鈴木ちなみ、日本語・英語・中国語…シンガポールで育つわが子たちは、何語で話す?
こんにちは。シンガポールで3歳と1歳の2児の子育てをしている鈴木ちなみです。こちらのたまひよオンラインでは海外での子育てを通して感じたことを連載しています。
今日は子どもの言語についてお話しします。
1歳の子はまだまだ喃語(なんご)で「あ〜う〜」とお話しする程度ですが3歳の子どもは楽しくおしゃべりできるようになってきました。
そんな3歳のわが子は家では日本語、保育園では英語と中国語の3か国語に触れながら生活しています。
私も夫も家では日本語を話しており、日本語の絵本もたくさんあるせいか今のところ子どもがいちばん得意な言語のように感じます。
今は日本語メインの英語ミックス
3歳の子どもは、シンガポールのローカル保育園に通っており、基本的に英語で会話をしていますが毎日1時間ほど中国語を学習する時間があります。担任の先生も英語と中国語の先生の2人体制になっています。
家では日本語がメインですが、そんなわが子が家で英語を話す時間が1人遊びをしているとき。もちろん日本語のときもあるけれど、園でお友だちと遊ぶときに使うであろう単語を英語で呟(つぶや)きながら遊んでいます。
あとは保育園でよく使う単語やそこで初めて習ってくる単語。これも英語が多いです。たとえば家のゴミ箱にたまったゴミを見て「Trash binはGarbage truckが持っていくの」と日本語とミックスで話しています。まだ子どもが話し始める前に移住の先輩から「本当にルー大柴みたいに話し出すよ」とは聞いてましたが、わが子もそのとおりになりました。笑
なので英語日本語のミックスで言葉が出てくるときは「そうだね〜ゴミはごみ収集車が持って行ってくれるね」と言い換えて日本語での理解が深まるように意識しています。
動画は英語で鑑賞することが多いですが、たまに全然知らない言葉の動画も見ているときがあります。まだ言葉で情報を得るよりも映像をそのまま楽しむ要素のほうが強いようです。
中国語はどこまで理解できているのかな?
保育園で中国語を習っているわが子。登園したときに先生から中国語で話しかけられており、なんとなく理解はしているようですが家で話している様子は見たことがありません。友だちのお子さんは保育園で習ってきた中国語で数字を数えたり、“水”“手”といった身近な単語を話し出したり、漢字に興味があったりという話を聞きますが、わが子に関しては今のところそのような様子はなく「どこまで中国語を理解しているのかな?」と思うほどです。
子どもの中国語をしっかり聞いたのはお友だちの誕生日会でのこと。シンガポールは英語で「Happy Birthday to you〜♪」とバースデーソングを歌ったあとに、中国語で歌うのが定番となっています。保育園でクラスメートの誕生日があるとみんなで歌うようで、シンガポーリアンの友だちの誕生日会でわが子が楽しそうに中国語で歌ってるのを聞いたときは「こんなにスラスラと中国語で歌えるんだ!」と驚きました。
先日、保育園での先生の面談があったときに「どこまで中国語にフォーカスしたいか?」という話をされました。子どもが色んな国のバックグラウンドを持つ人がいるシンガポールならではの配慮だなと感じました。私にとっては子どもが日本語と英語の理解を深めてくれることだけで十分うれしいので、中国語はそこまでストイックにやらなくて大丈夫ですと答えました。中国語と日本語は漢字を使うという共通点もあるので、子どもが興味を持ってくれたタイミングで学習できたらいいなと思います。
こちらでは「マミー」、日本では「お母さん」
一時帰国したときに驚いたのが普段は私のことを「マミー」と呼んでいる子どもが私の両親に私を指すときに「お母さん」と言っていたのにはびっくりしました。3歳児なりに「この人は日本語かな、英語かな?」と使い分けているようです。
今は日本語が得意なわが子ですが、ゆくゆくは学校の授業や友だちと英語を話す機会が多くなり英語が得意言語になる日がやってくると思います。シンガポールで生活するにあたり子どもにとっては第一言語が英語になってくるので、日本語と英語とうまくつき合いながらどんどん言語を吸収してもらいたいです。
今月のちなみセレクション
ちなみさんの最近のお気に入り♪を紹介します!
【お気に入り①】
夜のクリスマスイルミネーションが見たかったので家族で見てきました。イルミネーションで有名なオーチャードに出かけたのですが、たくさんの人で賑(にぎ)わっており、見応えあるイルミネーションでした。
【お気に入り②】
上の子のときはガッツリと手づかみ食べの期間を経てカトラリーデビューしましたが、下の子は上の子を見ているせいか割と早い段階からスプーンを使いたがる様子が見えました。少しづつ自分で食べられるようになってきています。
文・写真/鈴木ちなみ 構成/たまひよONLINE編集部
●記事の内容は2025年1月の情報で、現在と異なる場合があります。
鈴木ちなみ(すずき ちなみ)
©花盛友里
PROFILE
1989年生まれ。2008年モデルデビューし、ファッション雑誌「with」の専属モデルに。フジテレビ『めざましどようび』のリポーターをはじめ、テレビ番組やCM、映画などに出演。20年に結婚。21年に第1子、23年に第2子を出産。