【元保育士YouTuber】SNS総フォロワー数20万人。イヤイヤ期ヲタクのふじこせんせいが3人目を妊娠。つわり中のトイトレは本当にたいへんで…!【体験談】
元保育士として「イヤイヤ期の子どもへの関わり方」を、YouTubeやInstagramで発信している ふじこせんせい。
「イヤイヤ期ヲタク」と自ら名乗るだけあって、その声かけのバリエーションはとにかく豊富! 育児に悩むママたちから絶大な支持を集め、SNSの総フォロワー数は20万人に上ります。そんなふじこせんせい、自身も年子きょうだいを育てる真っ最中。そして、最近3人目を妊娠、出産しました。
今回のインタビューは、出産を間近に控えた時期に取材。ふじこせんせいに「つわりはどうだった?」「上の子の赤ちゃん返りは?」など、気になるリアル体験談や元保育士ならではの対処法を語ってもらいました。
全2回のインタビュー企画。まずは前編をお届けです!
結婚当初から3人きょうだいを希望。今しかないというタイミングで妊娠に踏み切った!
――3人目の妊娠、おめでとうございます! 今回の妊娠に至った背景を教えてください。
ふじこせんせい もともと「子どもが3人来てくれたらうれしいな」という気持ちは結婚当初からずっとありました。その気持ちは夫とも話し合い、家族計画を共有してきたんです。
とはいえ、年子育児をしていると、毎日が本当にバタバタ!「上の子たちにさみしい思いをさせないかな」「自分たちのキャパで3人育児が乗り切れるかな」と、不安もたくさんありました。
でも、人生っていつ何が起こるかわかりません。あとで後悔するくらいなら「3人目が欲しい」と思えた今、迷わず挑戦するのが大事だと。ちょうど上の子たちが赤ちゃん時代を抜けて、成長をしっかり感じられるようになったタイミング。「今なら、家族みんなで赤ちゃんを迎えられるだろうな」と感じたんです。
また、夫は家事・育児にとても協力的で、自分から動ける人。そんな姿を見て「この人とならきっと大丈夫」と思えたことも大きかったです。
――パパはもともと育児に積極的なタイプだったのでしょうか?
ふじこせんせい そうだと思います。加えて、勤務先の社長さんの影響も大きいのかな、と。その方が「仕事を早く切り上げて保育園に迎えに行き、ごはんもおふろも寝かしつけもして、仕事と両立させる」生活をされていて、夫は社会人になってからずっとその姿を見てきました。自然と「自分も育児に関わるのが当たり前」という意識が根付いたのかなと感じています。
――パパも、勤務する企業の社長さんも素晴らしいですね! パパの妊娠中のサポートでうれしかったエピソードを教えてください。
ふじこせんせい 今回の妊娠はつわりがとてもつらくて…。ある週末、気づいたら昼間に寝落ちしてしまっていたんです。目が覚めたら、夫が子どもたちと遊んで、夜ごはんを作って食べさせて、おふろまで済ませ、あとは寝るだけ…の状況になっていました。本当に感謝しかありません。
普段から、私の1人時間をつくるために、2人の子どもを連れて外出してくれるなど、気づかってくれるので、とても助かっています。
つわりでトイレのにおいに敏感に。トイトレがつらい!
――今回のつわりはどのような感じだったのでしょう?
ふじこせんせい 3人目にして、いちばんつらいつわりでした。入院まではいきませんでしたが、吐きけや嘔吐が続き、寝かしつけの最中に「やばい!」とトイレに駆け込むこともありました。
私、妊娠すると毎回トイレのにおいが本当にダメになるんです。アンモニア臭なのかな? すごくきれいなデパートのトイレでさえも、気になって使いたくなくなるくらい。
実は下の子が今2歳。トイトレをしていますが、まだおむつをはくことが多いので、その処理が大変でにおいがつらかったです。出先となると、トイレのにおい&オムツ替えのにおいとダブルパンチな上に、処理に時間もかかるのが本当にたいへんでした。
――考えるだけでもつらそうですね。おむつの処理時は“マスクを二重にする”とか、何か対策はされましたか?
ふじこせんせい えー! それをすればよかった!(笑)
実際は“耐えるのみ”です。もちろん夫にお願いすることもありましたが、毎回頼むわけにもいかず…。とにかく頑張るしかない状況でしたね。
――つわりのピークはいつごろまで続いたのですか?
ふじこせんせい すごくつらかったのは妊娠5カ月までで、6カ月に入ってからは少しずつ楽になってきました。とはいえ、今も気持ち悪さは残っているし、トイレのにおいもまだまだダメ。
上2人のときは安定期に入ったらほぼつわりが終わっていたので、それに比べると、やはり今回のつわりがいちばんきつく、期間も長引いていると思います。
下の弟くんは毎日赤ちゃんを楽しみにしているけど、本心はさみしいのかも?
――お子さんは、おなかの赤ちゃんのこと、どんなふうに話していますか?
ふじこせんせい 2人目の弟のほうは、とにかく赤ちゃんが大好きで…! 「あっくんの赤ちゃんなの」と言いながらおなかを触ったり、私を遊びに誘うときもおなかに「赤ちゃん、遊ぼう」と声をかけてきたりしていいます。寝るときもおなかに手を当てて「赤ちゃーん」と話しかけながら眠っているんです。
――かわいいですね!
ふじこせんせい そうなんです、本当にかわいくて!
