9ケ月～1歳　ねんね・寝かしつけのあるある気がかりにアンサー

1歳近くになると、離乳食を食べる量が増え、中には断乳や卒乳する赤ちゃんも出てきます。それまで就寝前のおっぱいやミルクで寝かしつけをしていたママは、「どうしたら寝てくれるの？」と、新たな寝かしつけ方法に悩むことも多いよう。9ケ月～1歳ごろの赤ちゃんのねんね・寝かしつけについて、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」の監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

9ケ月～1歳ごろの赤ちゃんのねんね・寝かしつけは、こう変わる！

低月齢のころは１日に数回ねんねをしていた赤ちゃんも、1歳前後になると昼寝が1日1回になり、時間も定まってきます。離乳食も１日３回が安定してくるので、食事や就寝時間に影響しないよう、昼寝時間を調整したいもの。夜の寝かしつけも、入眠儀式を取り入れたい時期。おふろから就寝までの流れを決めて習慣化することで、赤ちゃんも「そろそろ寝る時間だな」とわかってきます。

9ケ月～1歳ごろに試したい寝かしつけ法1【入眠儀式を作る】

入眠儀式は「これ」と決まったものではなく、赤ちゃんの好みや家庭の習慣に合わせてＯＫです。「歯磨きをする→絵本を読む→布団に入る」などが一般的。寝る前に部屋を暗くし、落ち着いた雰囲気をつくってあげるといいでしょう。枕やタオルなどを赤ちゃん用にして、毎日使うようにしていると、お気に入りアイテムになり、落ち着いて眠れるようになる場合もあります。

9ケ月～1歳ごろに試したい寝かしつけ法2【１日のスケジュールを変えてみる】

1歳前後になると、昼寝が1日1回に定まってきて、一度に長い時間眠るように。夜の睡眠に影響しないよう、遅くても16時までには起こすようにしましょう。赤ちゃんの機嫌がよければ、無理に昼寝させなくてもＯＫ。夜になかなか寝てくれない場合は、おふろの時間を思いきって早めてみるのもひとつの方法です。

9ケ月～1歳ごろの赤ちゃんのねんね・寝かしつけについて教えて！

「1歳」というひとつの区切りは、寝かしつけや生活習慣を見直すいい機会です。9ケ月～1歳ごろの赤ちゃんを育てるママやパパの疑問・気がかりについて、若江先生に聞きました。

Ｑ　この時期はどんなパジャマを選ぶといい？（10ケ月・女の子）
Ａ　ジャストサイズでゆったりめのデザインがおすすめです
赤ちゃんのパジャマも、大人と同じようにリラックスできるかどうかがポイント。スパッツのようなピッタリした衣類ではなく、ゆったりした体を締めつけないものがいいでしょう。ただし、大きすぎると肩が出て冷えてしまうので、ジャストサイズでゆったりしたデザインがおすすめ。赤ちゃんは基本的に暑がりなので、厚すぎる素材は避け、できれば綿素材を選ぶと着心地がよいでしょう。

Ｑ　夕方に眠ってしまった場合、起こしたほうがいいですか？（11ケ月・男の子）
Ａ　寝かしつけに影響しないよう30分以内で起こすといいでしょう
16時以降の昼寝は、食事や就寝時間を遅くする要因になるので避けたいところ。夕方に赤ちゃんが眠くなってグズグズしたら、おふろに入れるのがおすすめです。案外、ケロリとして機嫌がよくなることも。もし眠ってしまった場合は、30分以内に起こせば、就寝時間には響きにくいでしょう。

Ｑ　冬場の夜間の暖房は、つけっ放しで大丈夫？（１歳0ケ月・女の子）
Ａ　暖房はエアコンがおすすめです。加湿器などで乾燥対策も
冬場の夜間の暖房は、エアコンならつけっ放しで問題ありません。ストーブなど燃焼系のものは、寝る前に部屋を暖めておき、就寝時に必ず消すようにして。ママがのどの渇きや肌の乾燥を感じるようになったら、加湿器を併用するか、室内にぬらしたタオルを干すなどして乾燥対策をしましょう。

この時期は、「1歳」という節目を前に、赤ちゃんの心と体、生活リズムにいろいろな変化が現れてくるよう。ママは赤ちゃんの成長の様子を観察し、その子に合った寝かしつけ方法を見つけてあげたいですね。（取材・文／前田ユリ・ひよこクラブ編集部）

参考／「ひよこクラブ」２０１７年１２月号「赤ちゃん３９人のすくすく成長日記」より

監修／若江恵利子先生