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待ったなしの日本の少子化。「どうなれば、もうひとり産もうと思える?」調査結果1位は…?子育て世代のリアルボイス

更新

画像上の妊娠、出産、子育てなどの費用
takasuu/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに、「今、何があったらもうひとり産もうと思えますか?」と、質問。1位はずばり「お金」でした。しかし「教育費を計画的に見直すと『もうひとり大丈夫かも?』と、気持ちが変わることもあります」という、ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さんからのアドバイスです。

Q. 今、何があったら想定しているよりもさらに「もうひとり産もう」と思えますか?

1位 お金
2位 いろいろな意味での母への負担解消
3位 自分とパートナーの若さ
4位 子育てに関する社会の理解
5位 職場・会社の理解
6位 男性の産休育休の普及
7位 不妊治療に対して制限なしの保険適用
8位 家族の理解
(※複数回答)

回答者の2人に1人が「お金」を選択していました。2位は「いろいろな意味での母への負担解消」、そして3位「自分とパートナーの若さ」となりました。さらに「社会の理解」「職場の理解」と、子育てしにしくい日本の社会情勢が追い打ちをかけます。2位以降は核家族化、晩婚化、共働きの増加と、平成~令和の社会情勢が大きく反映された結果となりました。
負担を感じている母たちのコメントが集まりました。

【お金】があれば、解決できる子育ての悩みはたくさんある

「複数選択して回答しましたが、一番はやはりお金。お金があれば解決できる問題もたくさんあると思う」(えり)

「子育ての問題って、お金があれば大体は解決すると思います」(もちもちままん)

「昔は1馬力でも家族を養える給与でしたが、今は物価が上昇しても、税金が上がっても、給与は上がらないまま。2馬力でも生活が厳しい。子どもの教育費やさまざまな経験をさせてあげられるかが不安です」(きなこんぐ)

「子どもが増えれば出費が増えるのに、収入は上がらないまま。我慢の割合が増えていく」(ゆい)

「子育てに集中したかったけれど、今の日本じゃ夫の稼ぎのみで生活することは夢のまた夢。共働きが必然で、園に子どもを預ければ定期的に感染症。当然、親は仕事を休むけれど職場に理解がなく、ブラックだったこともあり退職。こんなんじゃ2人目なんて無理」(Rママ)

「物価高騰で、実際問題子どもを養っていけるか。産休、育休手当はありがたいけれど給料より減額された数字です。夫も育休をとったら収入が減るし、みなさんどうやってやりくりしてるんだろう…と思います」(もも)

「お金に余裕があれば、あと2人くらい産みたいなぁ」(さーやん)

【お金】以外でも、いろいろと負担を感じている母たち

「親に頼れないし夫も忙しく、家事・育児・仕事をワンオペするのが何よりしんどい。ひとりでもこんなに大変で精神的にもギリギリなのに、2人目なんてとてもじゃないけどムリ」(ちーたんママ)

「初産の年齢が20代後半であれば体力的に頑張れたかもしれないが、30半ばになるときつい。仕事では出世がどんどん遅れて、精神的にもきつい」(よん)

「独身時代、時短で働くママたちの『フォローしてくれて当たり前』という姿勢に、モヤッとすることが多くありました。自分が出産し、それを反面教師にして努力していますが、職場や周囲の理解を得ながら働くことは本当に難しいと感じています。専業主婦になることも考えましたがお金がね…。子どもはたくさん欲しいけれど、子どもが増えるなら夫の育児参加ももっと必要になります。企業の育休を取れる体制をもっと整えてほしいと思う」(むーみん)

子どもが自立するまでつきまとう「お金」問題。
しかし、「教育費を計画的に見直すと『もうひとり大丈夫かも?』と、気持ちが変わることもあります」
という、ライフスタイルアドバイザーで1級FP技能士の前田菜穂子さんからのアドバイスです。

「教育費をきちんと予算管理をすれば『もうひとり』の希望が見えてくることも」と、FP前田さん

「仕事と育児の時間のやりくり、物価高、社会のサポート不足で大変なのに、将来の教育費まで考えると『もう一人なんて無理!』って思いますよね。
でも、ライフプランを作成して見直すと『もう一人大丈夫かも?』と、気持ちが変わることもあります。

ライフプランはマイホーム購入の前に作成することが多いですが、実は家族計画にもぴったりなのです。

今の収入と支出をベースにして『もう一人増えたらどうなるかな』『旅行に行きたいな』といった夢を組み込み、30~40年先までお金の流れを考えます。
最初の試算は赤字になることが多いですが、実は『かなり深刻な状態』というパターンは少なく、ほとんどが『意外と無駄遣いしてたな』と、判明するパターンです。
そこで家族で改善点を話し合うことになりますが、コントロールしやすいのが『教育費』なのです。

チェックすべきは塾や習い事(=学校外活動費)の費用。文科省の学習費総額の調査※によると、幼稚園~高校までの塾や習い事の費用は、学習費の4~7割を占めているそうです。
例えば「公立小学校」の場合は、学習費総額35万2566円に対して学校外活動費は24万7582円。なんと70.2%を占めています。

しかも支出額に2倍の開きがある地域では、『〇〇くんも、〇〇ちゃんも通っている』と聞いて『じゃあ、我が家も』となってしまうことはあるある話です。
『周りに流されずに自分たちのペースで』が重要であり、昨今の『教育費は聖域』と考えすぎる点も見直すべきなのかもしれません。

ライフプランを見直すことで、目標達成が意外と早まることもあります。夢の実現に向けて、ぜひ一度ライフプランを見直してみませんか?」

※結果の概要-令和3年度子供の学習費調査

前田菜穂子

PROFILE)
みつめFP事務所代表で、1級FP技能士(国家資格)、CFP®(日本FP協会)、育勉®インストラクター、日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー(平成29年10月~令和7年9月)FPmamaFriendsおこづかい教室認定講師。猛烈に働いた13年間の会社員生活での挫折や長く続いた不妊治療経験など、人生の壁にぶつかったことをきっかけに、金融業界未経験ながら5年間猛勉強してFPの資格を取得。“今より幸せで円満な家庭づくりのお手伝い”をモットーとし、娘として、妻として、母として、そして専門家として広い視野をもち、親子や夫婦でも話題にしづらい「お金のハナシ」に向き合うきっかけを提供しています。プライベートでは一児の母。

みつめFP事務所「みつめfp.com」

Amebaブログ「オンライン親子おこづかい教室|家計診断FPなおママ」

FPmamaFriends「おこづかい」から始めるこどもの自立教育

(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年7月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数342人)
※記事の内容は2024年9月の情報で、現在と異なる場合があります。

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