値上げラッシュで家計が苦しい。そんな中、自分のための「お小遣い」はいくら? 子育て世帯のお小遣い事情を調査!
値上げラッシュで食費や光熱費、教育費など家計のやりくりは大変。そんな中、自分のために使えるお小遣いはいくら?について「たまひよ」アプリユーザーにアンケート。お小遣いの適正金額や考え方について、ファイナンシャル・プランナーの菅原直子さんにアドバイスしてもらいました。
自分のために何にどれくらいの金額を使ってる?
まず、みんなのお小遣いの金額と使い道について迫ってみました。
◾️回転寿司に1,000円
「1人時間を満喫するため、大好きな回転寿司店に行きます。育児のご褒美&リフレッシュを兼ねて。そこで使用する金額が約1,000円くらいです」(ゆっきー)
◾️1万円
「美容室or整体、ご褒美のアイス代にきえます」(みぃ)
◾️月3,000円程度
「ほんどないです。コンビニで飲み物やお菓子を買う1ヶ月で、合計3,000円程度の金額です」(あき)
◾️マツエクや洋服に使う1万円
「3ヶ月に一度行く、まつエクに7,000円。シーズンごとの洋服代5,000~10,000円。家族で外食をする3,000~5,000円。アイスやミスドなどデザートを家族で食べる1,000円くらいですね!」(ふーママ)
◾️気分転換のために3,000円くらい
「通院のために使っているお金がほとんどだけど、通院もいい気分転換になって、帰り際に病院の売店などでスイーツや喫茶店に寄ることがあり、一回につき大体1,000円、多くて3,000円です」(わんわん)
◾️5万円くらい
「スキンケア、アーティストのCDやグッズ、本などに5万円くらい使っています」(まなみん)
◾️推し活に1万円
「推し活は、旬を逃すとグッズが入手しづらいから可能な範囲で楽しんでいます。赤ちゃんが口に入れると危険なものも多いので、あと数年は手の届かない場所で保管する予定です」(PUIPUI)
◾️3万円以内
「スキンケアなどの化粧品や洋服、衛生用品などに3万円くらい使います」(びび)
◾️月7~10万円前後
「カフェ代5,000円、美容院や化粧品など2万円、洋服や雑貨など1万円、交際費1~2万円、投資2万円です」(あず)
◾️今はゼロ
「最大10万くらいだったのが産休に入って0に。服や化粧品、お取り寄せグルメなどは、しばらくお休み」(coco)
◾️息抜きの5,000〜1万円
「特に定めてないけど5,000~1万円くらい。息抜きのカフェやランチ、スイーツ代金と食べ物ばかり」(あだ)
◾️4,000~7,000円くらい
「すっぴんでも眉毛だけ描けばなんとかなるようにマツエクと、普段全くといっていいほどケアできていないお肌のためにフェイシャルエステに定期的に通っています。疎かにしていると、どんどん老けていってしまう~」(ふぅちゃん)
◾️月5万円くらい
「洋服や音楽が好きなので、服や楽器関連の小物を買ってます。共働きでそこまで生活は苦しくないのですが、将来に向けて積立NISAをしており、ボーナスは基本投資にまわしてます」(わんたんめん)
◾️5万円くらい
「赤ちゃんが生まれたら自分にお金を使えなくなるので、この冬は妊娠中にも使えるよいダウンコートを購入しました」(ゆきた)
◾️月5,000円もない!
「帰省する時の交通費と化粧水、自分だけで食べたいもの。ママ友に会う時の手土産です」(まき)
◾️身だしなみに3万円くらい
「服、化粧品に使います!忙しいママでも、身だしなみは自分らしくいたいので」(ゆゆゆ)
◾️月に5万円程度貯金
「はしご酒が大好きで外食に使っていましたが、お酒が飲めなくなったので出産費用のために貯金しています」(あきちかちゃん)
◾️自分の身の回りのもの3~5万円
「財布を別にしているので、携帯料金や外食など、自分の身の回りのことは自分で払います」(ちゃそ)
収入減の時期にもお小遣いをしっかり使えるような家計を作っていくことが大切
自分のために使えるお金、お小遣いの金額の目安について、ファイナンシャル・プランナーの菅原直子さんに聞いてみました。
「お小遣いの定義を『家計費とは別。パートナーの許可は不要で個人が自由に使えるお金』というものであるとするなら、ママたちは堅実だなぁと感じます。
出産費用や将来のための積み立て、自己投資など、単純にお小遣いとは言い切れない使い道を選んでいる人もいますし、消費支出についてはリーズナブルな金額なので。みなさん、立派です!
お小遣いの額は、収入が多ければ連動して多くてもよいのですが、“問題ないのはいくらまでなのか”という考え方は、ちょっと違います。
お子さんが増えたり成長していったりすると、生活費も連動して増えるものです。そのような中、将来に必要なまとまった支出に備えるための預貯金計画をしっかり実行できているなら、お小遣いはいくらであってもOKです。反対に、収入が多くても、必要な預貯金ができないようであれば、お小遣い額は抑えなくてはなりません。
産休・育休中は、その期間だけにとらわれるのではなく、今後20~30年先までの家計の動きを見通してみた上で、お小遣いのことを考えましょう。キャッシュフロー表を作ってみるといいですよ。収入減の時期にもお小遣いをしっかり使えるような家計を作っていくことが大切です。
ちなみに、『必要』な化粧品(衣類や教育費なども同じ考え方です)は家計から、『欲しい』化粧品はお小遣いからと費目を分けておくと、必要な支出と、いざというときに節約できる支出がわかります」(菅原直子さん)
育休などで収入が減ると、自分のために使うお金を抑えがちです。貯蓄計画ができているのなら、自分のためにお金を使うことも大事ですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年3月の情報で、現在と異なる場合があります。
菅原直子さん
PROFILE)
ファイナンシャル・プランナー。外資系生命保険会社の勤務・代理店を経て1997年FP資格取得・独立。わが子の成長にあわせて教育資金関連に注力し、各地の高校で保護者・生徒向けの進学費用に関する講演多数。現在は子育て世帯からの教育費を中心とした家計相談に加え、高齢者や独立しない子どものいる家族のライフプラン相談も。「働けない子どものお金を考える会」「子どもにかけるお金を考える会」メンバー。