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世にも珍しいダブル双子を授かったママ。2回目の妊娠で「また双子」と伝えられたあとは、いろいろと不安が巡り…!?【体験談】

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「いちばん左といちばん右が上の長男・長女。真ん中にいるのが二女・三女です」(ゆいさん)

北海道在住で元幼稚園教諭のゆいさんは、4人のお子さんを育てるママ。実は上の2人が二卵性の双子で、下の2人が一卵性の双子という、世にも珍しい“ダブル双子”を授かったママなんです。今回はそんなダブル双子を育てているゆいさんに、1回目と2回目、それぞれの妊娠生活を振り返ってもらい、お話を聞きました。お話の中では、幼稚園教諭らしい「妊娠中の上の子育児を乗りきるヒント」も!全2回でお届けするインタビュー、まずは前編からどうぞ。

1回目は手放しで喜び、2回目は喜びのあとに不安が押し寄せた

「上の子たちは二卵性双子でしたが、下の子たちは一卵性!」(ゆいさん)

――1回目と2回目と、双子妊娠がわかったときのエピソードを教えてください。

ゆい 1回目の妊娠(1人目・2人目)は、本当に待ち望んでいた妊娠でした。双子だとわかったときはびっくりしたけど、それ以上にうれしくて。夫もまわりも喜んでくれて「双子を育てるのは大変だろうけど、頑張るしかないな!」という気持ちでしたね。

2回目の妊娠(3人目・4人目)がわかったのは、上の子たちが2歳になったばかりのころ。すぐに気づいたのですが、2回目あるあるというか(笑)、今病院へ行ってもどうせ確定的なことは言われないだろうと考え、少し時間を置いてから受診したんです。そうしたら、最初の診察で「また双子だね」と…。診察台の上でそう聞いた瞬間は…もう笑うしかなかった!「え、本当に?2回連続で双子を妊娠することなんてあるの?」って! 

そうして笑っていた私ですが、そのあと一気に不安が押し寄せました。1回目の双子妊娠のときに切迫早産(せっぱくそうざん)で長期入院を経験していたからです。しかも、当時は2歳の元気な双子を育てている真っ最中。早いうちに切迫早産になってしまう未来しか考えられませんでした。
でも、もしそうなったら、子どもたちを見てくれる人がいません。夫は自営の美容師。長期で仕事を休んだり、時短にしたりは現実的に厳しい…。おなかの子たちをあきらめる気持ちは毛頭なかったけど、解決策もなく、ずっとぐるぐる悩んでいたんです。
でも結果的には、私が入院している間、母が「仕事を休んで子どもたちを見てあげる」と言ってくれて、その言葉に甘えることにしました。

正直、最初は母にお願いするなんて全然考えていなかったんです。もともと母はフルタイムで働いていて、通勤にも往復1時間半かかります。保育園の送迎の時間には家にいないし、もう60代。私たち夫婦でも手を焼くイヤイヤ期の2歳児2人を任せるなんて、とても無理だろうと思っていたんです。
それでも、やはり母の申し出はありがたくて、お願いすることに。母にお願いできると決まったことで心から安心し、妊娠生活を前向きに過ごせるようになりました。

1人目のときは動きすぎて、27週のときに突然入院に!

「みんな顔がそっくりとよく言われる4人です」(ゆいさん)

――1回目の妊娠生活のエピソードを教えてください。

ゆい 1回目の妊娠では、27週のときに突然入院になりました。実は「双子妊娠はリスクがある」とは聞いていたものの、その意味をちゃんと理解しておらず…。仕事場では脚立にのぼったり、重いものを持ったり、今思えば無理なことを平気でやっちゃっていました。

あと、初めての妊娠で「張り」の感覚がよくわからなかったのもあります。実際はおなかが張っていたと思うんですが、張りも胎動の一種だと勘違いして、「赤ちゃんがよく動くな〜」くらいに思っていたんです。つわりもほとんどなく、元気に過ごしていましたし、健診では先生から毎回「優秀だね」と言われていたので、順調そのものだと信じ込んでいました。

だから、急に「子宮頸管(しきゅうけいかん)が短いから入院」と言われたときは本当にびっくりしましたね。それからはずっと安静生活。おなかは日に日に重くなるし、ちょっと動くとすぐ張るし、24時間点滴につながれて…。自分の体なのに自分でコントロールできないような感覚が、とてもつらかったです。

2回目の妊娠は「30週より早く入院しない」を目標に、“無理をしない”を心がけた

「2回目の入院中に撮影したおなかの写真。最後の腹囲は100cm超えでした!」(ゆいさん)

――2回目の妊娠生活はどのように過ごされたのでしょうか?

