結婚・出産で「女の友情」に変化あった?ドロドロの泥沼もうるうるもあり!女の友情物語
「たまひよ」アプリユーザーに「結婚・出産を経て、あなたの『女の友情』に変化はありましたか?」と質問。「なんとなくあった」「あった」は6割以上に。エピソードを募集すると、結婚・出産がキッカケという声が多く寄せられました。2児の母で子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
Q. あなたには親友と呼べる友人がいますか?
いる 66%
過去にはいたが、今はいない 14%
わからない 14%
過去も今もいない 5%
その他 1%
Q. 結婚・出産を経て、あなたの「女の友情」に変化はありましたか?
あった 22%
なんとなくあった 42%
なかった 35%
その他 1%
「なんとなくあった」「あった」は合わせて64%。「なかった」は35%でした。多くのママが結婚・出産で「友情の変化」を経験しているようです。
そこで友情にまつわるエピソードを大募集。ドロドロからウルウルまで、さまざまなエピソードが集まりました。
「恋」が絡むと女の友情はもろくなる⁉ 独身時代編
「独身時代、友人と合コンへ行ったら高収入のイケメンがいました。女性メンバーの誰もが彼に猛アプローチするなか、なぜか彼は私に興味を抱いたようで、合コン後に何度か会いました。その話を聞きつけた友人が、『あの人B専(ブサイク専門)だね』と。私のことを遠回しにおとしてきました。友人もそのイケメンを狙っていたようで、悔しかったみたい。大学時代の親友だったのですが、そこから見方が変わりました。男性が絡むと女同士の友情はもろいですね」(ねね)
「高校時代の親友に20歳の時から急に無視されました。原因は不明。私の結婚を機に他の友人が繋ぎ直してくれたのですが、無視してきた親友曰く『なんで怒っていたのか思い出せない』。あまりの理不尽に苦笑い。今も時々みんなで会いますが、そういう子だと思って接しています」(sao)
「私の従弟と付き合っていた親友が二股かけて、他の男性の子どもを妊娠。従弟に『認知して』と迫り、私も間に入ってドロドロドロ沼」(さきぎじ)
独身時代のエピソードも届きましたが、圧倒的に多かったのが「結婚・出産を機に友情に変化あり」のエピソードでした。
結婚・出産をきっかけに…温度差ができた編
「夜に会えないため、独身友人から誘ってもらえなくなった」(きーたん)
「家族の時間を優先するので、おのずと会わなくなった」(そら)
とする、温度差をあげるエピソードとともに、すれ違いやマウントエピソードも届きました。
「『なんで結婚しないの?』と、結婚・出産した友人に言われました。結婚・出産した私がうらやましいでしょ? と言わんばかりに。当時は『今、結婚しても子どもは無理かな』と、思っていたのでそのまま伝えたら、それはそれは、つまらなさそうにしていました」(ココ)
「結婚が決まり、独身の友人にLINEで報告。LINE後、初めて会ったときに『おめでとう』の前に自分の結婚に対する不安や恋愛の悩みなどを一方的に話されてモヤッ」(みー)
「独身時代、趣味つながりの仲間がいました。全員、彼無しの独身でしたが、私に彼ができてトントン拍子で結婚が決まりました。報告したら、それ以来、集まりに呼ばれることはなく、結婚式にもきてくれませんでした」(ベビママ)
「数ヶ月差で妊娠・出産をした長年の友人から、突然一方的に連絡を絶たれた経験があります。理由は不明。しばらくは若干、人間不信になりました」(ほのママ)
「職場で出会った仲の良い友人がいました。仕事はふたりペアでこなすことも多く、しょっちゅう飲みに行ったり、旅行したり。お互い退職したあとも仲は続いていました。結婚したのは私が先。それを機に会う頻度は減ったのですがある日突然、その友人から結婚の報告が。しかもでき婚で、出産間近で、双子と。当時、私は不妊治療をしていたこともあり、ショックを受けてしまい…。あんなに毎日一緒にいたのに女の友情ってもろいなあ…と、つくづく思った出来事でした」(えり)
「結婚は私の方が早かったのですが、友人は結婚してすぐに妊娠。なかなか子どもができず悩んでいた私に『妊娠はタイミングだから~』と笑って言われ、無理と感じてそこから疎遠に」(こつぶ)
「3人目も男の子だよ~と、報告したら『えー!私は絶対女の子を産む』と、言われてモヤッ!」(ichi)
「私が子育ての悩みや夫の愚痴をSNSに書くと、同じ時期に出産した友人が『私の子はよく寝るよ~』『夫はとても良い人だよ~』と、必ずマウントとるようなコメントをしてくるのでモヤッ!」(める)
「夫は高校の同級生です。卒業して15年後、久しぶりに再会したことをキッカケに交際・結婚しました。ある日、共通の友だち(女子3人)と私でリモート飲みをすることに。夫は『女子会を楽しんで』と、外出すると『なぜ、夫が顔を出さない!』と、私が怒られました。女子会と言いつつ、私を利用して夫と会いたかったよう。私から距離を取りました」(ゆわさん)
