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離乳食を始める前に、知っておきたい「アレルギー表示制度」のこと

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JoyTasa/gettyimages

今回のトピックは、アレルギー表示制度について。離乳食開始の際に気になる食物(しょくもつ)アレルギー、そして加工食品に表示されているアレルゲンについて、子どもの食物アレルギー研究をけん引する、海老澤元宏先生に聞きました。

関連:最新研究による新事実!生まれてすぐからの肌ケアが、食物アレルギー予防に!

加工食品に表示されている「アレルギー表示」って何?

離乳食を始めるときに「食物アレルギーが心配」という声をよく聞きます。ベビーフードの原材料名にも”卵を含む“などと表示されているものがあるので、気になっている人もいることでしょう。

食品表示法により、加工食品に特定原材料7品目(※1)が含まれる場合、その旨をパッケージなどに表示することが義務づけられています。また、特定原材料に準ずる20品目(※2)についても、表示が奨励されています。

※1 卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、 かに
※2 いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、 牛肉、ゼラチン、豚肉

アレルギー表示が義務、奨励されている食物は、赤ちゃんにいつ、どのように与えたらいいのでしょうか? 食物アレルギーに詳しい小児科医の海老澤元宏先生にお話を聞きました。

「アレルギー表示は、食物アレルギーの患者が症状の出る食物を誤って食べてしまわないようにするためのものです。食物アレルギーと診断されていなければ、気にする必要はないでしょう。お友だちに食物アレルギーがあるときなどに、知っておくと役立ちますね」

食物アレルギーと診断されていなければ避けなくてOK

食物アレルギーではないのに、特定原材料やそれに準ずるものを完全に避けてしまうと、食の豊かさや生活の質が落ちるだけでなく、食物アレルギーになったときの症状を重くしてしまうことも。

「食べる時期を遅くしても、食物アレルギーの予防にはなりません。食物アレルギーの治療も、食べて治す方向に研究が進んでいます。安易に特定の食物を避けることはやめましょう。
離乳食はしっかり加熱し、初めて与える食物は少量にとどめ、赤ちゃんの反応を見ながら食べさせてください。心配なら、かかりつけ医や地域の保健センターの栄養士に相談を」

離乳食を始める前にママ・パパに確認してほしいのは、赤ちゃんの肌の状態だと海老澤先生は言います。

「生後3ヶ月以内に、顔から出た湿疹が広がっている子、湿疹が長引いている子、重い湿疹がある子は、離乳食を始める前にアレルギー専門医に相談しましょう。このような湿疹があると、食物アレルギーのリスクになります。早めに受診、治療し、健康な肌をめざしましょう」

「食物アレルギー」とは?

食物アレルギーとは、特定の食物を摂取することで、アレルギー反応が引き起こされ、体にさまざまな症状(じんましん、下痢、嘔吐<おうと>、鼻水、せき、呼吸困難など)が起こる病気です。症状の重さには個人差があり、かゆみを感じる程度からショック症状(アナフィラキシーショック)が起こることもあります。
症状の重さは食べた量と比例することが多いので、初めて食べさせる食物は少量から始めると安心です。

Q.日本で食物アレルギーの患者はどのくらいいるの?


A.乳児の場合は10人に1 人程度です

食物アレルギーは誰もがなる病気ではありません。乳児の場合、卵は10人に1人、牛乳は20人に1人、小麦は40~50人に1人程度の発症率です。赤ちゃんのときに発症した場合、多くは自然に治っていきます。

Q.心配だからアレルギー検査を受けさせたいのですが…


A.検査は症状が出てから行います

特定の食物を食べてアレルギー症状が出た場合、検査を行います。通常、症状が出る前に検査を行うことはありません。また、アレルギー検査だけで診断はできません。陽性でも食べて症状が出ない場合も多くあります。

関連:【小児皮膚科医が解説】赤ちゃんのスキンケアが食物アレルギーの予防につながる理由

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■監修/海老澤元宏先生
国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー性疾患研究部長。医学博士。東京慈恵会医科大学医学部卒業。小児の食物アレルギー治療、研究をけん引。厚生労働省や消費者庁の研究代表者も務める。

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