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シングルで育てる息子。2歳半ごろからどもるようになり、吃音が出るように。心配で調べまくった・・・【YouTuber・二か月のパパ】

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二か月のパパさんとおうきくん。仲よく同じポーズで決めています。

リアルなシングル家庭の子育ての様子を発信するYouTuber、二か月のパパさん(43歳)。ワンオペで家事・仕事・育児をこなしながら、5歳の男の子・おうきくんと毎日くらしています。
とくにおうきくんの急な病気やアレルギーなどの試練をどんなふうに乗り越えてきたか、二か月のパパさんに聞きました。全2回のインタビューの後編です。

▼<関連記事>前編を読む

感染症、アレルギー、ぜんそく発作・・・次々と試練が

おうきくん0歳のころ。アレルギーで皮膚に発疹が出ています。

――おうきくんには食物アレルギーがあるとのこと、治療や通院で大変だったことはどんなことですか?

二か月のパパさん(以下敬称略) 僕自身も牛乳と卵のアレルギーがあったのですが、おうきにも牛乳や卵などアレルギーがあり、アトピー性皮膚炎もひどく、ぜんそくもありました。生後2週間くらいから、粉ミルクを飲んだあとにじんましんが出ることがあり検査をしたら、牛乳と卵に高いアレルギーの数値が出ました。

牛乳に関しては、生後2カ月で離婚をして以降は粉ミルクを飲むしかなかったので、粉ミルクを飲んでいるうちに体が慣れていったのか、徐々に治っていきました。1歳になってからのアレルギーの再検査では、牛乳の数値は下がりましたが、卵白の数値が非常に高かったです。

――卵のアレルギーにはどのように対応しているのでしょうか?

二か月のパパ 食物経口負荷試験といって、入院をしてアレルギーのある食物を少しずつ食べさせて症状の有無をチェックしながらアレルギーの改善を期待する治療をしました。
おうきの場合は、一定の時間をおいてゆで卵の白身を0.1g、0.2g、0.3gと少しずつ増やして食べさせながら、体調の変化を見て、安全に摂取できる量がどのくらいかを確認したんです。

そのときに、家での食べさせ方の指導もありました。毎日ゆで卵を作って、ごはんや納豆の中に少しずつ混ぜて食べさせるんです。でもおうきはそれも嫌がっていました。アレルギー物質が体に入ったということがわかるんです。じんましんが出るとせきもひどくなってしまうので、とても苦しそうで・・・。そこで、卵アレルギーについてはいったんストップして、まずはぜんそくを治すことにしました。
僕自身のアレルギーも、高校を卒業するころから平気になったので、あまりあせらず、少しずつ挑戦していこうと思っています。

――ぜんそくもあったんですね。

二か月のパパ ぜんそくに関しては、隔週で通院して薬を処方してもらい、薬の待ち時間が長かったり、朝夕に吸入が必要だったり・・・。15分かかる吸入につきっきりでいるのは、余裕がない朝はとくに大変でした。

ぜんそくの発作を起こすこともあって月に1回は救急病院にかかっていましたね。だから症状が落ち着く2歳くらいまでは、週末になると必ず土日の救急病院はどこかを調べていました。小児科の救急診療は、市内で場所がランダムに変更になるんです。車を持っていないこともあって、もし症状があったらすぐに行けるように、経路も含めて必ず調べていました。

――子どもが感染症にかかったときにもシングル家庭は大変ではないでしょうか?

二か月のパパ おうきがRSウイルス感染症にかかったときには、いつもと違うせきが出て、深夜に容態が急変したので、#7119(救急安心センター)に電話しました。するとすぐに救急車の手配をしてくれ、市内の大きな病院へ搬送されることに。幸い肺炎の可能性はなく、命に別状はないということでしたが、5日間入院となりました。病院の付き添いはおうきの祖父母と交代できないし、仕事をストップして具合の悪いおうきに1人付き添うのは本当に大変でした。

2歳半ごろから気になり始めた吃音の様子

4歳のおうきくん。カレー作りにチャレンジ!

――YouTubeではおうきくんの吃音についても発信しています。気になり始めたのはいつごろですか?

二か月のパパ 2歳半ごろから、緊張したり興奮したりするとどもるなと感じていました。ことばの最初の音を発するときに「おー、おー、おうき」のように詰まってしまうことがありました。 YouTubeやネットなどを見ていろいろと情報を探してみたら、おうきの場合はどうやら吃音症の中の「連発(れんぱつ)」や「伸発(しんぱつ)」というものらしいです。

3歳児健診で相談したことを動画にして投稿してみたら、コメントで「私も吃音症です」「子どもが同じ症状です」「こんなふうに話すといいですよ」とたくさんアドバイスをいただきました。とても参考になりました。

――その後の様子はどうでしたか?

二か月のパパ しばらく様子を見ていましたが、症状が続いていたので年中になる少し前に児童精神科を受診することにしました。問い合わせてから2週間後に予約ができ、意外とスムーズだったと思います。診察室では、これまでの生い立ちや家庭環境について話しました。体質的要因が強い可能性があるために聞かれることだそうです。

かるたのようなカードを使って「これは何してる?」と医師が質問して、息子が答えるというテストのようなものをしていました。その結果、発達的要因が強く、症状もそこまで重くないから様子を見ましょう、もっとひどくなるようなら来てください、とのこと。さらに、周囲の人が気をつけることも教えてもらいました。

――どんなことに気をつけたほうがいいのでしょうか?