「別居を解除してすぐに第2子を授かりました。事情を話していた親友からその後、しばらく連絡が来ませんでした。理由はわかりませんが、ドン引きしたのかな…。今は普通に接していますが、まだ少しわだかまりがあります」(あやちゃん)
「結婚して、出産して、会う友だちが一気に絞られました。うわべだけの付き合いかどうかが明確になり良かったです」(さ)
「熱く続く友情」についてもコメントが寄せられました。
結婚しようが出産しようが、女の友情は熱いのよ! 編
「出産を機に友人関係が変わると聞いたことありますが、私はそんなことはありませんでした。妊娠前も、産後も友人との関係や温度感は変わらず、自然体でいられる大好きで大切な友人たちです」(黎明)
「妊娠を報告後、私から言わなくても『これいらない?』『あれ持ってる?』と連絡をくれ、ベビーカーやベビーベッド、沐浴セットやバンボ、哺乳瓶一式に離乳食グッズ、そのほか細々したものもたくさん譲ってくれました。きれいなものばかりで、おしりふきウォーマー2つ、哺乳瓶レンジ除菌ケース3つ、といろんな物がかぶり、赤ちゃんグッズが飽和状態でうれしい悲鳴!(笑)」(はとむぎ)
「妊娠後期に子どものいる友人に会いました。『いつも色々といただいているお礼』としてヘアブラシをいただきました。『母の日が近いし、母になるから』とブラシには私の名前とカーネーションが刻印されていて、一生忘れられない思い出の品になりました」(zukka)
「私はとても心配性で、妊娠中や出産後は精神的に揺れることが多くありました。そんな時はこどもが2人いる友人がいつも話を聞いてくれました。ワーママで忙しいのにわざわざ電話をくれて、『ごめん』と私が謝ると、『私がLINEめんどくさいだけだから!』と、いつもカラカラと笑って話し相手になってくれました。本当に助けられたし、救われました」(るん)
熱いエピソードが届きましたが、女性の場合は結婚・妊娠・出産で生活スタイルが大幅に変わるため、どうしても話題が合わない、時間的にすれ違いなどが出てきます。2児の母で子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「ライフスタイルの変化で優先順位は変わるもの。今の時間を大切に」と、長島さん。
「今回のアンケート結果によると、『結婚・出産で女同士の友情に変化があった』と、感じている人は6割以上とのこと。ただし、『共通の話題が増え、より深い関係になった』というような”ポジティブな変化”というよりは、『どちらかいっぽうのライフスタイルが変わったことによる価値観の温度差や相手からの“羨望”などにより、疎遠になった』というような、”ネガティブな変化”が多い傾向にあることがわかります。
東京都生活文化スポーツ局の『令和3年度・男性の家事・育児等参画状況実態調査報告書』によると、夫と妻の家事分担については『妻がほぼ全て担っている』『どちらかといえば妻が多く担っている』の合計が8割超、育児分担についても『妻がほぼ全て担っている』『どちらかといえば妻が多く担っている』の合計が8割を超えています。
共働き世帯の割合は、今や約7割。男性の育休促進制度をはじめ、『夫婦で(チームで)家事・育児を』といった風潮が高まりつつありますが、夫に比べて妻の家事・育児負担が大きいのが現状です。妻側は、その流れでライフスタイルが大きく変わって昔の友人と話題が合わなくなり、『気づいたら疎遠になっていた』というパターンが多いのではないでしょうか。
ライフスタイルの変化により、そのときどきの優先順位が変わることは当たり前。
『学生時代はあんなに仲良しだったのに…』『彼女の態度の変化、意味不明…』など、寂しさやモヤモヤを感じることもあるでしょう。
しかし、結婚・出産と、人生における大きな転換期を迎えている今だからこそ、その変化をおそれず、『昔を振り返る』よりも、『今をどう楽しむか』に重点をおくことをおすすめします。
『今は育児が最優先』という場合は、育児を通して知り合うママ友やパパ友、園や習い事の先生などとの関わりを楽しむほうが、親子共に幸せなのではないでしょうか。
子育ての忙しさは、永遠に続くものではありません。下の子が18歳になり、子育てがひと段落しつつある私は、趣味の活動を通して新たな友人ができ、子育て時代とはひと味違う女同士の友情を新たに育めることに、新鮮な驚きを感じています。
SNSの普及により、時間も距離も超えてつながることが容易にできるようになりました。
年月の流れにより、その人の価値観や生き方も変わっているかもしれません。子育てが一段落した後に、また違った形で新・旧問わず友人と交流できることを楽しみに、今の時間を大切に過ごしましょう」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年8月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数187人)
※記事の内容は2024年10月の情報で、現在と異なる場合があります。