6年間で1000万円貯めたくぅちゃんが指南!「お金が貯まらない」から【貯め体質】になる方法は?
お金が貯まらないにはどんな原因があるのでしょう。「たまひよ」アプリユーザーに家計の悩みを聞くとともに、6年間で1000万円貯めた時短節約家のくぅちゃんに家計見直しポイントを聞きました。
お金が貯まらないのは〇〇だから?!みんなの家計の悩みとは…
まずみんなのお金が貯まらないお悩みについて聞いてみました。
◾️節約のストレスで食費増
「毎月の生活費がかさんで、節約しようと思ってもなかなか出費が減らない。節約しようと我慢するとストレスになってしまい食費が増えてしまうのでどうしたらいいか教えてほしい!」(らっきー)
◾️ワンオペで食費が多め
「共働きでワンオペのことが多いので、食費が多少かかっても楽にできるミールキットや、土日も外食が多くどうしても食費が削れないのが悩み。貯蓄に成功している人は節約で少しずつ貯めているのか、投資を勉強して貯めているのか知りたいです」(ベビママ)
◾️夫の生活水準がやや高め
「夫の実家が少し裕福であったため旦那の生活水準がやや高め。貯蓄にまわしたくても普段の生活費がかさんでいるし、自分は育休中で今後もフルでは働かないと思うと生活自体を見直さないといけないかも…」(あお)
◾️固定費を見直したい
「収入に対して固定でかかる費用が多くて、なかなかお金が貯金に回せません」(こっちゃん)
◾️物欲が抑えられない
「欲しいと思ったものはどうしても欲しくなってしまい、諦めることが出来ません(泣)みなさん、どうやって物欲抑えてるんですか?!」(もこ)
◾️どうしたらいい?
「普段、お菓子やお酒、加工食品や冷凍食品などは買わないのですが、その分なるべく農薬のない食材をと思い、オーガニックの野菜を買うことが多く、食費がかさみます。贅沢をしたいわけではないのですが…。健康な食生活を送りつつ支出を抑えるにはどうしたらいいでしょうか?」(ぴよた)
◾️月謝がどんどんUP
「子どもの習い事など教育費が思ったより高い!しかも物価高に合わせて、月謝などもどんどん上がっています」(m)
◾️家計管理が適当に
「子どもが生まれてから時間がなくて、家計管理が適当になっています」(ちー)
◾️一緒に貯蓄計画を立てたい
「お金が貯まりません…。パートナーの収入額も、何となく聞きづらくて…。一緒に貯蓄計画を立てたいのですが、どうやって話を切り出していけばよいのでしょう…」(なおちゃん)
◾️お金=ストレス発散
「ストレス発散がお金を使うことなので、貯金が苦手です。一度の買い物で2~3万使うこともあるのですが、その物が欲しいというよりはお金を使うことに意義を感じています」(黎明)
◾️教育費を思案中
「子ども用の教育資金を貯める手段が少ないです。以前は、ジュニアNISAがあったのに、今は制度がなくなり子どものための学資保険ぐらいしか商品が無いので、どう増やしていくのが良いか考え中です」(まめごま)
◾️出費続き
「家のローンや車、出産育児準備などで大きな出費が続きなかなか貯まらないです。投資や資産運用など興味はあるけれど、知識がないため詳しい人に聞きたいです」(りー)
◾️固定費のUP
「電気代など高騰で固定費がどんどん上がる…」(たまこ)
◾️思い出づくり優先
「貯金より、目先の楽しさ思い出づくりに使ってしまう…」(かえ)
◾️お金をつかう感覚が薄い?
「クレカだといくらつかったかの感覚が薄く貯蓄につながらない…」(ぽむ)
◾️原因は夫の食欲?
「コンビニが近い!夫がよく食べよく飲むこと…」(ゾロ目はは)
◾️貯蓄と生活費のせめぎ合い
「貯蓄や投資をすると日々の生活がかなり苦しくなるし、手元にあると貯まらない…」(ゆきち)
◾️物価高
「生活必需品などの値上げでお金が貯まらないと感じるようになっています」(きーたん)
お金を貯まるようにするためには「計画性」→「お金が貯まる仕組み作り」が大事
ここでは、時短節約家のくぅちゃんに、ご自身がお金を貯めるためにまず実践したことを聞きました。
「お金が貯められない要因は様々だと思いますが、まずやるべきことは、支出の把握です。家計全体を見て何にいくらかかっているのか把握する必要があります。お金の管理ができていない人の多くが、家計状況を把握できていない場合が多いからです。
また、ライフプランを立てて将来必要になってくるお金を知ることも大事です。
なんとなくでしか考えられておらず、準備ができていないと教育費など急に支出が増えた時に対応できなくなってしまいます。
人生においてお金を貯められる時期は3回です。
①独身時代②子どもが小さい時③子どもが巣立った後
子どもが小さい時も専業主婦だったりするとなかなか貯金も難しいですが、子どもは大きくなるにつれて食べる量も増えたり、習い事や教育費などお金はどんどんかかるようになったります。それをある程度予測して出産前、または小さい時に準備しておくことができると、いざというときに家計に余裕が持てます。
すでに子どもが大きく教育費がかさむ時期に入っている場合は、できるだけ赤字にしないように『支出の無駄をなくす』『パートを増やす、もしくは正社員になる』など収入を増やす方法も視野に入れながら計画していく必要があると思います。
