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  3. 「2000円あげたのに、我が子には1000円だった」「あげる子どもの人数が多くて、いつも損」「目の前で開封して比較された…」などなど。お年玉のモヤモヤが止まらない!トラブル回避するには?

「2000円あげたのに、我が子には1000円だった」「あげる子どもの人数が多くて、いつも損」「目の前で開封して比較された…」などなど。お年玉のモヤモヤが止まらない!トラブル回避するには?

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おとし玉、お正月のお金
flyingv43/gettyimages

「お年玉」は子どもがいると身近になりますね。でも、不平等を感じたり、自分の常識と違い過ぎて、モヤっとしたりする時もあるのではないでしょうか。
「たまひよ」アプリユーザーに聞いたみんなの体験談とファイナンシャルプランナーの曽田照子さんに気持ちよくやりとりできるお年玉の基礎知識について聞きました。

多くても少なくても、モヤモヤ?

最初にみんなの声からご紹介します。

「お年玉って、どこまでの親戚に渡すものなのでしょうか。普段は付き合いのない親戚でも、お正月に顔を合わせるのなら渡すべきなのか…」(まーちゃん)

「私たち夫婦が長男・長女で、まだ他の兄弟は結婚をしていないのでもらうばかりで…、お返しをどうしたらいいか困りました」(ぽん)

「子どもをなかなか授からなかったから、兄弟や親戚に渡してばかりで大変だった」(あーこ)

「私が小さい頃、祖父が男と女で金額に差をつけていた。男が多くて、女が少ない」(ゆゆ)

「甥っ子・姪っ子には0歳の時点で2000円あげたが、我が子には1000円だった」(りー)

「姪っ子と甥っ子にお年玉をあげるんですが、うちの子は1人っ子だったので、あげる額より出る額が大きくて腹立つ。可愛いからいいんですが、やっばり、どこか腹立つ」(きー)

「夫が見栄っ張りで、プライドが高い人なので、自分の姪っ子3姉妹にはお年玉をに1万円ずつ渡していました。でも私の方の姪っ子3人には『3000円でいいんじゃない?』と言われた」(はる)

「親戚にあげた金額より多く返ってきて、逆にモヤっとした。経済力の格差を感じた」(ゆずパパ)

「うちの子は1歳なのでお年玉はなくてもいいが、もらうと相手のお子さんに返さないといけないので大変。特に1万円など高額だと返すのに困る」(ゆうまパパ)

「義実家へ遊びにいった際に、親戚から息子にお年玉をもらった。そのときに、『お年玉が欲しいから来たんでしょ~』と影で言われていたらしい。近くの義実家にお正月、遊びにいって何が悪いの?」(ゆりっぺ)

「甥っ子はお年玉をもらい慣れており、その場で数え始めて比較されたこと」(ペンギン)

「妊娠前の出来事ですが、甥っ子・姪っ子にお年玉を渡したら目の前で開けられたこと。自分の親からはみっともない行為だと言われてきたので、結構な衝撃だった」(さっちん)

「姪っ子にお年玉をあげた瞬間、ポチ袋ごと母親である姉に渡していた。何となく見えないところでやって欲しいと思ってしまった」(Mori)

「お年玉がポチ袋ではなくて電子マネーでの送金だった。子どもは喜びにくいかな…」(なつお)

我が子がもらうお年玉、多くても少なくてもモヤモヤがあるようですね。不要なトラブルが回避できるお年玉の考え方について、ファイナンシャルプランナーの曽田照子さんに聞きました。

「金額は相手にあわせて出すのではなく、自分たち基準でOK」と専門家

「子どもの頃は嬉しかったお年玉ですが、大人にとってはいろいろと悩みの種ですよね。

まず知りたいのは金額の決め方でしょうか。一般的にはお年玉の相場は学年×1000円程度が妥当だといわれています。縁起が悪い数字を嫌う方もいるので、低学年1000円、中学年3000円、高学年5000円など奇数の金額にしておく方が無難かもしれません。

小学校入学前のお子さんには「紙のお金」よりも「金属のお金」のほうが喜ばれます。1円から500円まで硬貨全種類をセットにしたお年玉は、お金に興味を持つきっかけになりますから、金銭教育の第一歩としてもおすすめです(コインの誤飲に注意!)。

『相手の子どもの数が多いのに、こちらは一人っ子』など、子どもの人数で不公平が生じてしまうとき、親しい相手なら話し合って額を決めるのがいいでしょう。
モヤモヤが残るのは、話し合いができない関係の場合ですよね。こちらが多くても、あちらが多くても気になります。

お年玉を『あげた額ともらった額』の収支で考えると、損か得か、の二択になります。
でも、そんなに単純なモノでもないと思うのです。金額は比べられますが、どちらがより負担感が重いかは比べようがありません。こちらの方が多く出していると思っても、あちらも支出が重なって大変なところ、苦労して捻出してくれたお金かもしれません。逆もあり得ますよね。お金に対する感覚も、家計の状況も同じではないのですから、出せる金額が違うのも当然です。

基本的には、相手に合わせて出すのではなく、こちらが出せる金額を出す、という考え方でいいのではないでしょうか。

お年玉の家計の中の位置づけとしては、結婚式の『ご祝儀』などと同じく、出費することそのものに意味があるお金、交際費や冠婚葬祭費の一種だと割り切って考えることをおすすめします。

あまり親しくない親戚や子どものない親戚から高額なお年玉を頂いたときは、後で別の方法でお返しを考えましょう。ちょっとしたお礼の品を送り、子どもが描いた絵や写真を添える、といった程度でいいと思います。

お年玉はマナーを教えるのにもぴったりの機会です。お年玉を要求したり、もらったお年玉をその場で開けるのはマナー違反です。自分の子どもにはあらかじめ教えておきたいですね。『ありがとうございます』と、お礼の言い方も教えましょう。
あげるほうの立場のときは、やんわり『その場で開けられると気まずいな~』くらいは言ってもいいと思います」(曽田照子さん)

金銭感覚や家計の状況はそれぞれなので、わが家の基準を決めてしまうとラクになりそうですね。子どもにも、お金やものをもらうときのマナーは伝えたいと思いました。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

曽田照子さん

PROFILE)
ライター・エディター、ファイナンシャルプランナー。3人の娘の母。自身のライフプランに役立てるためにファイナンシャルプランナー資格を取得。子どもの金銭教育、教育資金、奨学金などにくわしい。著書に『「決定版 ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』(学研プラス)ほか。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2023年10月の情報で、現在と異なる場合があります。

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