【1~4歳】子どものイヤイヤ期はこう変わる!
個人差はあるものの、イヤイヤの理由や程度は成長とともに変わります。年齢別の特徴を、子どもの心理に詳しい竹内エリカ先生に教えてもらいました。今まさにイヤイヤに悩んでいるママ・パパは、ぜひ子どもとのかかわり方の参考にしてください。
1歳代から、徐々にイヤイヤがスタート
1歳代の子どもの自己主張度は、20~30%程度。最初は、とくに理由がない気分的なことや、不快感をイヤイヤで訴えることなどから始まるケースが多いようです。
1歳代前半 主張は強くないけど、嫌がることも
自己主張はまだ強くないけれど、着替えや食事など、したくないことを強要されたり、遊びを邪魔されたりすると嫌がり、泣いたりして抵抗します。何がイヤなのかわからず、イヤイヤしていることもありますが、遊びなどで気を紛らわせると、まだ気分転換しやすい年齢です。
1歳代後半 少しずつ自己主張し始めます
自分の意思が少しずつはっきりしてきて「○○したくない」などと言うように。また思いどおりにならないもどかしさからイヤイヤすることも。イヤイヤの度合いに個人差はありますが、ママ・パパから「○○しなさい!」と指示されることをすごく嫌がる子も。
2歳代になると、本格的イヤイヤ期に突入!
2歳代になると、子どもの自己主張度は50~70%にアップ!「一度、泣き出すと泣きやまない」「何が原因で怒り出すかわからない」など、対応に悩むママ・パパが増えてきます。
2歳代前半 理想と現実の違いにイライラ
積み木を色分けして並べる、積んで崩すなど、自分のこだわりを基に、したいことを具体的にイメージできるように。しかしイメージどおりにできなかったり、邪魔されたりすると理想と現実の違いにイライラし、手がつけられないほど大泣きすることも…。
2歳代後半 “自分でできる!”自信からイヤイヤに
自分でできることが増えて、言葉も発達する時期。また「なんでもできる!」という万能感やプライドが芽生える頃で、「自分でできるから、手出しされたくない」という思いと、ママ・パパに甘えたい気持ちが交錯。そのためイヤイヤの表し方も複雑に。
3~4歳代で、イヤイヤ期卒業へ
子どもの自己主張度は100%に達しますが、言葉でのやりとりができるようになるため、ママ・パパも子どもの気持ちが理解できるように。それが2歳代との大きな違いです。
3歳代 理由不明なイヤイヤは軽減
自己主張はより激しくなり、こだわりが強くなる時期。しかし言葉の理解が深まり、イヤイヤの理由を説明できるように。また納得すれば我慢できたり、自分の感情をコントロールできるようにもなるため、わけがわからないことは軽減。イヤイヤ自体は落ち着いていきます。
3~4歳代 言葉で気持ちを伝えられるように
自分の気持ちを言葉で伝えられるようになる3~4歳代が、イヤイヤ期のゴール! こだわりや自己主張は続きますが、これまでのイヤイヤの積み重ねを糧にして、「○○がしたい」など自分の気持ちを相手に伝えたり、約束を守ったりできるようになります。
年齢別の特徴を見ると、イヤイヤ期は2歳代がピーク! またイヤイヤが落ち着くには、言葉の理解度がカギになることがわかりますね。毎日、繰り返される子どものイヤイヤに疲れているママ・パパもいると思いますが、イヤイヤは一時的なもの。3~4歳代になったときに、必ず終わる日が来ます!(取材・文/麻生珠恵・ひよこクラブ編集部)
参考/1才2才のひよこクラブ2018年冬春号「女の子・男の子&子どもの個性に合わせればイヤイヤ期は9割ラクになる!」より