PTAやってよかった?嫌だった? ママたちの本音
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子どもが保育園や幼稚園に通い始めたり、学校に入学したりすると、直面する可能性があるのがPTA・父母会の役員決め問題。
全国のウィメンズパーク会員5,726名に「PTA・父母会についてどう思う?」というアンケートを行いました。園や学校のPTA・父母会について、「不必要だと思う人が1,977人」、「必要だと思う人が1,640人」と、不必要だと思っている人が多い結果となりました。
さて、実際に役員をやってみた人はどう感じたのでしょうか。リアルな声を聞いてみました。
PTA・父母会の役員を、やってよかった!
必要だと感じている人が一定数いるのは、やはりやってよかったと思う経験があるからでしょうか。まずは、「やってよかった派」の声から。
一緒に活動する役員の人と仲良くなれる
最初は「え~。広報?(汗)」と思っていたけど、周りの人に恵まれてそれなりに楽しくできたと思います。良い経験になりました。
学校や地域の方々のありがたみがわかる
PTAをしていると、学校や地域にどれほどお世話になっているか、また善意ある保護者がかなり自分の時間を割いて動いてくれているかがわかり、大変勉強になりました!
付き合いも増えて、部活のようで楽しかったです。
それまで関わりのなかった人とのつながりができる
はじめは見知らぬ同士だったのに、回を重ねるごとに仲良くなれたことが大きかった。それが安心感につながり・・・。
こうして、つながりの輪が広がることが嬉しいですね。学年・年齢など関係なく。
自分の頑張りをみて、子どもが成長
子どもたちが、お母さんカッコいい!と、褒めてくれます。それから、次男が人の嫌がることを率先してやるようになりました。大変だけど大事な係だからやってみる。と、不人気な係に手を挙げ頑張っています。
長男も委員会の委員長になり、陰ひなたなく頑張りました。背中をみてくれているのかなぁ?と、少なからず感じました。
役得がある
・校長や副校長・教頭にも認知され、先生方と親しくなれる。
・学校のことをよく知ることができる。
・卒業式を来賓席で見守れる。
自分のスキルアップにつながる
・子どものために引き受けた役員だけど、結果的に自分自身の肥やしになった。
・母たちの組織でのコミュニケーションの仕方や考え方のスキルがアップする。
PTA・父母会の役員をやったけれども、イヤだった!
不必要と感じている人が多いのは、実際にやると想像以上に大変な模様。次に、役員をやったけれども「役員」にあまりいい思い出のない人も多いようです。
多くの時間が奪われる
PTA役員の仕事が多すぎる。
「子どものため」という名の下、PTA活動によって我が子と過ごす時間をかなり奪われて、子どもや夫など家族に負担をかけている。
頼まれ事が増える
その任期やノルマを達成すべく頑張るほど、『あの人は活動的な人だ。好きでやっているんじゃないの?』と周りから認識され、頼まれ事が増える。
人間関係に疲れる
PTA役員の人間関係に疲れる。
(自己中な役員や、お局役員など、面倒臭い人がいて…。はぁ。)
不必要な仕事を廃止するのも困難
長年、PTAに携わってきました。
無駄なこと、ナンセンスなこと、不可思議なことがてんこ盛りでした。
でも、それをやめましょうとなると、手続きや関係各所との連絡など、更に仕事が増える。
そうして、連綿と受け継がれてきたのでしょうねと思いました。
私が役員している時に廃止した行事もありますが、それはそれは大変でした。
周囲からの冷たい声も
どうしてもやりたくない!できない!PTAは無駄が多い!の声も聞こえてきて、考えさせられることも多々ありました。
PTAや父母会の役員、いつやる?
地域や子どもの通っている園や学校によって違いはありますが、PTAや父母会が存在する限り、だれでも役員になる可能性はあります。数年後に引き受けるのか、早くやってしまうべきか、それともやらずに切り抜けるのか…ママたちのの意見は?
少人数の学校は早い者勝ち!?
うちは人数が少ないので、自分が忙しい時期に役員が回ってくるのは困る!と、早く終わらせたい人で争奪戦になります。
二役掛け持ちで、1年で終わらせる!?
小中学とそれぞれに兄弟いる方は、同じ年に二役掛け持ちもザラですよ。いっぱいいます。しかも皆働いている!(笑)
働いているから1年で終わらせたい人もいる。
まあ、私はそんなに器用ではないので、絶対ずらしたいし、ずらすために立候補しますけど。
周りの意見を聞いて計画的に。
いつやるか、計画を立てるのは可能ですから内容をよく聞いて、仕事もある程度調整できる時にこなしておく。
いつかはやるのだからと、覚悟を決める。
役員は多かれ少なかれ、子どもを産めば高校まで避けて通れないし、それを苦とは思いませんでした。仕事や家庭に支障をきたすような役員であれば本末転倒だと思いますが、そうでなければそこまで負担なものではなかったです。
役員を頑張ったからこそ、子どもの成長や自分の成長につながったという声もあれば、仕事の多さや人間関係の困難さを経験した声もあり、PTAや父母会の役員の大変さが伝わってきますね。いつかは役員になるかもしれないことを念頭に置いて、仕事・子ども・きょうだいなど、自分の都合のよいときに立候補するのも手ですね。
(文・武田さくら)
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。