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珍しいダブル双子の4人を育てているママ。普段はワンオペ。超人すぎるおふろルーティーンとは?【体験談】

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二卵性の双子と、一卵性の双子を2歳差で妊娠・出産し、現在、5歳と2歳の4人の子育てに奮闘しているゆいさん。前編では2回の双子妊娠生活を振り返り、お話ししてもらいましたが、後編では1回目と2回目の出産とそれぞれの産後直後の生活について聞きました。全2回でお届けするインタビューの後編をどうぞ!

▼<関連記事>前編を読む

1回目の妊娠では双子の片方が胎内で成長しなくなり、32週で出産

「2回目の出産のときに、院内で胃腸炎が流行。NICUの子どもたちと会えたのは1週間以上たったあとでした」(ゆいさん)

――1回目の出産のときのお話を教えてください。

ゆい 上の双子のときは、27週で子宮頸管(しきゅうけいかん)が短いと指摘されて入院し、32週での出産になりました。出産が早めの時期になったのは、長女が途中からほとんど成長しなくなってしまったから。

私はできるだけ長くおなかの中にいてほしいと思っていましたが、先生からは「おなかの中で育てるよりも出してあげたほうがよい」と伝えられて…。私自身も血圧が上がり始めていたのと、血液検査のデータからも妊娠高血圧症候群の一歩手前。母子ともにリスクがあるからという判断でした。

生まれてきた長女は1153g、長男は1593gでした。2人の顔を一瞬だけ見せてもらえたのですが、すぐに保育器に入ってNICU(新生児集中治療室)へ。その日はNICUで撮影された動画を見せてもらい「とにかく無事に生まれてきてくれてよかった」「今の医療ならきっと大丈夫」という気持ちでいっぱいでした。

2回目は36週のときに出産!

「長男のぜんた(右)は優しくて、気づかいもできる、活発な子。長女のひまり(左)は、喜怒哀楽のわかりやすい甘えん坊です」(ゆいさん)

――2回目の出産はいかがでしたか?

ゆい 2回目は36週で出産しました。子どもたちの成長は順調だったのですが、私の体が32週くらいの時期から血液検査の結果が悪く「もしこの数値が急変したら、明日にでも緊急帝王切開になるかもしれない」と宣告されて…。それでもなんとかそこから4週間、粘ることができました。

出産は1人。コロナ下だったし、上の子たちもいるので、付き添いはなし。助産師さんの手を握りながら挑みました。産科医の先生、麻酔医の先生、看護師さん、助産師さんと1回目もたくさんのスタッフに囲まれていましたが、2回目は研修医の方も加わって、さらに大所帯でしたね。

生まれてきた二女は2024g、三女は1915g。2人の泣き声がそっくりで「やっぱり一卵性だなぁ」と。思わず涙がこぼれましたが、そのあとはやはりすぐにNICUへと運ばれて行きました。

産後はワンオペ。同時授乳で乗りきった!

「3番目のつき(左)は、食いしん坊で空気を読む平和主義。下のあかり(右)は2歳の今も自分を赤ちゃんだと思っています!」(ゆいさん)

――1回目も2回目も、退院してからの生活が大変だったと思いますが、実際はいかがでしたか?

ゆい 上の子たちのときは、退院前に泊まり込みで双子育児の練習をさせてもらったんです。そのとき、同時授乳の方法を教えてもらいました。でもスタッフの中には「泣いたほうから順番に授乳すればいいよ」とアドバイスしてくれる方もいて…。
実際にその方法を試したら、半日で限界に。長男に授乳して寝かせても、次は長女が泣くので、授乳。そのあとまた長男が起きて泣いて…と、ずっと母乳と寝かしつけをしている状況になったんです。その日、病院に入る前におにぎりを買って持って行ったんですが、それをひと口も食べられないほど忙しくなってしまって。「これはもう一緒に授乳しないと無理!」と覚悟を決めて、そこからは自分でも積極的に同時授乳を特訓しました。

寝かしつけはNICUで育ったせいか、抱っこで寝る癖がついてなくて。帰って来てからも、なるべくねんねのときは抱っこせずに寝かせるのを心がけていて、子どもたちは寝るのがすごく上手だったと思います。もちろん、2〜3時間では起きるんですけど、寝かしつけに苦労することなくいけたので、ありがたかったです。
また、一緒に授乳・一緒にねんね・一緒におふろ…と常にペアで動くようにしていたので、スケジュール的には“ほぼ1人を育てている感覚”で回せました。もちろんおむつ替えや着替えは2人分なので、+αはありましたが、よくイメージされるような「双子育児=寝られない」ほどの状況ではなかったですね。

2回目の産後は便利グッズをフル活用!

「『こんなのあるの!?』と言われた双子用抱っこひも。首がすわる前も使えたので、重宝しました」(ゆいさん)

――ゆいさんの育児力がすごいです。ちなみに下の子たちのときはどうでしたか?