――きっと赤ちゃんのことを楽しみに思っているのでしょうね。
ふじこせんせい はい。私もずっとそう思ってきたのですが、最近はちょっと違うのかも?とも感じていて…。本当はママとくっつきたいって気持ちが先にあって、それを“赤ちゃんのいるおなかを触る”ことでかなえているのかなと。これも赤ちゃん返りの一つなのかな…と、とらえています。
――そう思われたきっかけは何かあったのでしょうか?
ふじこせんせい 少し前から息子に以前はしなかった指しゃぶりが見られるようになったんです。元保育士的には「さみしいのかな?」と思って、その背景を考えてしまいますね。
個人的にこういうときは保育園との連携がすごく大事だと思っているので、「赤ちゃんが生まれるさみしさで、指しゃぶりをしているのかも…」という話を先生に報告しました。
すると先生も「たしかに、さみしいのはあるかもしれませんね。なるべく手持ち無沙汰にならないよう、スキンシップや会話などの意識的な関わりを増やしていきますね」と声をかけてくださって。そうして園でもあたたかく見守ってくれたおかげで、最近、指しゃぶりも少し落ち着いてきました。
上の子たちの「赤ちゃんよりも自分を見てほしい」を尊重する
――上のお姉ちゃんはいかがですか?
ふじこせんせい 娘は「赤ちゃん!赤ちゃん!」と毎日言うタイプではないですね。でも、たまたまおひざに来たときに胎動を感じたら「今、触ってみて」と伝えると「わ! けった!」と喜んでくれたり、「しゃっくりした!」とびっくりしていたり。
ほかにも、娘がおなかにいたときのエコー写真や出産直後の写真も一緒に見返しています。中には胎盤の写真もあり、「これは少し刺激が強かったかな?」と思いつつも、「この胎盤が赤ちゃんに栄養を届けていたんだよ」と説明したら、最近描いた赤ちゃんの絵に胎盤まで描き加えられていて。「印象に残ったんだなぁ」と感じました。
――普段から意識的に赤ちゃんの話題をされているんですか?
ふじこせんせい いいえ。むしろ自分からは言わないようにしています。先ほど、胎動のことを伝えることがあるとは話しましたが、それもたまたまという感じで、普段は自ら赤ちゃんの話題を振りません。
――それはなぜでしょう?
ふじこせんせい 子どもたちも赤ちゃんのことより、自分のことを見てほしい気持ちのほうが強いんじゃないかなと思うから。私が「赤ちゃん」「赤ちゃん」と言い過ぎると、それこそ赤ちゃん返りのきっかけにもなっちゃうんじゃないかな、と思っているんです。
ただ、子どもたちのほうからおなかの赤ちゃんの話題を出してくれたり、気にかけてくれたりするのは、大歓迎! とてもうれしいことなので、すごくわかりやすくお顔の写った4Dエコー写真を壁に何枚か貼るなど、向こうから尋ねてもらえるような工夫はしていますね。
「甘やかす」と「甘えさせる」、その線引きが重要!
――赤ちゃん返りの“あるある”の一つ、上の子の「自分でできるのにママにやってもらいたい」気持ちに対しては、どのように対応されていますか?
ふじこせんせい 上の娘はとても甘えん坊で、「着替えさせて」「食べさせて」とお願いされることがよくあります。それはもともとですが、言われてみれば妊娠してから、その気持ちがさらに強くなったかもしれません。
私の場合、大切にしているのは “甘やかす”ことと“甘えさせる”ことの線引きです。
“先回りしてやってあげる”など、甘やかすことはしませんが、本人が「やって」と伝えてきたときは、できるだけ応えるようにしています。
ただ、お願いされたからと言って、何もかも手伝うわけではなくて。たとえば、着替えを頼まれたら「ここは手伝うから、ここは自分でやってみようか」と声をかけます。全部してしまうかまったくしないかではなく、できる部分を認めながら少しずつサポートしていくイメージですね。
相手が4歳ではなく、2歳くらいだと、もっと単純なので、少し手伝うだけで最後まで自分だけでできちゃうことも多いんですよ。
もちろん、時間がないときは「今日は全部ママがやっちゃうね!」という日もあります。絶対にこうしなきゃ、というルールはなく、そのときの状況に合わせて柔軟に進めることを心がけています。
お話・写真提供/ふじこせんせい 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部
つらいつわり症状や、子どもたちの気持ちの揺れ。日々いろいろなことに悩まされながらも、パパや保育園と協力し合いながら前向きに育児へと取り組むふじこせんせいの姿に、お話を聞くこちらも励まされました。
後編では、イヤイヤ期の声かけ本を出版している“イヤイヤ期ヲタク”のふじこせんせいに「妊娠中のイヤイヤ期対策」をご自身のリアルエピソードを交えながら、聞いていきます!
ふじこせんせい
PROFILE
いとこが15人、常に小さい子が身のまわりにいる環境で育ち、5歳のころから保育士を目指す。保育士としての知識や経験をもとにYouTubeの配信をスタート。子ども向けの手遊び歌などのコンテンツを提供し、一躍人気に。現在は元保育士・年子きょうだいママとして、YouTubeやInstagram、TikTokなどで「イヤイヤ期の子どもの対応」を主に発信中。SNS総フォロワー数20万人。著書に「元保育士のグズらない声かけ145 イヤイヤ期のトリセツ」(講談社)がある。
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2025年11月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
『元保育士のグズらない声かけ145 イヤイヤ期のトリセツ』
元保育士で、イヤイヤ期ヲタクのふじこせんせい著。簡単で、思わずマネしたくなる145の声かけをはじめ、イヤイヤ発動のメカニズムやその背景にある脳と身体の発達を、元保育士ならではの視点で解説しています。親も子どもも楽になる、ちょっとしたコツが満載! 1760円(講談社)


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