支出を把握した後は、お金が貯まる『仕組み』を作ることです。お金を貯めようと節約を始める際に、いきなり暮らしを大きく変えるとストレスも貯まるし、家族も変化についていけず不満が生まれる場合があるからです。
家計を整えていく作業は、ダイエットと一緒。急に痩せるとリバウンドしやすいように、家計も急には変えられません。あまり意識しなくてもできることを積み重ねて、少しずつ貯め体質に移行させていく。これが重要なのです。
家族の協力もお願いしてやってもらうよりも、まずは自分が変わることが大事。人を変えるのは時間と労力が必要です。思ったように変わってくれないとストレスも溜まりますしね。
自分が変わることで家族も『こんなに頑張っているなら、自分も協力しよう』と、思ってもらえるようになると、家族の協力も得られるようになっていくのではないでしょうか。
ただし、いきなり明日から貯め体質に変われると思ってはいけません。SNSで節約術や家計管理についてたくさんの方が発信されていますが、だいたいの成功例が大きな変化をイメージさせます。年間100万円貯める為の〇〇とか1000万円貯めるまでに〇〇(私もそうですが)とありますが、これは急にできることではありません。
貯める体質になるための一歩は、すごく小さな一歩じゃないと継続していくのが難しいからです。お金を貯める為にはコツコツの積み重ね。小さなことを毎日継続していくことなのですが、この継続が難しいのです。
ですから、大きな目標や大変なことに挑戦してしまうと、挫折しやすくなってしまうので、いきなり大変な節約術を取り入れてしまうのはNGです。
そして、節約をしてお金を貯めていく過程の中でお金の不安を取り除くには『具体的な貯蓄目標』が必要です。いつまでにいくら貯めるという目標が決まっていないと、お金がいくら貯まってもお金の不安はなくなりません。
お金は生きているうちに『幸せだと思えること』に使うことが大事です。
必要以上に貯めたり、貯めることだけを考えたりして心が貧しくなってしまったら、今が楽しくなくなってしまうので、貯めるべき金額を明確にして残りのお金をいかに上手に使っていくことにも目を向けてほしいなと思っています。
子育て中は、本当に大変です。私も今でも大変なことのほうが多いと感じますが、守るべき存在がいてくれるというのはとても幸せなことです。貯蓄も家事も仕事も子どもたちがいるから頑張れることもあるのではないでしょうか」(くぅちゃん)
くぅちゃんの家計の見直しの第一歩は、ここからスタート!
「私の家計の見直しポイントは、いろいろありますが、まずはペットボトル飲料をやめてマイボトルにしたことと、日用品費の見直しです。
日用品費の見直しは、日用品費をもう少し減らす方法はないかな?と考えた時に、今、家にある日用品を全部出してチェックしました。そこで気づいたのは、あまり使っていないものがいくつかあったことです。
私自身こだわりは少ないないので、洗剤類などなんでもいいタイプ。ただ、安いものに変えて使い勝手が悪いものも中にはあったので、使ってみてイマイチだったものはまた元に戻すなど、いろんな商品を試しながら日用品費を減らす工夫をしました。
そのおかげで7~8000円だった日用品費が、今では5000円程度までおさえることに成功しました!自分にできることから、見直してみませんか。
◾️私が最初に取り入れたのは、マイボトル
マイボトルを持ち歩くだけで、コンビニに寄る機会も減り、自販機で飲み物を買うこともなくなりました。ペットボトルだとすぐぬるくなって最後まで飲めないこともあったのですが、マイボトルだとずっと冷たいからいいなぁと。マイボトルでラテマネーや飲み物代の節約に成功しました!
◾️掃除用品の見直し!
日用品のストックを全部出してチェック。その中で、我が家では使用頻度の低い部分洗い用の洗剤はウタマロ石鹸に変え、使い捨てのワイパーなどは使い捨てじゃない物に変更。
◾️生理用品
生理用品は、月経カップに変えたり、吸水ショーツに変えたりしたことで、かなりコストダウンに成功。
◾️使い古したTシャツやタオルをウエスにして活用
トイレ掃除も、使い古したTシャツやタオルを切ってウエスとして掃除に使用し、トイレクイックルの使用頻度を減らしました。少し不便になる部分もありますが、コスパやタイパを意識して自分が苦じゃないところから変えていきました」(くぅちゃん)
貯蓄するために、お金が貯まる仕組みを作ること、計画を立てることは大事ですね。確かにいきなり無理なことは、ダイエットと同じで続きません。無理なく続けられる方法を探したいと思います。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年10月の情報で、現在と異なる場合があります。
くぅちゃん
PROFILE)
時短節約家。高校と中学生の2人の息子、夫の4人家族。看護師専門学校を卒業後、18年間、看護師を務める。共働きにもかかわらずお金が貯められず、主婦を読者層とする生活情報誌を読んで節約に目覚める。節約に手間も時間もかけない「時短節約家」として注目を集め、テレビや雑誌に登場多数。インスタグラムはフォロワー数10万人超。著書に『節約主婦の今すぐ真似できる1000万円貯蓄』(KADOKAWA)『くぅちゃんの食費がみるみる減る献立ルール』(FUSOSHAムック)のほか、5000冊以上売れている節約に役立つ『献立ノート』がある。インスタライブも人気(@megum.nakano)。