ゆい 下の子たちは1カ月ちょっと入院していて、退院後はどうしても上の子中心の生活になりました。夫は自営の美容師の仕事で休みなく働いていてほぼ不在、母も私の退院後は職場に復帰したので、ほぼフルワンオペ状態!
しかも、上の子の2歳双子がちょうどトイレトレーニングの真っ最中で…。漏らすことも多く、トイレに座らせてからもずっとトイレから出て来ない。ものすごく時間を取られていました。さらに2人とも好き嫌いが激しくて、食が細く、ごはんを自分で食べられず…。口まで運んであげないと食べない状況だったんです。
下の双子の片方を抱っこしながら上の双子たちにごはんを食べさせたり、同時授乳しながら食べさせたり、そんな状況がしょっちゅうで常に「誰かの世話に追われている」という感覚でした。

――それはたいへん!下の子たちも同時授乳されていたんですか?

ゆい 上の双子は母乳のみ、 下の双子もほぼ母乳のみでしたが、 上が母乳だけで哺乳びん拒否となり、だれにも預けられずに苦労したので、下の双子は1日1回ミルクをあげていたんです。そのミルクの時間を、上の子たちが保育園から帰ってきて夕飯を食べる時間に設定。セルフでミルクを飲めるグッズを買ってミルクをあげるようにしたら、すごく楽になりました。

それ以前も下の双子のセルフ飲みは挑戦してはいたんですが、 タオルで哺乳びんの高さを調整していたんです。でも、すぐにずれてしまって、うまくいかず、結局バタバタしてしまい…もうカオス!グッズを使うことで、ズレることもなく、視界に入るところで飲んでくれたのが安心で。本当に買ってよかったです。

――おふろは?どうやって入れていましたか?

ゆい おふろは5人で入っていたんですが、上の子たちは2歳後半だったので、家のバスタブに浅く張ったお湯に2人で入り、下の子は、1人ずつベビーバスに。頭と股を支えて背が起きる設計の、空気で膨らませるタイプのベビーバスを2つ用意し、そこに浅くお湯をはって入れていました。
ときどき下の双子がずり落ちてきてしまうので、私の足は常にベビーバスに突っ込んで、ずれないように注意していました。
そうして足を添えながら、目は離さず、自分の頭や上の双子の体をマッハで洗い、上の双子を遊ばせている間に、下の双子も洗って、順次出る形でした。

4人ワンオペで見ていても私のテーマは「時短」!上の子たちのときはあまり便利グッズを使わなかったけど、下は積極的に使って、夜に家事を残さないように工夫していました。

――ワンオペのダブル双子育児で時短!超人すぎます! 

最近、だいぶ4人で遊べるように。だけど、けんかも!

「けんかも多いけど、仲よしのきょうだいたち」(ゆいさん)

――最後にダブル双子で、4人子どもに恵まれてよかったなぁと思うこと、やっぱり大変だと思うことをそれぞれ教えてください。

ゆい まず大変なのは…けんかですね! 相手をかむなどをしてしまうと、そのたびに私が仲裁に入るしかない。結果、家事が全然進まなくなります。さらに、ほとんどの物は4つ用意しないとけんかになるのも大変なところ。誰か1人だけ…は許されないです。

逆によかったことは、最近、4人だけで遊べるようになってきたところ。双子同士で遊ぶこともあれば、上と下で組んで遊ぶこともある。遊び相手が常にいてくれるので、子どもたちがさびしそうに見えることがなく、私自身も「ちゃんと見てあげられてない」という罪悪感を持たずにいられます。最近になってやっと双子育児のプラスの面を実感できるようになってきたなと感じています。
とはいえ…やっぱりけんかは大問題!「双子だったら遊び相手がいていいね」とか「双子同士ならよく遊んでくれるでしょ」と言われると、心の中では「いやいや、軽く言ってるけど、けんかがヤバいぞ!」と心の中でつっこんでます!(笑)

お話・写真提供/ゆいさん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

ダブル双子の4人をほぼワンオペで育てているゆいさん。明るくカラッとしたお人柄で、育児の苦労を感じさせない語り口がすごく印象的でした。今後の子どもたちの成長が本当に楽しみです!ゆいさんのお宅が気になった方は、ぜひインスタをのぞいてみてください。4人のかわいいダブル双子ちゃんの暮らしが見られますよ。

ゆいさん

PROFILE
北海道在住。5歳の二卵性双子(男の子・ぜんたくん、女の子・ひまりちゃん)と、2歳の一卵性双子(女の子・つきちゃん、あかりちゃん)の4人を育てるワーママ。今春まで幼稚園教諭として勤務。パパは美容師で多忙のため、4児ワンオペで奮闘する日も多い。Instagramフォロワーは約5万人。InstagramやYouTubeで、にぎやかな“ダブル双子”育児の日常を発信中。

ゆいさんのInstagram

ゆいさんのYouTube

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年10月現在のものです。

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