2男2女のママ、紺野あさ美。怒涛のワンオペ育児の日々が、SNSのあるポストに救われた!


元モーニング娘。元テレビ東京アナウンサーの紺野あさ美さんは、4人の子どものママで、北海道日本ハムファイターズのピッチャーである夫の杉浦稔大選手と、家族6人で北海道で暮らしています。連載「4人のママ紺野あさ美の息抜き育児」第9回は、「夫が不在でワンオペ続き!アスリートだから家庭内でけがをしてしまうような家事は頼めないし・・・」のお話です。
夕方以降のママは忙しすぎる!?
夕食づくりから始まり、下の子の離乳食の提供(&清掃)子どもたちをおふろに入れて、髪を乾かし保湿して、歯磨きをして、寝かしつけて…。
気づけば夕方から自分は一度も腰を落ち着けられず、ノンストップで動き続けている。
ようやく全員が寝て、リビングに戻り、洗濯物を干し終え、テーブルをふき…。「あぁー!やっと座れた」と初めてソファに沈む、その瞬間。
ガチャッと玄関が開いて、パパご帰宅。
「なぜ今?」と心の中で思わず突っ込みたくなります。これってあるあるでしょうか?「今…?」っていうの。
パパにもあのバタバタな時間、カオスなきょうだいげんかを見てほしかったなぁと。
子どもたちが寝たあとに、再び動き出す家の中・・・
試合の終わる時間なんて毎日違うのに、不思議と私が一段落ついたタイミングと帰宅が重なることがあります。
ようやく訪れた静けさの中、再び家の空気が動き出す。
誤解なきように補足すると、パパが帰ってきてくれることはうれしいんです(にっこり)
ただ、ゆっくりソファーでスマホを触る夫につい「ここまで、どれだけ怒涛だったか」を説明したくなります。
もちろん、夫も仕事で頑張って帰ってきたあとなんですけどね。
わが家は夫がアスリートという仕事で体が資本だから、「一緒にやってほしい」とは思わないんです。
わが家の場合は、ですね。
とはいえ、夫がなにもやってない訳じゃなく(笑)、ごはんのしたく中の子どもたちの遊び相手、あとは夫のほうが私より食べるのが早いので家にいるときは下の子の離乳食を食べさせるのを担当してもらったり…、
身体に負担の少ないことや、できることは家にいるときやってくれます。
「大変さをわかってほしい・・・」
しかしながら職業柄、家にいない期間が長い。
もちろん、夫の職業を理解して結婚したし、ワンオペになる時間が多いことも覚悟していました。そこに不満はないのですが・・・。
ただ…、「大変さをわかってほしい」という気持ちはやっぱりある。
夫は多くを語らないタイプ。だからこそ「本当に伝わってる?」と思うことが1人目の妊娠のときからありました。きっと、理解してくれているのだと思うけど「わかってるよ」の6文字しか返ってこないと「本当にどのくらいわかってる?」と確認したくなる自分がいます。
生まれてみると、想像以上に大変だった育児。
とくにワンオペ期間。
それを軽視されているわけじゃないとわかっているけれど、たまには「ねぎらいの言葉」や「共感のひと言」があると、孤独感や疲労感がふっと軽くなるんじゃないかなと思ったりします。
大変な毎日の育児を乗りきる魔法の言葉って!?
そんな中で救われたのは、SNSで見かけた“大沢たかお祭り(※)”のポスト。
育児中のあるあるシーンに、大沢たかおさんの絶妙な表情の写真が添えられていて…。
寝かしつけ後のベッドで思わず1人で声を出して笑ってしまいました。
結婚前は仕事の告知などでTwitterも使っていましたが、産後ほとんどTwitterを開かなくなってしまいました。あ、TwitterじゃなくてもうXですね・・・。いまだにそのレベルです。
久々にこんなに長い時間Xを見ました。「そうそう」「あるよねぇ」なポストがどんどん出てくる。
みんなこういう経験してるんだな、同じように頑張っているだれかがいるんだなと思えて
エピソードや気持ちを共有できることが、なかなかゆっくり趣味や旅行などの息抜きができない育児中のちょっとした息抜きになります。
育児の毎日を乗り越える魔法の言葉は「共感」なのかもしれないですね。
パパの帰宅タイミングにモヤっとした夜も、SNSや友人の言葉に「うちも同じだよ」と寄り添ってもらえるだけで、明日も頑張ろうと思える。
もしかしたら、パパサイドも、ただ仕事頑張って帰ってきただけなのに何か不機嫌なんだよなぁ〜っ、て気持ちを共有してたりするのかもしれない(笑)
SNSと上手につき合っていきたい・・・
きっと全国のママやパパも同じ。
「わかる〜!」のひと言で救われている何かがあるかもしれない。
私はたまたまこういう仕事をしているから、こうやってコラムで気持ちを書かせていただいたり、YouTubeで夕食を作りながらいろいろ小言こぼしたりしていてそこに視聴者さんから共感や感想のコメントをいただくこともあります。私にとってはそこにすごく励まされたりもしています。
そしてそんなYouTubeのコメント欄で必ずハートを返すのは、いいねの意味もあれば、ありがとう。わかるよ。頑張ってください。大変でしたね。いろいろな意味を込めて押しています。
SNSは時と場合によっては疲れてしまい、デジタルデトックスしたくなることもあるけど、使い方によっては家の中で気軽にコミュニケーションが取れるツールなのでこれからもうまくつき合っていこうと思います。
文・写真/紺野あさ美さん 構成/たまひよONLINE編集部
1歳を過ぎた二女がますます活発になる中、4人の子どもたちがそれぞれに成長している紺野ファミリー。プロ野球のシーズンが終われば、少しはワンオペが減るのでしょうか? 4人のママの紺野さんの子育ての時短の工夫なども注目したいです。
※2025年春ごろから、育児や日常のあるあるを、映画『キングダム』で大沢たかおさんが演じた王騎将軍の画像をつけてSNSに投稿する現象がムーブメントに
紺野あさ美さん(こんのあさみ)
PROFILE
タレント。1987年5月生まれ。北海道出身。2001年にモーニング娘。『LOVEオーディション21』に5期メンバーとして合格し、同グループに加入。同年10月、シングル「Mr. Moonlight~愛のビッグバンド~」でデビュー。2010年10月にはテレビ東京のアナウンサーに内定したことを発表し、2011年4月に入社し、アナウンサーとして活躍する。2017年1月にプロ野球の杉浦稔大選手と結婚。同年5月に同局を退社。2017年に第1子、2019年に第2子、2021年に第3子、2024年の夏に第4子を出産し、現在は4人のママに。
●記事の内容は2025年9月の情報であり、現在と異なる場合があります。