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大人のほうが夢中?! ヒグチユウコさんに聞く『せかいいちのねこ』の魅力

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本屋さんで「ヒグチユウコ」さんの絵本を見かけたことはありませんか? スタイリッシュで画集のような趣のある本。ちょっぴりダークファンタジーのような不思議な世界観に夢中になる大人が増えています。
今回は、オトナ女子の間でちょっとしたブームを巻き起こしている、作家のヒグチユウコさんに『せかいいちのねこ』(白泉社)に関してお伺いしました。

キュートなねこが語りかける「ほんとうの幸せ」とは?



絵本の主人公は、ぬいぐるみのニャンコ。いつも自分をかわいがってくれる男の子とずっとなかよしでいれるようにと、本物のねこになるための旅にでます。行く先々でさまざまなねこたちと出会い、その旅の先には…?
この物語では、「ほんとうの幸せとは?」何なのかをわたしたちに問いかけます。

「せかいいちのねこ」の構想は、身近なところから

せかいいちのねこのモデルは、ヒグチユウコさんの息子さんと、息子さんがかわいがっているぬいぐるみなのだとか。ストーリーの中にはほかにもたくさんの愉快なキャラクターが登場します。

あえて「子ども向け」の絵本にしない理由

絵本というフィールドとはいえ、ターゲット層というものを特に定めていないと話してくれたヒグチユウコさん。

「編集者さんから『○歳の子にもわかるようにするためにこう表現したら?』と助言していただくことがあります。しかし、絵本に限らず子どものころに読んだ好きな本は、いまだにわたしにすばらしい影響を与えてくれています。なので、子どもにはここまでしか無理、大人にはこんなものは不向き…という考え方はしたくないと思っています」

だからこそ、子どもだけでなく大人も楽しめる一冊になっているんですね。

大人の心もぎゅっと掴む。絵本を2倍楽しむポイントとは?

ねこが着るファッションがかわいすぎる…!




ヒグチユウコさんが描くねこたちはいつもとてもオシャレ。細かく書き込まれたカラフルな柄物を颯爽と着こなす姿には、思わず子どもも大人もほれぼれしてしまいます。ねこたちのファッションは、ヒグチユウコさん自らが「こんな服があったらかわいいなぁ」と考えついたアイテムだそう。「わたしもこんな服が欲しい…」と思ったあなた。その声に応える、ヒグチユウコさんによるインテリアやファッションのブランド、『Gustave(ギュスターヴ)』も展開しています。
Gustave
http://gustave.higuchiyuko.jp/

くるくる表情が変わるねこたち

絵本の中には、10匹を超えるねこが登場します。いじわるなねこに、優しいねこ…。『せかいいちのねこ』ではねこの世界の話が展開されますが、次々起こるできごとに、自分が幼かったころを思い出す人も多いかもしれません。ねこが悩んだり、迷ったりしているときに助言をくれる友だちのタコくんやヘビくんも要チェック!
読み終わるころには、あなたの推しキャラができているかも?!

『みんなせかいいちのねこ』に込めたメッセージ

絵本は第1章「ほんもののねこになりたい」から始まり、第12章「みんなせかいいちのねこ」で締めくくられます。110ページにわたるねこの冒険をとおして、ヒグチユウコさんが伝えたかったこととは。

全編につうじるテーマは?



「自分の存在価値は自分自身が決めることであり、他人からの心ない言葉や態度に左右される必要などなく『あなたはあなたでいるだけでいいし、他人と比べて悲しくならないでほしい』ということ。
猫たちの浅はかだったり身勝手だったり優しかったり…といった感情や行動は、ねこに置き換えているだけで人間の姿です。なにげない話ではありますが、『ひとりひとりにそれぞれのこだわりと悩みがあり、そこに優劣はない』ということを、なんとなく感じ取っていただけたらと思います」

ぬいぐるみだろうが本物だろうが、関係ない。みんながそれぞれ、せかいいちのねこなのです。

子どもだけじゃなく、大人も楽しめる魅力がたくさんの『せかいいちのねこ』。美しいイラストを味わいながら、「ほんとうの幸せとはいったいなんだろう?」と、ニャンコや子どもたちと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。(取材/文・八木あゆみ)


プロフィール/ヒグチユウコ
画家。東京都在住。多摩美術大学 油画科卒業(福沢一郎賞)。1999年より東京を中心に定期的に個展開催しつつ、ファッションブランドや画材メーカー等、さまざまな企業とのコラボを展開している。2作目の絵本『せかいいちのねこ』(白泉社)、作品集『ヒグチユウコ作品集』(グラフィック社)、自身初の絵本『ふたりのねこ』(祥伝社)、塗り絵本『Museum』(グラフィック社)などを出版。2015年1月からヒグチ自身のオリジナルブランド『Gustave(ギュスターヴ)』を展開中。
http://higuchiyuko.com/

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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