イヤイヤ期の救世主現る!? 次世代型育児グッズ「Pechat(ぺチャット)」
「お着替えをしない」「歯磨きをしない」「ごはんを食べない」。何でもかんでも「イヤ」と首を横に振るわが子に、ママのイライラも爆発寸前になっていませんか? そんなママたちをサポートしてくれる心強~い味方、次世代型育児グッズを紹介します。
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「Pechat」って何? どんなことができるの?
「Pechat」は直径4.5cmのボタン型Bluetoothスピーカー。家にある子どものお気に入りのぬいぐるみなどに「Pechat」を取りつけて、無料の専用アプリで操作すると、まるでぬいぐるみがしゃべっているような感覚に。子どもにお着替えや歯磨きなどの声かけをしたり、歌を歌ってくれたりします。
ぬいぐるみが話しかけてくれる
これまでにも、話しかけるとマネをするぬいぐるみ型のおもちゃはありましたが、「Pechat」はそれらとまったく違います。まるで本当にぬいぐるみが自由自在にしゃべっているように感じさせられることが最大のポイント。
親が言わせたいセリフをアプリの中から選択すると、ぬいぐるみに取りつけたボタン型スピーカーからセリフが流れます。また、子どもの名前を登録できて、「〇〇ちゃん、そろそろお片づけをしようよ」などと、状況に合わせたセリフを言わせることも。小さい子どもなら、まるで「(本当に)ぬいぐるみがしゃべっている!」と思ってしまいそうです。
新機能「イヤイヤモード」はイヤイヤ期の強力な助っ人!
セリフを言う以外にも、歌を歌う、短い物語を話す、赤ちゃん向けの音楽を流すなど、さまざまな機能が備わっている「Pechat」。今年3月、新たに「イヤイヤモード」機能が追加。1歳半以降のイヤイヤ期の子どもに向けたセリフを収録しています。
“イヤイヤ”に効果的な700種以上のセリフを収録
「イヤイヤモード」を作ったきっかけは、「ぬいぐるみで促したら、普段は嫌がる歯磨きをするようになった」などの声を多く受けたこと。
「Pechat」を開発した博報堂は、広告会社ならではのマーケティング力をフル活用して、イヤイヤ期の年齢の子どもがいる親にWEB調査を実施。膨大なセリフの中から子どもの反応がいいものを厳選し、「ごはんを食べない」「トイレに行かない」など、25のカテゴリと700種超のセリフに絞り込みました。
「イヤイヤ期のプロ」が監修
監修は、イヤイヤ期の専門家で子育てカウンセラーの西村史子先生。100人以上のイヤイヤ期の行動パターンや心理状態を観察し、イヤイヤ期の対応を体系化してきた、いわば「イヤイヤ期のプロ」。
西村史子先生のアドバイスを元に、子どもに寄り添う言葉や前向きな言葉をセレクトしたり、「おむつさんが『かえてー』って言ってるよ」などアニミズム(すべてのものが人間と同じように生きていて心があるという、子ども特有の考え方)を用いています。まさに、イヤイヤ期の子どもに頭を悩ませる親にとっては心強い味方です。
1歳9ケ月の娘に、実際に使ってみました!
「Pechat」の特徴がわかったところで、筆者も1歳9ケ月の娘に早速試してみました。「お着替えイヤ」「ごはんイヤ」「おむつ替えイヤ」、なんでもイヤイヤする娘に、どんな効果があるのでしょうか?
使い始めるまでが簡単!
Bluetoothスピーカー、アプリ・・・。機械オンチの筆者にはセッティングがちょっと難しいのかと思いましたが、まったくそんなことはありませんでした。
手のひらサイズのスピーカーをぬいぐるみに縫いつけます。ひもをつけて首からぶら下げるのでも大丈夫なようです。
専用アプリをダウンロードして、Pechatの電源をオンにして、スマートフォンのBluetoothもオンにして、設定画面で選択するだけ。機械オンチのママでもすぐに使えそうです。
最初から「お友だち」認定
保育園から帰宅後、早速アプリを立ち上げてしゃべらせてみました。
「〇〇ちゃん、こんにちは。びっくりした?」。
フレーズごとにセリフを選択して組み合わせていきます。手入力もできるので、ぬいぐるみの自己紹介もさせてみました。
「私の名前はうさこ。(収録されたセリフで)よろしくね」。
娘はちょっとびっくりした様子でしたが、すぐに気に入ったようで、「ねえねえ、〇〇ちゃん、ぎゅってして」と言われると、すぐにぎゅっとハグ。「お友だち」と認めたようです。第一関門を難なくクリア! よく使う言葉は「お気に入り」に登録しておくと、すぐに探し出せます。
「お友だち」からの声かけでイヤイヤが減る
娘の2大イヤイヤは、上着を着替えても「ズボンを履かない」こと。「おむつを替えない」こと。おふろのあと、パジャマのズボンを履こうとせずイヤイヤ。そこで、Pechatをオン。
「あれ? まだ着替えないの?」とうさこに言わせてみました。
それでも遊んでいるので、続いて「ズボンに足入れられる?」を選択。ちょっと気にかけている様子です。
「早くパジャマ着ないと風邪ひいちゃうよ」などいろいろ言わせているうちに、気分が変わったのか、なんと、おとなしくズボンを履き始めたのです!
その後も、毎回必ず言うことを聞いてくれるわけではありませんが、朝のしたくに役立っています。今までなら、無理やり履かせて大泣きしてしまうこともありましたが、「Pechat」を使えば親もキーッとならず、子どもも怒られることが減って、一石二鳥です。セリフも種類が多いので、子どもや家庭の状況に合わせて、ぴったりなものが見つかりそうです。
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初めは「ぬいぐるみがしゃべるだけで、そんなに効果があるの?」と半信半疑でしたが、子どもにとっては親に言われるのと、お友だち(ぬいぐるみ)に言われるのだと気分が違うようで、効果テキメン。歌を歌うとノリノリで手拍子をしたり、「いないいないばあ」とあやしてくれたり。家の中にお友だちができて、使っている親自身もイライラを爆発させる前に冷静になれます。子どものイヤイヤで困っているママは、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。(取材・文/小林佳代、ひよこクラブ編集部)
■取材協力/博報堂
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