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【食塩中毒】赤ちゃんの食塩のとりすぎは中毒に!どのくらい与えたら危険?

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Wavebreakmedia/gettyimages

赤ちゃんに食塩を大量に与えてしまうと、命にかかわることがあります。どんな症状を引き起こすのか、どのくらい食塩を与えたら危険なのか、北九州市立八幡病院救命救急センター・小児救急センター院長・市川光太郎先生、日本小児保健協会栄養委員会委員・太田百合子先生に聞きました。

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赤ちゃんが摂取すると危険な食塩の量は約10g/回

脱水(だっすい)症状や熱中症(ねっちゅしょう)を防ぐために、水分だけでなく塩分もとったほうがいいという話は、聞いたことがあるでしょう。けれど、赤ちゃんに塩分を与えすぎると、健康を害することがあります。

2015年8月、1才の子が食塩中毒で死亡する事故が起き、報道されました。赤ちゃんの食塩中毒について、小児科専門医の市川光太郎先生に聞きました。

「食塩を大量に摂取すると、体内の水分がたくさん使われ、細胞が脱水状態になります。とくに脳の細胞は弱いので、食塩中毒になるとぐったりする、けいれんを起こすなどの症状が起こります」(市川先生)

赤ちゃんが約10gの食塩を一度に摂取すると、命にかかわる危険な状態になるそうです。

「普通の生活で赤ちゃんが食塩を10g摂取することは、まず考えられません。大人でも1回の食事で摂取するのは難しい量です」(市川先生)

では、赤ちゃんに与える適切な食塩の量とは、いったいどのくらいなのでしょうか?管理栄養士の太田百合子先生にお話を聞きました。

「厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準では、0〜5カ月で1日0.3g、6〜11カ月で1.5g、1〜2才で3.0〜3.5g未満とされています。離乳食が始まるまでは、あえて食塩を与える必要はありません。なぜなら、おっぱい・ミルクに適量のナトリウムが含まれているからです」(太田先生)

離乳食が始まってすぐは、食材に自然と含まれているナトリウムで十分とのこと。食塩を離乳食の味つけに使うのは、9〜11カ月ごろから。

「赤ちゃんは内臓機能が未発達なので、食塩の量が多いと体に負担がかかります。また、しょっぱい味に慣れると味覚が鈍感になり、濃い味を好むように。将来の健康のことも考え、大人用より薄味を心がけるといいですね」(太田先生)

食塩に限らず、よかれと思って赤ちゃんに過剰に与えてしまうもの、ありませんか? 赤ちゃんの体は未発達。特定のものの与えすぎに注意し、栄養素はバランスよく与えることを意識したいものです。

赤ちゃんに与えても大丈夫な食塩の目安量

食塩から得られるナトリウムは、体の水分量を調節してくれたり、血液の循環の量をコントロールしてくれたりする大切な栄養素。けれど、とりすぎはNG。以下を参考に、赤ちゃんに与える食塩の量を調節しましょう。おっぱい・ミルクが飲めないほど食欲がない場合は、医師の指導のもと、食塩ではなく経口補水液を飲ませましょう。

「1日にとりたいナトリウム量(食塩相当量)」は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を参考にしました。

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ママたちの間で話題になっていることから時事ネタまで、子育てに関するニュースを掘り下げる、ひよこクラブ人気連載「子育てトピックス」。『ひよこクラブ』2018年4月号最新のトピックは「パパのメンタルヘルスのこと」、こちらもチェックを。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修
市川光太郎先生
北九州市立八幡病院救命救急センター・小児救急センター院長。小児科専門医。日本小児救急医学会名誉理事長。長年、救急医療の現場に携わり、子どもたちの成長を見守っていらっしゃいます。

太田百合子先生
管理栄養士。日本小児保健協会栄養委員会委員。東京・こどもの城にて長きにわたり乳幼児の栄養を指導。現在は東洋大学、東京家政学院大学(聖心女子専門学校)などでも非常勤講師をされています。

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