二か月のパパ 子どもの話をゆっくり聞くこと、「ゆっくり話して」と注意したり、言い直させたりしないこと、子どもが「話すことが楽しい」と思えるように聞いてあげることが大事だそうです。それ以来、僕も意識して息子の話をじっくり聞くようになりました。

5歳を過ぎた今、だいぶスムーズになってきていますが、吃音が出る日もあります。小学校に入って周囲から指摘されることもあるかもしれないので、入学前にもう一度相談してみようと思っています。とはいえ、小学校に入ったら落ち着く人が7割くらいと聞いたので、あまり心配はしていません。

2人分の愛情を注いで育てている

楽しいごはんの時間です。

――おうきくんは先日5歳を迎えたそうです。振り返ってどう感じますか?

二か月のパパ 5歳だから、子育ては6年目なんですよね。5歳になって、体も大きく強くなったなあと思います。ワンオペ育児はめまぐるしくて、もっと1人の時間が欲しい〜!と思うことはしょっちゅうです。だけど不思議なことに、おうきが幼稚園に行っている間、家事や仕事のふとしたときにめっちゃ会いたくなるんです。帰ってきたらそれはそれで「あと3時間くらい時間が欲しかった」と思ってしまうんですけど(笑)。矛盾していますけど、離れていると恋しくなります。

また、ふいに息子が事故や大きなけがをして死んでしまったらどうしよう、と不安に襲われることがあります。あるときうたた寝をしてそんな悪夢を見て、気づいたら寝汗をびっしょりかいていました。それくらい、息子は僕にとって大きな存在です。

――今後、おうきくんにどんなふうに育ってほしいですか?

二か月のパパ ママはいなくとも2人分の愛情をもって大切に育てているので、寂しかったと思われないように育っていってほしいです。ただひとりっ子でシングルだとどうしても甘やかしてしまっている気がしています。

たとえば、僕が洗濯物を干したり掃除したりしているときに、邪魔してきたり、遊ぼうと言ってくるんです。そういうとき、しょうがないね、とつき合って遊ぶのですが、それはあんまりよくない気がして。パパも今忙しいからできないよ、と言ったほうがいいのかなって・・・。

僕がそうやって甘やかすと、僕以外の人に対してもなんでも言うことを聞いてくれると思ってしまわないか、迷惑をかけるのではないか、と心配です。そういったところの分別はきちんと教えていかないとな、と考えています。

子どもがいるからこそ今の自分がある

病気の看病が続くとパパが体調を崩してしまうことも。

――子育てを通して、自身の変化を感じることはありますか?

二か月のパパ 2年前くらいに、久しぶりに地元の友だちとバーベキューをしたときに「昔ははっちゃけた性格だったのに、変わったね」と言われました。友だちには、僕が昔とは全然キャラが変わって見えたようです。

子ども中心で生活していると、こまかいことに気がつくようになったり、心配性になったり、性格もやわらかくなったんだと思います。

でもそれは僕自身はネガティブな変化とは思っていません。自分ではなく子どもを優先することがこれほどやりがいがあるんだ、というのは子育てしてみてわかったことです。子育てを通して、僕も頑張っているな、今生きているな、と実感できるようになりました。それは、子どもと過ごしたからこそ見つけられた幸せだと思います。

――今後、学齢期に入ってからのおうきくんのYouTubeへの出演についてはどう考えていますか?

二か月のパパ 本人しだいです。出たくないと言われれば私だけの出演と報告になると思います。YouTubeに子どもの顔を出すことを批判されることもありますが、僕自身はYouTubeに対してネガティブな印象はなく、まったく後悔はしていません。

私の子育てはYouTubeと一緒に歩んできたといっても過言ではありません。つらいときには、YouTubeのコメント欄に寄せられる皆さんの応援や経験談に救われて、乗り越えてきました。

本人も自分の動画を毎日のように見て笑っていました。とくに豆まきやハロウィン、クリスマスに投稿した動画は今でも爆笑しながら見ています。

――2024年6月に、二か月のパパさんの発信が書籍化されました。反響はどうでしたか?

二か月のパパ 今回の書籍化記念で、東京のKADOKAWAさんでサイン会とハイタッチ会を開催しました。来場してくれた視聴者さんの笑顔が輝いていて安心しきったのか、人見知りの息子が初めての人ともコミュニケーションをとっていて、その成長に内心驚きっぱなしでした。

私たち親子を応援してくださるみなさんに、今後も見守っていただくために私がしっかりしていかないと、と思っています。

――シングル家庭の皆さんに伝えたいことはありますか。

二か月のパパ 生まれてきた大切な命を守りながらのワンオペ育児は本当に大変です。でも、子どもがいるからこそ今の自分があるとも思います。僕はそうやって自分を励ますことで乗り越えてこられました。
僕のYouTubeのコメント欄には同じようなシングル家庭で頑張る人たちからのコメントやアドバイスがたくさんありますので、もしつらいときには、そのコメント欄を見て、参考にしてもらったり、励みにしてもらえたらうれしいです。

お話・写真提供/二か月のパパさん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

二か月のパパさんのYouTubeチャンネルは、視聴者との温かい交流の場になっているようです。二か月のパパさんは「なかなか自分と同じような状況のシングルファザーを見つけることは難しいため、今後、オンラインでお話や情報交換をするコミュニティを作りたい」と言います。

「たまひよ 家族を考える」では、すべての赤ちゃんや家族にとって、よりよい社会・環境となることを目指してさまざまな課題を取材し、発信していきます。

二か月のパパさんのYouTubeチャンネル「生後二か月でシングルファザー」

二か月のパパさんのInstagram

『息子が生まれてすぐシングルファザーになった僕の 365日ワンオペ日記 』

生後2か月でシングルファザーになった新米パパの育児奮闘記。共感必至の子育てネタ満載、シングルファーザー目線のあたらしい子育てエッセイ。二か月のパパ著/1650円(KADOKAWA)

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年9月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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