【専門家監修】離乳食の3大悩み《便秘ぎみ・体重が増えない・野菜嫌い》におすすめの食材は?
生後5,6ヶ月ごろからスタートする離乳食。「今は順調に進んでいるから安心♪」と思っていても、月齢が進み、食べる回数や食べられる食材が増えていくと、ある日突然壁にぶつかることもあります。
そのなかでも、トップ3によくあがるのが「便秘ぎみ」「体重が増えない」「野菜嫌い」の3つ。そこで、ママたちの悩みを解決するおすすめ食材について、管理栄養士の太田百合子先生にお話を聞きました。
「便秘ぎみ」のときは、食物繊維が多い食材を使おう
Q.赤ちゃんが「便秘ぎみ」という悩みについて、便秘を解消するためのおすすめ食材はありますか?
「5、6ヶ月ごろならさつまいもやにんじん、りんご。(※りんごは、果実のかけらが残っていないことを確認して与えましょう)7,8ヶ月ごろならさやいんげん、ほうれん草、ヨーグルトがおすすめです。9~11ヶ月ごろならごぼうやひじき、また適度な油分も便通をよくするので、調理にサラダ油を使うのも効果的。1歳~1歳6ヶ月ごろなら少し歯ごたえのあるきのこ、れんこんがいいでしょう」(太田先生)
「体重が増えない」ときはエネルギーになる食品を意識して取り入れよう
Q.9~11ヶ月ごろ以降になると「食べる回数や量を増やしても、体重が増えない」という悩みの声が多くなってくるようです。いい解決方法はありますか?
「エネルギーになる食品をメニューの中に意識して取り入れることがおすすめです。たとえば、おかゆなどの炭水化物と肉や魚、卵、納豆や豆腐などのタンパク質、チーズやバターなどの脂質をバランスよく組み合わせてみて。あとは、授乳量がたりているかなども見直してみましょう」
「野菜が嫌いで食べてくれない」ときは、食べやすい食材を選ぼう
Q.おかゆや肉、魚は食べるのに野菜だけは食べようとしてくれない…という悩みも。どうしたら食べてくれるようになるのでしょうか?
「野菜特有の舌触りが嫌なのかもしれません。5,6ヶ月ごろだと、野菜の繊維や粒が残っていると赤ちゃんが食べにくさを感じたりすることも。とろみをつける、だし汁で煮てうまみをたすなど、ひと工夫してみると食べることがあります。また、野菜の中でも甘くて食べやすいかぼちゃ、とうもろこしなどは好んで食べてくれることもあるので、同じ食品群から別の食材を選んでみましょう。9~11ヶ月ごろ以降なら、大人の料理から取り分けしたり、卵焼きやスープの具にしたりすると食べやすくなりますよ」
赤ちゃんのすこやかな成長のために欠かせないのが離乳食。だからこそ、赤ちゃんを大切に想うママ・パパの離乳食への気がかりは、なかなか尽きないもの…。今回は悩み別のおすすめ食材を紹介しましたが、まずは赤ちゃんの「食」への意欲をはぐくむために、その子に合ったメニュー、大きさ・かたさで食べさせること、楽しい雰囲気で食べさせることも大切です。家族で一緒に楽しい離乳食タイムを過ごしてくださいね!(取材・文/ひよこクラブ編集部)
■参考:『ひよこクラブ』2017年11月号・別冊付録「5カ月~2才 はじめてママ・パパのための離乳食・幼児食基本BOOK」
初回公開日 2018/04/23
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