ゆい もともと30週で入院することは決まっていて、“それより早めの入院を避ける”を目標にめちゃくちゃ安静にしていました。1回目に妊娠したときの職場とは異なり、幼稚園で働いていたんですが、すぐに上司に伝えましたね。幸いすごく理解のある職場で、力仕事のような負担のかかる業務は免除してもらうなど、できるだけ安静に過ごせるように配慮してもらうことができましたし、産休も1カ月前倒しで入らせてもらうことができました。
また、家でも骨盤ベルトをしておなかの重みが子宮口にかかりすぎないようにしたり、できるだけ安静にしながら上の子どもたちを見たりしていましたね。

――上のお子さんとはどのように遊んでいましたか?

ゆい 子どもたちは自分で歩けるけど、抱っこされたいみたいな時期だったので、なんとか言葉たくみに抱っこを避ける方法を考えていました(笑)。ただ自分的には「お兄ちゃんお姉ちゃんになるんだから」とか「赤ちゃんがいるから我慢して」という言い方はしたくなかったんです。そのため、できるだけ本人たちが楽しんで歩ける方法を探していましたね。

ちょうど冬だったんですが、北海道に住んでいるので、雪がたくさん降るんです。なので、外に出るときにソリを持って行き、できるだけ歩かせて「抱っこ!」となりそうなタイミングで、「ソリに氷とか自分で拾ったものをのせて運ぼう!」という任務を子どもたちに与えていました。
すると、子どもたちも喜んで「よーし!」と頑張ってくれるし、「抱っこ〜!」と言われたときも「ソリを持って帰らないと!」と言える。正直、ソリを持ち出すの自体が面倒だし、サポートで引っ張るのもきつかったんですけど…。それでも抱っこしながら歩くよりはマシかなって。あと、家の中では基本“座って抱っこ”を実践していました。

そんなふうに過ごしていたおかげで30週までもたせることができ、さらに30週のときもまったく切迫早産の傾向が見られないという結果に。だから、なるべく無理をせずに安静にするのってやはり大事だな!と、心から思いました。

子どもたちがさびしがらないように、何度も入院を予告!

「上2人が私の入院中、あまりさびしがらなかったのは、双子で自分のほかにもう1人いることも大きかったかも」(ゆいさん)

――上のお子さんたちはママの入院に際して、さびしがったのでは?

ゆい 実はそうでもありませんでした。というのも、私が入院になるかもしれないって話を事前に何度も繰り返していて。基本健診のときに入院が決まり、突然帰宅できなくなる可能性が高いので、20週以降は健診に行く前に必ず説明をしていました。
伝え方も工夫して。まず私の顔写真と夫や子供たちの顔写真、母の顔写真を切り抜いたものを作り、それとはまた別で家と病院の絵を描きました。
「ママはもしかしたら入院になって、病院でねんねすることになるかもしれない。そうなったら、この家におばあちゃんが来てくれるから、パパとおばあちゃんとねんねしてね」と説明しながら、私の顔写真を家から病院のところにずらし、今度は母の顔写真を家のところにくっつける…みたいに見せました。
また、説明をするときは、これは当たり前のことというふうな感じで伝え、自分から「さびしい」と絶対に言わないし、涙を見せないようにしました。こうしてちゃんと予告して入院できたのが、本人たちの安心感につながったかなと思います。

ただ、入院後に1回だけイレギュラーなことがありました。当時はコロナ下で面会も完全に禁止されていた時期。ですが、私のいる病棟の窓の下に車を止められる場所があって…。そこに子どもを連れて来てもらって、4階の窓から私が手を振ったことがあったんです。ずっと会えてなかったし、よかれと思ってしたんですが、その日は子どもが不安定になってしまったそうで…。「ママのところに行きたい」と泣いてしまったみたい。
それまでもよくテレビ電話はしていたんですけど、実際に顔を見るのとはやっぱり違ったんですね。子どもたちをこれ以上さびしがらせないように、窓越しの対面はそれっきりになりました。

お話・写真提供/ゆいさん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

現在、インスタでダブル双子のお子さんに関する発信をしているゆいさん。1回目の妊娠中は「双子の出産とか育児のことばかり情報を集めていて、自分の体のことをまったく知らなかった」ことを後悔し、正しい知識を持ってほしいと思ったのがインスタを始めるきっかけだったそう。本人が実際に体験して気づいたことだからこそ、説得力がありますね。
さて、後編では、出産エピソードや産後の育児エピソードの話を、これまた1回目・2回目両方の妊娠についてお伝えします。育児の相棒であるパパの話も教えてもらったので、ぜひチェックしてみてくださいね!

ゆいさん

PROFILE
北海道在住。5歳の二卵性双子(男の子・ぜんたくん、女の子・ひまりちゃん)と、2歳の一卵性双子(女の子・つきちゃん、あかりちゃん)の4人を育てるワーママ。今春まで幼稚園教諭として勤務。パパは美容師で多忙のため、4児ワンオペで奮闘する日も多い。Instagramフォロワーは約5万人。InstagramやYouTubeで、にぎやかな“ダブル双子”育児の日常を発信中。

ゆいさんのInstagram

ゆいさんのYouTube

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年10月現在のものです。

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