値や統計を見せて説明すると、割と納得してくれます(笑)」(ぺろまま)

「毎日1分でも、一言でも自分の意見を夫に伝えています。もちろん相手の意見も聞く。毎日繰り返していると、お互いの譲れないところ・譲れるところが見えてくる。そこで擦り合わせています」(てんてん)

「お酒が好きなふたりなので、子どもがいない時や寝たあとにゆっくり飲みながら語り合い。本音で話せるし解決の糸口が見えてきます」(ほのママ)

「話をするだけでは後から『そんなこと言ってない』と、揉めることがあるので、紙に書いたり、パソコンに打ち込んだり、話し合いの内容を記録するようにしています」(むらさき)

「とことん私が説得して、最終的には選択肢をあげて、夫に選んでもらいます」(noa)

こんなエピソードもありました。

「新居の場所を決める時に意見が割れました。夫は都心から離れた土地の安い場所、私は都心。平行線だなぁと思っていたら、都心になりました。私の意見が通ったというより、夫が先輩達に相談したら『子どものことを考えたら利便性が良く、病院にもアクセスしやすい都心がいい』と、言われたから。第三者の冷静なアドバイスで解決しました」(なっちゃん)

遺恨を残したくないからこそ、喧嘩も辞さない妻たち

「あとでモヤるの嫌だし言わないと後悔するので、たとえ喧嘩になっても言いたいことははっきり伝えます!」(まる子)

「たくさん話し合います。不穏な空気になったり、怒りが爆発することもありますが、もう10年も一緒なので離れることはないと思っています。喧嘩した翌朝は普通にするよう心がけています」(みーも)

「話し合って解決となっても、モヤモヤすることってありますよね。なのに何も言わず、お互いイライラしてるなって時間が無駄に感じるようになり、『またその話?』と、言われようと思いは伝えるようにしています」(ヤマ)

その後のことを考え、妻が譲歩?「夫の意見に従う」14.7%

「夫が『俺は嫌だ』というものは、たとえやりたくても私が折れるようにしています。後でずっとグチグチ言ってくるので」(luka)

「夫は、こうと思ったらそれが通らないとずっと意見は平行線のまま。なので私が譲歩します。でも次回は私の意見を通します。しっかり論理立てて、意見を通すようにしています」(かっち)

こんなエピソードが届きました。

「夫の両親と二世帯住宅を建てて同居することになりました。私には事後報告でした。私が不在の場で義両親、義姉妹、夫の5人で家族会議が行われたのです。義母のペースで土地、ハウスメーカー、間取りを決められそうになったので夫と話し合いをしました。二世帯同居に同意するかわりに、定年間際の義父母にローンを押し付けられる心配があるのでローンは別々に組むこと、土地は駅近にすること、などを条件に出しました。正直、この時に夫が私の味方じゃなかったら離婚していたと思います」(あべちゃん)

夫婦問題に詳しいワーク・ライフコンサルタントの大畑愼護さんに聞きました。
大畑さん夫婦は共働きで結婚10年目。第3子出産の際には、一家5人でファジーへ育休移住をしました。妻に育休移住を提案した際には猛反対されたそうですが、どのような話し合いをしたのでしょうか……。

「時間をかける、第三者の意見を聞くなど、結論を急がないことが大事」と、大畑さん

「私たち家庭は第3子が生まれた際に育児休業を1年取得し、家族5人でフィジーに移住したことがあります。私の提案からはじまったもので、それはそれは意見が割れました。(当然ですね…苦笑)

私にとっては『家族と向き合って過ごせる環境』でもあり、『“海外で暮らしたい”という妻の夢を叶える』ための絶好の機会だと提案しましたが、『海外移住は老後の話よー!』と呆れさせてしまいました。もちろん無理強いはできないので、妻が不安に思うことを全て聞いて、具体的な解決策(住む場所・食事・病院・予防接種・生活費それはもう全てです…笑)を調べつくしてプレゼンしました。

結局、合意に至らず。私はベストを尽くしたので諦めました。

ところがしばらくして、妻が育休移住を了承してくれたのです。妻が周囲の友人に、半ば愚痴めいてその一部始終を話したところ『何それ素敵!』『楽しそう!』という予想外のポジティブな反応に驚き、冷静に(?)考え直してくれたのです。

私の思いつきに妻が付き合ってくれた形になので偉そうなことは言えませんが、それ以来、私たち夫婦は『意見が割れたときは結論を急がない(時には数か月経つことも)』『時間をおいてまた話す』というスタイルに落ち着きました。

時間をおき、その間に友人と話すことで客観的に相手の意見を理解することができたり、たまたま見かけたネット記事で『妻と同じことを言ってる!』と、発見して自分の考えを改めたりすることもありました」

とくにモメる教育方針は、あえて“向き合わない”

「特に意見が割れて平行線になりがちなのが、子育て方針です。これは、どの家庭でもあるあるですよね。

私たち夫婦も正面から向き合うと衝突してしまうので、保育園の保護者会で聞いた園長の話や脳科学者が書いた書籍を題材に、二人で話し合うことを意識しています。
すると一緒にキャンバス(園長の話や書籍)を眺めて会話をするようになるので、映画の感想を言い合うような感覚で、いつもより少しだけフラットに会話ができるようになりました」

夫婦の価値観が違うことは悪いことではない

「国際結婚なら価値観が違う前提でコミュニケーションを取り、相手の背景を理解しようとしますが、日本人同士だとついそれを忘れてしまいます。育った家庭が違うのであれば、100人100通りの家庭像がありますし、その分意見のすれ違いは当たり前なのかもしれません。

私たちは結婚して10年が経ちましたが、人生において妻ほど喧嘩した相手はいないかもしれません(笑)。
料理の味付けや洗濯の頻度などの生活習慣からはじまって、旅行のスタイルまで、不本意ながら(?)妻の提案を受けいれることで、私の世界が広がったことは数え切れないほどありました。

意見の対立に一筋縄ではいかないこともありますが、その違いこそが、結婚の醍醐味なのかもしれませんね

大畑愼護(おおはた しんご)

PROFILE)
前職では全国を駆け巡る激務をこなし、やりがいを感じながらも長時間労働の弊害を実感。そこで個人及びチームの業務内容などを見直し・改善して残業時間半減を実現します。その経験を生かして生産性の向上を提言するワーク・ライフバランス社へ転職。コンサルタントとして、企業の講演・研修を担当し多数のメディアにも出演しています。
プライベートでは3児の父。前職では激務のせいで一家離散の一歩手前でしたが、こちらも見事に立て直し、第3子誕生の際には1年間の育休をとって一家5人で南国フィジーへ育休移住を決行しました。プライベートではトライアスロンに挑戦するなど、既成概念にとらわれず仕事・家庭・自分の時間の充実を提案する型破りイクメンパパです。

大畑愼護さんのブログ「育休移住.com」

大畑愼護さんのインスタグラム「shindyyy777」

取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年2月、3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数232人)
※記事の内容は2024年6月の情報で、現在と異なる場合があります。

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